更新日: 2007年4月3日 (火) 17:46




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4月3日

いや〜、このね、現地に着いていきなり始まる攻撃っての、やっぱ出来れば避けて欲しいものがあるよね。特にここみたいにすごくいい友達がいて、その友達と一年ぶりの再会を楽しんだりするような場所ではさ、なんか再開を楽しむどころじゃなくなってきちゃうから。まぁさ、再会をゆっくり楽しみたけりゃ、もっと早くベルズ入りしろって話ではあるんだけど、日本を離れるのは出来る限りギリギリにしたいじゃん。だってついこの間ゴールドコーストから帰って来たばっかりなんだから。 でも、そうはいってもコンテストディレクターのマックスとダミアン・ハードマンが、やるよ、って言えば始まっちゃうわけで…… で、本日のコンディションはサイズはあるものの風が合わず、バンピーなベルズ。それでもね、来週まであまりいい予報がないから、というより、来週までの1週間では本日が一番マシなんじゃないかって感じなので、本日男子ラウンドワン16ヒートスタートです。参った。

でもってベルズのラウンドワンはいたって順当。番狂わせ続きだったゴールドコーストのラウンドワンとは正反対。大物は皆さん順当にラウンド3に勝ちあがりました。 トップ2はケリーとファニング。その下がパーコちゃん、ビード・ダービッジ、アンディ。 タジもオッケー。ブルースもオッケー。

トップ2のケリーとファニングの様子はというと、危なげないっていうのはこのことだよな、ってぐらいの安定感。もうヒート始まる前から負ける感じが全然しないし、始まればもっと負ける感じがしない。いい波に乗ったらミスしそうな感じが全然ないのよ。あのオーラってすごい。ケリーはとにかく全然みんなと違うし、なんかあの人やっぱ異常。ベルズのオンショアコンディションってのはローカルでも超難度が高い波で、ラインナップで迷子になるのは必至。あっちこっちにテイクオフ可能なポケットがあって、それでも正しいポケットはたった一つしかない。しかもテイクオフした後も、ありとあらゆるコブにつかまって、え、何で? ってワイプアウトの繰り返し。思うようにレールが入らなくてグラブレールで無理やり入れることもままある。でもね、ケリーには全部それが見えてるわけ。なんかね、あの人のサーフィン見てると、波をビーチ側からよ〜く見れるカメラをセッティングして、その映像を見ながらサーフィンしてる感じ。わかる? あのね、こっちで見てて、あ、そこは下に下りないと、あ、そこはコブだからちょっと戻ってターンして先に行かないと、とか、ビーチから望遠レンズで見てる、よ〜く見える波の状態が、水の中にいてもしっかり見えてるんだよ。いや、見えてるか見えてないかは知らないけど、見えてるとしか思えない動きとライン取りなわけ。完璧。特に今日の9点台のヤツは、あの波であれ以上べスポジをキープするのはあり得ない、とローカルのとあるサーファーをうならせたほど。何しろね、あれ、何でそこで戻っちゃうの? とか思ってると、戻らないと絶対ダメな場所なわけよ、結果的には。ベルズの波はそれを見極めるのが世界で一番難しい波なの。癖が強い。それを完全に乗りこなしてるわけ。なんかね、ああいう人って今のところ他にいない。マジ変人。

ファニングは今年、なにかやる感じ。タイトルの話をするにはまだ早いけど、なんかね、すごく集中できてる。淡々と自分がすべきことを、100%をやってる感じ。落ち着いて、自信に満ち溢れてる、ってくさい言葉だけど、それ以外言いようがない。勝つためにやれるだけのことをしてるんだから、自分は負けるわけがない、みたいな。昨日の記者会見のときにちょっと話したけど、なんか、気負いも何もなく自然体で、しかもオーラ出てる。昨年のケリーみたいに今年はファニングの2連勝スタート、ってのがあっても全然おかしくないと思う。今年のファニングは違う。

ビード・ダービッジも今シーズンメインスポンサーのビラボンを失って、その悔しさをいいバネにして、いいサーフィンしてる。初戦で結果が出てるから自信も持ってる感じ。今まではツメが甘いところが見えたりしてたけど、今シーズンはきっちりやれてる。なんかね、今までは本当の穴馬だったけど、今シーズンは穴馬に見える本命みたいな雰囲気かな。

明日はたぶん女子。ベルズに女子が戻ってきました。ま、最年少ワールドタイトル候補のステファニー・ギルモアがいるリップカールとしてはね、女子もやるしかないよね。  
▲やっぱケリー凄い
▲アンディもオッケー
▲パーコちゃん
▲トラヴィス・ロギー


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