現地2月24日日曜日
あ〜、高をくくらなくてよかった。本日は同じくデュランバーで女子の部。ロキシープロ。メイン会場のスナッパーロックスの海に向かって右のビーチ。地形的に言うと、海に向かって出てる三角形を思い浮かべてください。で、その左辺がスナッパーロックス、右辺がデュランバー。通称Dバー。三角の頂点は北よりに向いてるから海に向かって開いている方角は西と東。ま、すごく大雑把な説明だけど、そんな感じ。頂点は真北じゃないんだけどね。で、その三角の岬にさえぎられてスナッパーに波が入らなくても、Dバーには入るみたいな感じなんですよ、この向きのスウェルは。
本日スナッパーは小さくて今いっちょだったんだけど、Dバーオッケー。で、女子の開幕と相成りました。女子のラウンドワンとラウンド2。う〜ん、女子もね、あまり代わりばえしないというか、結局ステファニーV2なんだな、きっと。特に彼女の地元であるこの辺の波で見ちゃうと、どうしたってスタイルいいし、安定してるし……。
ソフィア・ムラノビッチもシルヴァナ・リマも悪くはないけど、ここでのステファニーに比べれば、ソフィアはスタイルが今ひとつだし、シルヴァナはサーフィンが軽い感じに見えてしまう。
エイミー・ドナヒューもサマンサ・コーニッシュも、メラニー・バーテルスも上手くはなってるけど、ステファニーには及ばずかな。力強さが足りない。
15歳のカリッサ・ムーアもスタイルは絶品だけど、多分ステファニーとマンオンマンって話になると、なんかやはりちょっとサーフィンが子供というか、軽めというか……。で、観客としては非常に残念なことに、このステファニーとカリッサはトップシードとロウエストシードってことでラウンド3の第4ヒートでぶち当たることになる。どっちかは消えちゃうんだな、この試合から。ま、それはけっこう事実上のファイナルみたいなことだと思う。実力ならステファニー、勢いと運が味方につけばカリッサ。そんな勝負。
カリッサ、相変わらずいいな。もう少し体が大きくなって、もう少しパワーがつけばいい感じなんじゃないかな。ま、まだ15歳ですから。ステファニーにしたってようやく20歳とかの話なんで、日本の女子、もうすっかり置いてけぼりですね。
ここ数年で飛躍的にレベルアップした世界の女子サーフシーン。すべてが上手く回ったとしても、このツアーにいる彼女たちに勝てそうな日本人女子って、今のところいないと思う。実力的にも年齢的にも相当離れた。下手したらね、男子だって勝てるのはほんの数人いるか居ないかって感じ。何でそうなっちゃうんだろうね。
やっぱ、日本にいて、日本人の中で争っててもダメな時代なんだよ、多分。テニスもゴルフもそうだけど、日本で一番になっても世界で3桁ランキングって話。恵まれすぎなんだと思うよやっぱ。努力も研究も意欲も足りない。自分自身でそれがわかっているからこそスポンサーや雑誌に振り回されるしかない、って結末。甘えの構造。
誰か、そういうのをすべて振り切ってでも、サーフィン上手くなりたいって思うやついないんだろうか?
正直なこというと、日本人の全プロサーファーの頂点あたりの実力で、サーフィンだけで食ってる選手って、世界には一人もいないからさ。その辺ね、しっかり自覚して欲しいと思う。ま、日本という小さい井戸の中で勝負して満足なら、それでいいんだけど。で、それにお金を払ったり、取材してはやしたてたりで、日本のサーフィンファンが満足してくれるんなら、それはそれでアリな世界だし、いいんじゃないの、マーケットの連鎖は完結するわけだから。
なんかこういうことをもう10年以上語り続けてる気がする。いつも同じこと。私もいい加減あきらめて、日本のことなんか頭に入れなきゃいいんだろうけど、やっぱね、私コッテコテの日本人ですから。いつか、私の目の黒いうちに、この世界にいる日本人が見たいな、って思っちゃうのよ。 |