更新日: 2008年9月12日 (金) 10:33




デイリー・フローASPASP-JAPANyuki's WCT OUTLOOKSIDE RIVERmedialine


写真:神様、仏様、ケリー様。

現地9月11日木曜日

セプテンバーイレブン、ファイナルデー。いろいろあっても結局優勝ケリー。5勝目、V9確定。

私は今シーズンの今までのツアー7試合でタヒチとバリをスキップしている。それ以外は全参加。で、今年、私が見たウイナーはケリーしかいない。そ、私が行った試合は全部ケリー優勝。表彰式全部同じ、みたいな。他も見せてくれ〜。

いやぁ、やっぱね、あの人を追い詰めて、あの人の負けん気に火つけちゃいかんのですわ。18.64のコンビネーション負け、残り時間20分あっても18.64のコンビネーションって9点と9.50じゃひっくり返らないから。そういう状況ひっくり返す人あまりいないし。でも、あ、20分あるんだ、2セットでいいのね。あるかもね、と思わせちゃうのがケリー。で、実際にあるから恐ろしい。神様、仏様、ケリー様。

本日のトラッスルズは最後のスウェルの残り、セットの合間が長い3-5フィート。ラウンド4の残り2ヒートから先、ファイナルまでが行われた。今日はね、昨日までフン詰まり感のあったタジが良かった。ファイナルデーに爆発デーを持って来た感じで、ペース配分きっちり。あ、タジなんだ、やっぱ、と朝は思った。ジョーディは残り3分まで勝っててプライオリティ持ってたのに、タジに絶妙にはずされて逆転負け。キャリアの差。デーンは、ビードの待って待って、来た波では絶対ミスしない、みたいなうまさにやられた。ふたりとも若さの甘さ出たかなみたいな。

QFでのケリーはこの試合で初のチューブを抜けて9.33をマークしたんだけど、あれはね、他の誰にも見えないチューブだった。あ、あそこってチューブだったんだ、みたいな。みんなびっくり。セミのビード対ケリーは2006年のファイナル再び。そのときはビード勝ってて、今日もビード先攻だったんだけど、結局最後はケリー。

ファイナルは本日オンファイヤーのタジと、もう最初からガチガチ優勝候補のケリー。ヒート前半で、エアーもリバースもきちんとこらえてメイクしたタジが9.00、9.63をマーク、この時点でもう、あ、今日はタジの日なのね、って誰もが思ったわけだけど、タジにとっては不幸なことに、残り時間が後22分もあった。プライオリティはケリー。

残り16分で次に来たセットでビッグターン3発、その他もろもろ(ってすごいアバウトな解説だな)でケリーが9.70を、マーク。そこでケリーが逆転に必要なのは8.93になる。しかしプライオリティはタジ。で、そのまま残り1分までタジがプライオリティを守る。もうこれ、タジじゃん、普通。でもさ、相手が普通じゃない人だから。しかも9点なんていつでも出せちゃう人なわけで、そこに入った別になんともない、どうにもならなそうな、ショルダーが消えていくように見えた波をタジがケリーに乗らせる。もうこれが失敗。乗せちゃダメなんだな、やっぱり。

もうその波に乗った3ターン目で、あ、逆転優勝じゃん、って確信したもの。もちろんそんなことは本人が一番わかってるわけで、ケリーにしちゃ珍しく、ポイント聞く前に片手あげて勝ちポーズしてたし。

この優勝でもうV9はどうにもこうにも確定なんだけど、まだ数字のお遊びを続けるなら、自力タイトルはフランスで優勝で、タジが3位以下。ビード、ミックはファイナルメイクでレース生き残り。でも残り全勝。パーコちゃんはケリーが3位以下でかろうじてまだタイトルの可能性が残る、みたいな話だけど、ま、年間5勝、アジャスティング後の試合数の半分以上勝って(そんなヤツいなかったと思うけど)タイトル取れなかった人って今までいないから。

もうね、確率を上げてるゲームって言うか、決まってるものを確認してる作業っていうか、そんな感じ。ま、すでにV9おめでとうも言っちゃったし、ケリーも16年ツアーやってればこんな年もあるんだなぁ、みたいな。


写真:いろいろあっても結局優勝ケリー。5勝目、V9確定。



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