更新日: 2007年12月18日 (火) 15:19




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現地12月17日月曜日

ビード・ダービッジ。う〜ん、本日はビード・ダービッジの日であったか。ま、長年のスポンサーだったビラボンをクビになってから、苦節のノースポンサーの日々。今日気がついたけど、新しくマーダがついてたね。ウエア。それでモチベーションあがったのかもしれないけど、波運良かったな、今日のビードは。なんか、待つとこ、待つとこ波が来る、みたいな。

で、私は昨日予想したとおりの長い長い一日。進行状況も予定通り。これを皆様が読むころには、良い子はおやすみなさいの時間ですわ。ふぅ〜〜。

関係者向けのコンテストホットラインの情報では、8時半スタートと言い切るので、会場に行ってみると、え、いつ、どこでスタートするの?? ってぐらい波がない。カメラマンたちからの情報ではオフザウォールでやるみたいよ、というから、ありゃりゃ、史上初のオフザウォールマスターズかい。エフカイサンドバーマスターズは昔あったけど……と思いながらオフザウォールに向かう。っていってもね、パイプ、バックドアのピークのひとつとなりだから、歩ける距離なんだけど。で、バックドアとオフザウォールの2ピークでの戦い。

サイズは2-3フィート。普段なら誰もやってないようなオフザウォール、バックドアですわ。え、これ?? みたいな。で、あまりにも、え、これでパイプマスター決めちゃうの?? これでリクオリファイしたり逃したりのドラマやっちゃうの? って波だったもんで、ワタシャてっきりラウンド4、あるいはラウンド5で止めるんだと思ったわけよ。コンテストピリオドの最終日には次のスウェルが入ってきそうな予定だったから。

ところがギッチョン、ぜんぜん止まらず。予想通りのファイナルデー。たまに4フィートぐらいのセットやチューブもあったけど、おおむね終始マニューバー勝負。なんかスナッパーのスーパーバンクか、新島か、みたいな波。いや、眠らないようにがんばるのが大変な一日。雨は降らなかったけどね。

そんなわけなので、スコアラインも実に低く、ラウンド4はもう皆さん勝っても6点台2本とかの話。よって番狂わせ続出。アンディ、ファニング、ブルースなんて、パイプで負けるわけないじゃん、みたいな人々がラウンド4で次々に姿を消した。しかも負け方一緒。最後に逆転されて、その後波入らないで時間切れ、みたいな。本日は波運がすべてではないけど、それがかなり大きな要素だったと思う。サーフィン的に行きそうじゃん、って感じだったのはパーコちゃん。ラウンド5では前半のプライオリティのない15分間に9点と7点をそろえて、対戦相手のルーク・ステッドマンはヒート終了数分前に完全お手上げ状態で笑顔で海から上がったし、次のQFでもあっというまにオフザウォールで2本連続8点台を決めてCJを破ってファイナルへ。パンチョも地元の意地で気合は入ってたな。

もちろん、ケリー先生もうなってて、ラウンド4じゃ、2段になってるよじれた波を、まるで段がないかのごとくフツ〜に段ごと切り刻んでいっちゃって、やっぱ、違うなぁ、ってノリ。でも次のラウンド5では珍しくポジショニングミスというか、シビレ切らして動いた直後に狙った波入るみたいな展開。時折バックドアに入る小ぶりのチューブを狙ってしつこくバックドアにいたんだけど、その波がなかなか入らず、対戦相手のクリス・ワードをバックドアに残してオフザウォールに移動した直後、その波がクリスに。で、クリスがその波のチューブで8.50をゲットして逆転。それでもケリーに必要だったのはわずか4.67だったんだけど、その5点の波が来ないのが今日のコンディション。で、そのまま時間切れ。

本日決まる栄誉のひとつ、トリプルクラウンの座は、クオーターを勝ち上がった時点でビード・ダービッジに決定。でもってそのすぐ後のファイナルはパーコちゃん、モリソン、パンチョ、ビード、って、なんかホントにスナッパーの試合みたいなメンツ。ま、勝負は序盤に決まっちゃった感じかな。突然入ってきたオフザウォールとバックドアの真ん中ぐらいの4フィートのセット。パーコとパンチョがピークで激しく取り合った波を、だいぶ先のショルダーからビードがテイクオフ。それがまたいい感じのカーヴィングできる波で、それにジャッジが9.50。あれは、ないな。あれ、9.50は、ない。この日のビードは基本的にカーヴィングのでかいターン3発、4発という組み立てでハイポイントをゲットしてたんだけど、あれは8点台ではないかと思ったよ。

でもね、結局そのあとにもビードに波が来て、バックアップの7.17って2本目があるから、あれが9.50じゃなくても優勝なんだけどね。ただ、序盤に9.50乗られるとね、もう雰囲気が決まっちゃうよね。特にこういうコンディションだと。ベスト2ウエイブの戦いは、ヒートのベストスコア持ってるやつが超有利だから。波の神様は今日は完璧にビードについてたな。

トリプルクラウンで1回、優勝で1回、本日計2回担がれた、ビードの、ビードによる、ビードのためのハッピーな一日でした。

▲ビードのためのハッピーな1日
▲トリプルクラウンもビード
▲モリソン
▲行きそうだったパーコちゃん

▲パンチョも地元の意地


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