更新日: 2007年9月13日 (木) 10:28




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現地9月12日 水曜日

波がね、小さいんですけど、やらないと終わらないし。腰胸ってとこかな。昼前にはオンショアが吹き始めて、午後になったらもう本日終了みたいなコンディション。朝はまだ良かったんだけど、波数も少ないし、ちょっとダレ気味の1日。朝8時にスタートしたラウンド2ですが、やっぱり朝の3ヒート。ワイルドカードとハイシードの組み合わせは、トラッスルズのワイルドカード陣だからこそ、面白かったかな。

まずは、アンディ対サニーのハワイアン対決。ま、アンディがラウンドワンであまりにも今ひとつな出来だったから、どうかな、と思ったけど、ラウンド2は何とか帳尻合わせた感じだった。でも決していい出来ではなく、なんか、なんかね、あのアンディの絶対的な強さみたいなものが見えなかった。ラウンドワンよりはずっとまともなサーフィンしてたけど。でもま、サニーが相手で良かったかな。ほかのワイルドカードだったら、かなり危うかったと思うよ、アンディ。

ああやって、元トップ45と現トップ45を一緒に海に入れてマンオンマンで見てみると、ここ数年のサーフィンの変化がありありと見て取れるな。ボケボケ見てたらわからないけど、ずっとWCTばっかり見てて、もう目がそうなっちゃってる私には、サニーのサーフィンがすごく古く見えた。下手じゃないし、スプレーも派手に上がってるんだけど、違うのよ、もう。選ぶ波もラインも、繰り出すリップの組み立ても、一昔前な感じっていうのかな。今じゃない。同じベテランでもトップ45にいて、現役で頑張ってるオッキーやパンチョのほうがずっとアグレッシブというか、今のサーフィンだよね。

やっぱりね、あの中にいるから一緒にレベルが上がっていくんだな。WQSにいてもああいう今のサーフィンは出来るようにはならない。だからこそ、クオリファイ間近のWQS選手たちは頻繁にWCT見に来てるわけだし。

お次のタジ。タジは今回本当に板が合ってないというか、同じところでレールが引っかかってのワイプアウトが目立つ。ロストのシェイパー、マット・バイオロスが言ってたけど、やっぱり板を探してて、試合前に3本試乗したんだけど結局いいのが見つからずに、Jベイで優勝した板でやってるわけ。それじゃね、難しいだろうな。いくら弘法筆を選ばずでもさ、WCTってほんの数センチの違い勝負で戦ってるわけだからね、無理。デーン・レイノルズにやられて33位敗退。これでタジのワールドタイトルの目は、実質的にほぼなくなったと思う。タジの場合、パイプ勝負というのが考えにくいから、あと3試合でひっくり返すのはもう無理だろうな。

パーコちゃん。何で負けるかなぁ、あんなところで、ジョーディ・スミスとかに。なんかね、今ひとつパーコちゃん節出なかったな。パーコちゃんお得意のトラッスルズ切り裂きまくり、みたいなのがなかった。しかも今日は波数が少ないから波の選択ミスは致命的だし。すごい僅差だったけど、ベストライドで8点台を出せるはずなのに出せなかったパーコちゃんの負けってことだな。ヒートのハイエストはパーコちゃんが持ってたんだけどね。やっぱね、ジョーディ・スミス、似てる。もろパーコちゃんスタイル。でも、比べてみるとパーコちゃんのほうがずっとスムースだったし、ひとつひとつのリップはよりハイクオリティだったかな。リラックススタイルなのに、厳しいリップ。それでもね、自己ベスト出せないと、負けちゃうわけよ。

ま、今日はこの3ヒートが見もので、ほかもそれぞれにいろいろあったけど、ま、はしょってもいいかな。で、結局ワイルドカード4人のうち、負けたのはサニーだけ。ロブ、ジョーディ、デーンの3人はラウンド3に上がった。デーンはファニング、ロブはケリー、ジョーディはアンディとラウンド3で当たる。これはね、いろんな意味で面白い展開。波さえコンスタントに来れば、ケリーがロブに負けることはないと思うけど、なんか不調のアンディと、ファニングは微妙。特に普通に飛べちゃうデーンが頑張っちゃうと、あんまり飛べないファニングには厳しい。なんかここはそういうアメリカンサーフィンにハイポイントが出る場所だから。そうなれば、遅まきながらタイトルレースのスイッチオンって感じになる。
A.S.P.ジャパンの公式サイトのWCTニュースもあわせて読んでちょうだい。

▲危うかったと思うよ、アンディ
▲やっぱり板を探したタジ
▲パーコちゃん。何で負けるかなぁ
▲やっぱね、ジョーディ似てる

▲サニーがすごく古く見えた


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