更新日: 2008年7月18日 (金) 10:07




デイリー・フローASPASP-JAPANyuki's WCT OUTLOOKSIDE RIVERmedialine



現地7月17日木曜日

結局終わってみればケリー。
う〜ん、みんな勝てないね。もうツアーの半分終わっちゃったみたいなもんなんだけどね、誰も勝てない。5試合で4勝。残り6試合。こんなことは今までのサーフィンコンペティションの歴史の中ではなかったことで、ケリーは誰にも出来ないサーフィンをしていると言い続けてる私ですら、あぁ、また勝っちゃうんだ、みたいな。

確率的にはありえない話。ここまで来たら全勝タイトル、完全制覇まで行っちゃえば? ぐらいな。実際あのオールラウンドぶりなら、いけるし。クソ波ホントうまいもんな、ケリー。

実は昨晩flowハウスでトトカルチョ大会。ま、トトカルチョといっても、ケリーに掛け金集中なのは、現場で見てればどうしようもないので、まず選ぶ順番のアミダババァ。で、私一番クジ引き当てました。すごく悩んだわけよ。一番クジはなまじ誰でも選べるから。ウォッチャーのプロとして、素人相手に安直にケリー選んでいいのか、ってのもあるし、5試合中4試合、っつっかね、私タヒチに行ってないから、私が行ったところで優勝は全部ケリーなわけで、ま、そういうことはなかなかありえないので、あえていろいろ考えて……とも思ったんだけど、ゴールドコーストで深読みしすぎて外してるんで、今回は素直に直球、ケリーいっときました。

タジケリーのファイナルという読みは外れたけど、結果よければすべてヨシ。ひと口100ランド、1500円で500ランド総取り。クックックッ。ま、これは本日の宴会代にカンパだな。あぶく銭は浪費しないとね。flowツアーのみなさんはラストナイトだし。

で、本日、朝一から超いい波。時折8フィートクラスのオバケセットで、風はなく、オイオイものすごいラインナップじゃん、みたいな中で7時20分スタート。しかし、10時過ぎには予報されていたオンショアが吹き始め、雨はまったく降らなかったものの、あっという間にジャンクコンディション。もうね、ドラマチックな変化だったな。天国から地獄。

しかし結果はすべて順当。ジョーディはタジと較べればやっぱちょっとリップ甘いし、昨日から調子の悪いアンディは絶好調のタジには勝てないし……今日はターンの質をすごく見られてたジャッジだった。波の大小にかかわらず、いいターンにはハイポイント出てたし、セットのでかいのに乗っていっぱいターンしても、クリティカルないいターンがなければ3点4点、みたいなジャッジだった。ディテール、きっちり見られてます。

セミのパーコちゃんがそのいい例。勝ちパターンで9点台1本持ってても5点台が出せずに8点7点のケリーに負けた。セットのでかい波に乗ってたのはパーコちゃんだったんだけどね。この試合で一番ムカついてるのはパーコちゃんだと思う。

▲また勝っちゃうんだ、みたいな
▲淡々と勝ち上がったファニング
▲みんな勝てないね。ケリーに
▲絶好調のタジだったけど
▲デスーザ

一番厳しいパーコちゃんとのセミを辛くもというか、超危なかったけどなんとか勝ってファイナルのケリー。何しろパーコちゃんに最後に必要だったのは5点台だから、危ない危ない、超危険。今シーズンあんなにあわてた感じのケリーは初めて見たな。
ファニングは朝からきっちり自分の仕事をヒートごとにこなしてて、ペース作りバッチリな感じ。淡々とファイナルまで自分のペースを守って勝ち上がっていった。

しかしファイナルは一方的。着々と自分の仕事をしている感じのケリーに対して、まったく同じところでワイプアウトしてしまうファニング。表彰式で、どうやらケリーは呪いのワラ人形を持ってるみたいだから、それを探さなくちゃって言ってたけど、ホント、そこにブラックホールでもあるかのように、どの波も同じところでコケてた。

で、もうすでに今シーズンのタイトル争いは終了と言ってしまってもいいと思う。残り6試合で誰かが4勝して初めてゲームが始まる話だから。ケリーの新しい彼女、ホントあげまんっす。それと同時に、たぶん私のこと嫌いな人は、あのババァ、ケリーケリーってうるさいって思ってると思うけど、ホント、現実問題そうなんだなってことを、勝ち続けるってことで実証してくれて、ケリーに感謝。


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