更新日: 2008年12月13日 (土) 14:35




デイリー・フローASPASP-JAPANyuki's WCT OUTLOOKSIDE RIVERmedialine


写真:左が2位のクリスワード、中央がケリー、そしてジェリーさん。

現地12月12日金曜日

すべて予定通り。早く終わるし、ケリー勝つ。みたいな。
明日帰っちゃおうかしら、そしたら、観光客並の6泊8日のトリップで終了できるし。

昨日の嵐はけっこうあちこちで、道路冠水だの通行止めだの停電だので大騒ぎだったけど、そのおかげで今日は朝から6〜8フィート、しかもクリーンコンディション。ま、川から流れ込む土砂のおかげで、水の色はクリーンじゃなかったけど。正直ひどいコーヒーブレイク。午後にはだいぶキレイになってきたけど。

でもセミ前あたりからふたたび天候悪化で土砂降り。レインコート着て傘さして……表彰式ど〜するんだよ、と心配しちゃったけど、ファイナル直前に雨は上がってくれた。ま、その前にギャラリー半減になっちゃったけどね。でも、半減だけ。残り半分はみんな根性あるわけ。土砂降りでびしょ濡れでも観戦だから。

ラウンド4から先の本日ファイナルデー。何を書くかって、やっぱ、ケリーって話。しょうがないよ、だって、全然違うんだもん。もうね、バックドア行くときの右から左へ進んでいく速さ?? ぼや〜っと肉眼で見てても他の人と全然違うから。もちろん、サーファーはここではみんなチューブ狙いだから、波のブレイクするスピードにあわせて進んでるわけだけど、明らかに他の選手より移動速度が速いわけ。それはイコール、ケリーが乗っている波が他の人とまったく違うってこと。より早い波に乗って、より早く移動してチューブに入ってるって話。よって、波の取り合いほぼナシ。彼がメイクして9点台を出している波は、みんなが続々つぶれてる波だから。

もうケリーは異星人ってことで置いておくとして、本日なんか頑張り目だったのはティミー・レイズ。20点満点のパーコちゃんを逆転で破り、セミは残り10分切るまでケリーをコンビネーションに追い込んでいた。ま、でもこの人チューブけっこうやるのよ。フィジーとかもいくし。でもね。このセミはケリーの恐ろしさというか、あぁ、そういうことになっちゃうのね、みたいなものを見せ付けられたかな。

ひとつ戻って、クオーターのケリーから。相手はパイプが庭のジェイミー・オブライエン。ま、でも役者が違いすぎた。スピードが違いすぎ。ジェイミーもやるにはやるけど、やっぱね、レベルが異次元って感じだった。しょうがないな。バックドアでチューブを抜けて、そのままクローズアウトする反対側(彼にとっての正面)から来るチューブに猛スピードで突っ込むって、何を考えてのことなんだろう。ズボッって感じで向こうから来るチューブに真っ直ぐ入っていった。あ、その前のバックドアのチューブはウソでしょ、ぐらいすごい早くて深いチューブだったけど。あれ、あのスピードなら前からくるチューブをロールぶっちぎってまた抜けられるかもしれない、とか考えてるんだろうか。考えてるんだろうな。そのぐらいケリーのサーフィンに対するアイデアというか想像力というか、遊び心というか、とにかくフツーの人とは発想が全く違うわけだから。

で、セミのティミー。残り10分切るまでケリーはろくな波に乗れず、コンビネーション。取った波はワイプアウトの繰り返しで、プライオリティはティミーという世界。そこで、まずノーグラブの本日一番ぐらいのキレイなパイプをバックハンドで抜けて、9.00。チャネルからパドルアウトしてそのままお得意のテイクオフから即消えるバックドアのチューブで10点満点。その間わずか2〜3分。ジェットもないのにヒート終盤数分でコンビネーション返し。まじっすか、みたいな。で、今年7度目のファイナル決定。

下から上がってきたのはワード。ま、ワードはずっとブチきれてたし、一か八かがずっと当たってた感じだった。とにかくこの人は毎ヒートすべてのヤバめな波に突っ込みまくり。怪我するんじゃないか、ぐらいのチャージぶりだった。クオーター後半あたりからノース寄りになってきて、今ひとつよくない波に手を焼くアンディを下し、ファイナルへ。

ファイナルは終始ケリーペース、というか。本日は終始ケリーペース。もうね、あれだけ違えばしょうがない。けっこう日本人のギャラリーもいたけど、みんな見た人はわかると思う。私ウソは書いてません。ケリーはひとりだけ別世界です。


写真:ケリーが乗っている波が他の人とまったく違うってこと。



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