現地3月4日火曜日
朝起きて波を見たときに、コンテストディレクターのロッド・ブルックスはきっと、うれし泣きしたに違いない。もう、試合終われないんじゃないか、ぐらいな波のなさだったからね、昨日の夕方は。で、今朝起きてみれば昨日よりだいぶいい感じで波が入っている。私ですら、波をひと目見たとたんに、あ、ファイナルデーだな、って感じだったから。
で、8時半スタートの35分ヒート。モリソン対ジョーディから。これはね、もうモリソンの気合勝ち。気合で試合が勝てるならそんな簡単な事はないわけだけど、あれは波の選択のよさプラス、気合って感じだったな。何かがとりついてたもん、モリソンに。でも次のクオーターでは、ファニングに現時点での力の差を見せつけられた感じだった。ファニングは危ういヒートもいくつかあったけど、きっちりきっちり、昨年同様のサーフィンを繰り広げ、当然のようにファイナルまで進んだ。でもなぁ、あのままじゃ、昨年みたいに面白いようには勝てないと思うけど……。
クオーターの上半分ってね、ビード・ダービッジ、パーコちゃん、モリソン、ファニングって、全員この辺の人。スリーディグリーズのつぶしあいって言うか、このゴールドコーストエリアって、すごいな、ホントに。ワールドツアーのクオーター上半分を、ローカルが独占だもの。
さて、トトカルチョ的には負けてもらっちゃ困るパーコちゃんだったんだけど、なんかね、クオーターでちょっと爆発というか、フンづまりな感じのパフッって爆発。というか、全開のサビ、こなかったなぁ。波もこなかったし。ただ、今シーズン明らかにスタイルを変えてきてるのは確かなので、昨年と違う活躍を期待したいし、その努力が報われる日を祈るって感じ。あのレベルになってサーフィンのスタイル変えるって、大変なことだと思うから。タジはどうやら出来すぎのラウンド3がピークだったようで、ラウンド4ではスピードががっくりない感じ。波の選択も悪く、エイドリアン・バッカンにあっさりやられた。
さて、久しぶりのアンディ対ケリーのマンオンマン。これはもう、ケリーの作戦というか、彼の頭の中にある対アンディの秘策、先攻して精神的に追い詰め、プレッシャーをかけて自滅を待つ、って作戦。これがまんまと成功。数少ないセットの波をじっくりアウトで待つアンディに対して、早い段階で7.50を出し、アンディが波の選択ミスや、セットでワイプアウトをし始める間に、8.67、8.33を決めて17.01のコンビネーションに。もうこうなるとアンディは9点台しか狙えなくなり、セットのいい波に乗っても、その上にリスキーな技をかけて、ワイプアウトの連続、という展開。アンディ、まんまとワナにハマってしまった感じだったな。
ただ、今日のケリーはとても落ち着いていて出来がよかった。ま、ラウンドワンからサーフィンどおりに事が進むなら、本命中の本命で、賭け事にもならん話ではあったんだけど、試合では思うようにポイントが伸びなかったり、波が来なかったりで負けることがあるわけだ。でも今回は順当といえばあまりに順当なファイナルと、その結果。昨年のワールドチャンピオン対一昨年のワールドチャンピオンの対決ですもの。
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