更新日: 2008年3月27日 (木) 15:49




デイリー・フローASPASP-JAPANyuki's WCT OUTLOOKSIDE RIVER



現地3月27日木曜日

効いたね、早めのパブロン、みたいな三田佳子的、風邪ひいても働く昔の理想のおかぁさんですが、何とか倒れずに職務全うしました。まぁ、なんでこんなのでやっちゃうの? みたいなコンディションですわ。オンショア、ぐちゃぐちゃ、普通の人にはサーフィン不可能、みたいな。でもって、雨も降るわ、寒いわ、日が出れば暑いわ、頭痛いわ、鼻水ズルズルだわ、もうどうにでもしてくれ、って感じ。

今はパブロン効果とビール効果でふわふわなんですが。ナイストリップ。 ケリー。来たね、2連勝。あのサーフィンが出来て、ワールドツアーで2連勝できて、なんでリタイアが許されようぞ、みたいな感じなんだけど、本人はあくまでこの先も試合ごとに行くか行かないか、考えるってコメントだったな。今回のベルズに関しては初めて波予報が外れたって笑ってたけど、今日のファイナルデーはね、かわいそう。 でもって、もう来年は来ない、みたいな。記者会見では今年が最後のベルズってニュアンスで話してた。ま、懲りるな、今日のコンディション食らったら。

でも、ご機嫌だったんじゃない。たまたま表彰式で最前列に居た私を見つけて、ユキデ〜ス(ご機嫌なときにはいつもこれが出る)とか言ってたし、ギャラリーの中の日本人の男の子が、ケリー、おめでとう、って日本語で言ったのに対して、ドーモーって日本語で返してたし。開幕2連勝。9度目のタイトルへのお膳立ては揃っちゃったな。後は本人がやる気になるかならないかだけだろうな。

昨日の続きのラウンド4の7ヒートからスタート。ケリーにとってはこれとファイナルが危ういヒートだったかな。あまり出来が良くなかったってことで。危なくダミアンのバックハンドにやられそうになったけど、最後はきっちりまとめたって感じ。 次のラウンド4のアンディは、もう今までのフン詰まりをここで一気に解消ぐらいの爆発ぶり。出たな、アンディ、みたいな。でも爆発したとたんにピーク過ぎちゃった、みたいな。

クオーターファイナル。なんでパーコちゃんビード・ダービッジに負けるかな。なんか、ここのところずっとビードに負けてるような気がするんだけど、気のせいかな。困っちゃうな、そういうことじゃ。それにつられるようにファニングもやられちゃうのよ、ボビーのバックハンドに。ボビーがいい波で例の破壊的なリップを決めて、8点9点とそろえている間に、ファニングはどうしてもいい波が取れない。もうね、こういうコンディションはこれがあるから読めないわけさ。順当に波が来れば負けないはずの人が負けていく。 次のデーンとタジも波のサイクル勝負。ヒートのハイエストスコアの7.67はデーンが持っているものの、2本目のわずか6.17が決められずに時間切れ。もうそのときには早めのパブロン三田佳子は思ったよ。あ、神様はタジなのね、と。

▲ケリー。来たね、2連勝。
▲9度目のタイトルは本人のやる気
▲興奮できないダービッジ
▲神の手も及ばす、タジ敗退
▲またやっちゃったな、アンディ

お次のケリー、アンディ。GCに引き続き、まったく同じ展開。いや、何回これでやられるの、アンディ、みたいな。ヒートスタート直後にケリーが先攻。オープニングマニューバーはカーヴィング360で7.17。その後すぐにプライオリティを持たないままミドルサイズの波でテールスライド含む8.17。これで、アンディは前半にすでに15.35のコンビネーション。先攻逃げ切り、プレッシャーをかける。この作戦がアンディに勝つのに有効だとケリーが言うやり方、セオリーどおりそのまんま。これでアンディはハイスコア確定の波しか選ばなくなり、その波が来たら無茶を承知でハードにチャージ、結果ワイプアウト、という、もうドツボバッコシ。またやっちゃったな、アンディ。最後まで、1点台の連続だったから。

ビード・ダービッジは、個人的にはあまり好きなサーフィンではない。なんでって、きれいな波にしか乗らないし、きれいなことしかしないから。え〜、あの波のあそこで、それぇ〜!? みたいな感じがあまりないから。興奮できない。でも、きれいだし、いい波に見えるから、点出ちゃうのよね。しかも、あんなコンディションでも最後まで、きれいな波がしっかり見えてたし。表彰式で本人がいみじくも言ってたけど、ポイントは別として、いい波は僕が乗ってた、って、あれ本当。

セミのタジとケリーの頃になると、ただでさえウンコな波なのに、もっとウンコになっちゃって、4点、6点争い。それでもね、ケリー、さすがウンコ波で有名なフロリダ出身というか、なにやらせても上手いな、このお父さんは。クソ波の上手さ、ハンパないです。見せ方も上手い。神の手も及ばす、タジはここで敗退。

で、ファイナル。 セットのフェイスのきれいなビードお得意の波でいきなり8.83スタート。う〜ん、意見はいろいろあると思うけど、私、あんまりあの普通のカーヴィングにはドキドキしないんだよな。すごいとは思うけど、思わずオォ〜って声が出ちゃう感じではないのよ。でも、確実にそういうことのできるきれいなフェイスのある波が見えてたのはビードだった。ケリーは7.33と7.23の2本、ビードの2本目が6.33。で、ケリーに必要だったのが7.84。ま、8点ですわ。 そこで、ケリーはなかなか波が入ってこないベルズボウルからリンコンへ移動。そこで取った波でいきなりファーストマニューバーのでかいエアーを決め、その後もリップで8.30。ビードに必要だったのは6.80だったけど、時間切れ。

このジャッジが当たりかどうなのかは意見が分かれるところだと思う。私は最初のビードの8.83が高いと感じたし、ケリーの8.30が高すぎるって意見もあった。でもね、今のワールドツアーのジャッジは、見る人を思わずうならせてナンボみたいなところがあるから、でかいカーヴィングよりファーストマニューバーのエアーってのが今風なんだろうな、と思う。ビードね、いいヤツなんで、あまり言いたくはないけど、唯一ビードがしてないことがエアーだった。で、それをやったのがケリーだったって感じかな。


ASPジャパンのYuki's WCT Outlookもみてね。



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