更新日: 2007年7月22日 (日) 5:52




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7月21日 土曜日

ま、予定通りにファイナルデーと相成ったわけだけど、予定通りじゃなかったのは、波。朝のうちは実にスローで、これだったら、数日前に捨てた波のほうがどのぐらい良かったか、みたいな感じだった。

それでも徐々に波が入り始め、クオーターにかけて良くなってきたけど、そこをピークにその後波はパッタリ。セミのケリー対モリソンなんて、待ちが長くて長くて、気の毒なぐらいだった。ま、だからこそモリソンがケリーに肉迫? 出来たわけだけど。

でもね、とにかく本日ファイナル前までまったくひとりだけサーフィンが違ってたのがケリーだった。本日のオープニングライド、ラウンド4の1本目なんて、4連発フローターでみんなが走るだけのセクションを抜けて8.50。ワンターンでの長いフローターの連続って、かなりすごい見世物だったよ。間ぜんぜん走んないんだもん。降りて乗って降りて乗って。しかし、あ〜あ、てんこもり見せられちまったなぁ、ってのはクオーターのエイドリアーノ・デ・スーザ戦。9.70と9.53。もうその2本は、う〜ん、ったくしょうがないおじさんだなぁ……って感じ。2本セットに乗っちゃったら誰も勝てない。このヒートのトータルポイントがこの試合のハイエスト。ハイエストヒートポイントに贈られるニクソンの120万円オーバーの時計はケリーがゲットしました

さて、パーコちゃんはタジ相手に先攻してたんだけど、チューブ狙いでチャンスをつぶす間にタジに逆転負け。なんかなぁ、サーフィン上手いのになぁ、勝てないな、パーコちゃん。

アンディはモリソン相手に5点6点勝負を強いられ、しかも潮回りが悪くて波もストップ。セット勝負が身上のアンディだから、あのセットの無さは気の毒だった。でも数日前にASPジャパンのサイトhttp://www.aspjapantour.comに書いたけど、モリソンやる気出てきたっていうか、自信持ったな、ここ2試合で。

セミ第1ヒートは昨年のファイナリスト、タジとファニングの顔合わせ。ここでファニングがリズムを崩して敗退するんだけど、もうね、この3位でファニングのワールドタイトルは事実上決まったな。タジやケリーが猛追したところで、この後連勝とかしないと同じ土俵に上れないぐらい離れたから。もうファニングったら今のところ取りこぼしナシ。5戦目まで全試合セミ以上ってね、あなた、昨年のケリーよりすごいのよ。よほどのことが無い限りハワイ前に決まるだろうな。ま、一足先におめでとう、と言っておこう。

タジは昨年このイベント2位の雪辱を果たして、ファイナルへ。で、ファイナルは想定内のタジ対ケリー。しかし、これがこれほど一方的になるとはね、思いもしませんでしたよ。それまでのケリーを考えるとまったく予想のつかないコンビネーション負け。タジが待って待って8点台2本、ケリーは3点台とかで、最後までろくなライディングがなかった。取る波もタジのほうが良かったし、ケリーはなんかこのヒートはもう疲れ切ってたような感じで、ワイプアウトが多く、というか、たぶん自分が仕掛けられそうな波が見つからなかったんだと思う。

ま、35歳で1日Jベイ4ヒートって、きついよな、きっと。セミとファイナルの間も15分ぐらいしかなかったし、その間もインタビュー攻めだし。体力の限界を感じて引退か?そんなことは無いと思うけど、何もかもがあんなに合わないケリーって初めて見たな。ま、これでケリーの記録もお預け。長いなぁ、最後に残ったたったひとつのASP最多優勝の記録を自分の名前に塗り替える作業。1年半ですわ、もう。
タジはこれでベルズにつぐ2勝目、ランキング2位でファニングとの差は約600点になった。でもなぁ、パイプでタジがファイナルってのは考えにくいから、現在その下のアンディ、ケリーあたりが来るとすれば来るんだろうけど、ちょっとね、すでに手遅れではないかと個人的には思う。1000点のギャップって、なかなか埋まらないもの。

▲タジ優勝
▲タジはこれでベルズにつぐ2勝目
▲疲れ切ってたようなケリーは
▲ファニング一足先におめでとう
▲アンディは気の毒だった
▲モリソンやる気出てきた


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