更新日: 2008年3月24日 (月) 16:03




デイリー・フローASPASP-JAPANyuki's WCT OUTLOOKSIDE RIVER



現地3月24日月曜日

予想通り女子はステだったな。しょうがないな、もう。サーフィン違いすぎで。2位はソフィア・ムラノビッチ。お願い、ホント、しゃがまんでくれ、ソフィア。どうも好きになれないな、あのスタイルは。やってることはそれなりにエキサイティングなんだけど、どうしてもしゃがんじゃうから、なんかな、カッコ悪い。典型的な昔の女の子のサーフィン、って感じの悪い部分が時々出ちゃうんだな。最近そういうスタイルの女子、ワールドツアーでは見かけなくなったけど、ソフィアは時々やる。ま、それで負けたわけじゃないけど。

朝8時から、女子のクオーター、セミ、ファイナルと続き、その後メンズのラウンド3に突入。ファニングの第8ヒートが本日のラストヒートの予定だ。私は女子のファイナル、表彰式が終了した時点でお先に失礼させていただきましたけど。

イースターマンデー。連休最終日です。もうね、再び暑いわけ。あの心の芯まで凍えた日はなんだったんだろう、ぐらい。水着のねぇちゃんとかいるもんな、ビーチ。崖下の空気はそこまで暑くはないだろう、おい、と思うけど……。

波のサイズは女子のファイナルまで4-6フィートのベルズ。見た目は実にクリーンないい波だったけど、誰もが意外なところでレール引っかかったりしてコケてたから、フェイスはガタガタだったんだと思う。そして波のあるヒートとないヒートの差がすごくあった。入り始めればポコポコ入るんだけど、時折ピタッと止まっちゃうときがあって、10分ぐらい待ったりするような感じの不安定なスウェル。狙った波でのミスは許されないコンディションだったな。でもね、あのサイズだと、やっぱり見てて面白い。特にステファニーみたいなカーヴィング系のマニューバーが得意な選手はね、見ごたえがある。女子もホント新時代というか、レベル上がったな。

事実上の決勝戦かなぁ、って感じだったのはセミのステファニー対レイン・ビーチェリー。レインも長目の板をグイーンと回すタイプのサーフィンだから、ベルズのオープンフェイスには良く似合う。さすがに7度のワールドタイトルホルダーだから、新しい女子のサーフィンに何とかついてきてるけど、どうしたってちょっと無理あるよなぁ、って感じかな、もう。もちろんクオリファイを逃すようなサーフィンじゃないけど、8度目のタイトルとなると、う〜ん、難しいだろうな。

ヒートスタート直後6点台をマークしたレインに対して、ステファニーはなかなか波と合わない感じでワイプアウトを繰り返す。でも、中盤にようやくインサイドまで乗り継げるいい波で9.00。いい波に乗せればね、ステファニーにはどうしたって9点出ちゃうよ。明らかに他の女子とサーフィン違うもん。その後レインに必要だったのは8点半ばぐらいだったと思うけど、ま、今のレインには無理かな、あの9点と較べられての8点台は。難しいと思う。終了間際に入ってきた特大セットを、なぜステファニーがレインに乗らせちゃったのかわからないんだけど、あれは危なかった。波的には8点余裕の波だったから。でもレインがワイプアウトしたおかげで、なんとかファイナルに進んだけど。あれ、乗せちゃだめよ、プライオリティ持ってたのに。しかも残り1分切ってるんだから。

▲予想通り女子はステだったな。
▲ステ、サーフィン違いすぎ
▲どうしてもしゃがんじゃうから
▲ドナホーはスムーズで今風

▲今のレインには無理かな
ソフィアはもう安定しっぱなしっていうか、確実に7点台以上をきちんと2本で勝ち進んできた。危なげなし。サーフィン的にはセミで敗れたエイミー・ドナホーのほうがスムーズで今風な感じだったけど、波の選択とミスのなさで、ソフィアが上回ってたな。
ファイナルは前半ソフィアペース。いきなり8点台を2本決めて、ステファニーが逆転するには9点が必要って展開。なんか今日のステファニーは波と会わない感じっていうか、なかなか彼女のサーフィンに合った波が少なかったように思う。ステファニーが狙ってたのは、ソフィアが8点出すのとは違う波だから。しかし、中盤にやってきたセットで、ドでかいフローター3連発、その後もカーヴィングでインサイドまでまとめて9.33で逆転。ソフィアに必要なのは8.34になった。その前の8点と8.17の2本が今日の波でソフィアに出来るいっぱいいっぱいかな、みたいな感じがあったから、それでほぼ決まり。とにかくね、今の女子で、あの波で、あのフローター出来る人、他に居ないから。ベルズ2連覇、当然っすね、って感じかな。

初戦を優勝しているソフィアはこの2位でタイトルレース独走態勢。初戦のラウンド3でワイルドカードのカリッサ・ムーアにやられて、9位スタートになったステファニーはこの優勝でランキング2位につけた。初戦の嫌な感じもこれで晴れたに違いない。表彰式でベルを鳴らしたとたんにベルがすっ飛ぶおまけつき。終始笑顔の実にハッピーなハッピーギルモアでした。この人は本当に影がないっていうか、いいご両親のもとで、愛情いっぱい、幸せに育ったんだな、って感じ。こっちもつられて笑っちゃうような、まったく影のない、いい笑顔をしている。



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