更新日: 2007年12月12日 (水) 14:27




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現地12月11日火曜日

はい、始まりました修行タイム。 波のサイズは3-4フィート。朝は今ひとつだったので、9時再コールのスタートは10時。お昼過ぎには時折パイプのチューブが小ぶりながら見られたものの、後半はノースウインドバンバン。ノースウインドはサイドオン。しかも、時折雲とともに雨もバンバンみたいな。 なんかね、エキサイティングとは程遠いパイプマスターズ初日だったけど、今シーズンのノースは波不順全開だから、しょうがないか。

で、今回のパイプはちょっと変わったフォーマット。テストケースとしてここでやって、調子よければ来シーズンからこれで行こうか、みたいなノリの新しいシステムなんだけど。史上初、ラウンド2からデュアルヒートシステムの採用ですわ。マンオンマン2ヒートいっぺんに海に入るシステム。 これはラウンド2が始まったときに詳しく書くけど、まずはラウンド1。これは4人ヒートが12ヒートで、48人負けナシ。各ヒートの4位の12人と、3位のトータルヒートスコアの低いほうから4人の計16人が、ワイルドカード16人の待っているラウンド2へ。 上は1位の12人と、2位のトータルスコアの高い順から4人の計16人がラウンド4まで飛ぶ。残り、つまり、2位の中でのトータルスコア5位から12位の8人と、3位の上位8人の計16人がラウンド3でラウンド2の勝者16人を待つ、みたいな、ものすごく複雑な感じ。でも、じっくり考えてくれればわかるから、よ〜く読んで考えてちょうだい。

ま、要はこのシステム、ヒートによってのポイントのレベル差を多少解決してくれるような救済策。たとえば1ヒート目の3位のトータルポイント数が2ヒート目の1位より高いとか、よくあるじゃん、次のヒートだったら勝ってたのにぃ、みたいなやつ。あれをね、多少は解決してくれるわけよ。ラウンドワンの1位だけでなく、ハイポイントさえ上げれば2位でも、1位同様ラウンド4にスキップできる、みたいな。ま、それによってラウンド数が今までより増えるわけだけど、それは2ヒートいっぺんのデュアルヒートシステムで時間的な問題は解消。ラウンド数が増えても1試合トータル3日半で終わるわけ。

ま、ここはパイプということで、トライアルで半日つぶすのが常だったわけだけど、それと同数のワイルドカードを入れても、トライアルナシと同じ時間で試合が消化できる。トライアリスト(ワイルドカード) を16人入れなければ、つまり、既存の普通のトップ45プラスワイルドカード3のフォーマットなら3日で終わるって話。そう、ワンスウェルでオッケーって話なわけよ。ま、このアイデアはケリー大先生のアイデアをもとに、いろいろ足して作られた改良策なんだけど。

で、朝一ヒートのアンディはそつなく、小ぶりながらもきっちりチューブメイクでラウンド4へ。ワールドチャンピオンファニングは2位ながら、トータルスコアが高かったのでラウンド4へ。ケリー先生は一度もチューブを抜けることなく、マニューバーだけで2位でラウンド3にまわり、タジ、パーコの上位陣も同じくラウンド3へ。 って、わかったように書いてるけど、これね、なかなか難しいのよ。何色かのラインマーカーがないとわからない。ラウンド1が終わった時点でラウンド2は確定するけど、その先はシーディング順に入っていくから、誰がラウンド2を勝ち上がるかで変わるわけだし。

私の理解力が正しければ、ラウンド3の1ヒート目がケリー、3ヒート目にタジ、5ヒート目にパーコ、7ヒート目にボビー・マルちゃん。ラウンド4で確定しているのは5ヒート目のファニング。そんな感じ。もうね、ホント、マーカーと老眼鏡が必須アイテムになっちゃったな、ツアー回るのに。

ま、特に何もエキサイティングなことはなかった本日だけど、波が波だけに波の取り合いもエスカレート。競って競ってクロスになったサニーとネコ・パダラッツ。サニーは直後から板捨ててこぶし振り上げ、ヒート終了後もネコ追いかける、みたいな。きやぁ〜、久しぶりのおっかねぇサニー。ネコちゃんとしてはもうブラジル帰ったほうがいいんでないかい? そういえばサニーね、来年WQS回ってリクオリファイ目指すらしいよ。

インターフェアがらみでは、最終ヒートのディーン・モリソン。インターフェアを犯してベスト2の2本目を半分にされても、1位でラウンド4だから。僅差で2位になったパンチョ・サリヴァンもトップ4スコアってことでラウンド4へ……行ったはずなんですよ、私の計算と理解力では。 本日一番の波をゲットしたのはケリーのヒートにいたエイドリアン・パッカン。たまたまポーンとテイクオフゾーンよりずいぶん左に入ってきたパイプのオバケチューブを、たまたまポジションにいて、見事にメイクしちゃったの。6フィートクラス。今日一番きれいな波だったかな。 なんかね、今日はすごく難しいパイプだった。波の面でも、システムの面でも。 

▲アンディはそつなく
▲本日一番の波をゲットしたバカン
▲ダービッジ
▲コリー

▲ノースは波不順全開


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