更新日: 2007年12月14日 (金) 17:02
トリプルクラウン最終戦
■FOSTER'S ASP MEN'S WORLD TOUR■最終戦
■ビラボン・パイプラインマスターズ■
■2007年12月8日-20日■バンザイパイプライン、ハワイ■photo:ASP COVERED IMAGES■#1#2■#3■#4

■パイプライン・スペシャリスト達がシード選手を粉砕。
 
■クリス・ワード(USA)
 
■ここまでのイベントにおけるヒート最高点で勝ち進んだオットン ダニー・フラー
【2007年12月13日木曜日、バンザイパイプライン、ハワイ】今シーズンのプロサーフィンを締め括る「ビラボン・パイプラインマスターズ」が4-6フィートのコンディションで再開。ラウンド2がデュアルシステムで行われ終了した。

ラウンド2で登場したのは、ASPハワイとハワイ・プロサーファーズ・ユニオン(HPSU)によって選ばれた16名の「パイプライン・スペシャリスト」。そして、パイプラインを知り尽くした彼等16名のうち12名が、シード選手を倒しラウンド3に勝ち進んだ。

そんなローカルナレッジの犠牲者は、元世界チャンピオンのサニー・ガルシア(ハワイ)をはじめとする現在世界10位のテイラー・ノックス(カリフォルニア)、ダミアン・ホブグッド(フロリダ)、ティアゴ・ピレス(ポルトガル)、南アフリカのトップ・サーファー・ロイデン・ブライソンら。フルタイムのフォスターズASPワールド・ツアー・サーファーのうち、ラウンド2を勝ち上がったのは、ロドリゴ・ドーネルス(BRA)、マイケル・キャンベル(AUS)、クリス・ワード(USA)、カイ・オットン(AUS)だけだ。
 
■ダミアン敗退
 
    ■ジェイミー・オブライアン(HAW)
とはいうものの、今日の最高点を出したのはカイ・オットン(AUS)。彼は19.33というパーフェクトに近いヒートを演じた。そして、オットンのパフォーマンスは、ここまでのイベントにおけるヒート最高点でシングル・ウェイブスコアでもトップとなった。「ちょっと好みな波だったよ。クラシックなパイプではなかったけど、良い波が来ていた。何本かは棚にヒットして、かなり良い波になっていた。あの波で4人でやれるのは物凄いことだよ。6、7年ぐらい前からここには来ているけど、少なくとも50人はラインナップにいるからね。良い波を掴もうとしたら、2時間で1本だね。僕は、ここにいられるだけで有り難く思うよ」。

現時点でオットンはASPランキングは9位。8位のジェレミー・フローレス(FRA)とともにルーキーオブザイヤー最有力候補である。この試合が終った時の最終レイティングで上位の選手がその名誉を与えられる。「そのヒートは重要だった。僕には、やらなければらない、ちょっとした仕事があるんだ。そのヒートをメイクすることが重要だった。ヒートごと勝ち上がって、状況を見守るよ」とオットンが言った。

そして、もう一人の生き残ったWCTサーファーのクリス・ワード(USA)は、今日のセカンド・ハイエスト・ウェイブ・トータル18.07ををたたき出した。2008年のASPワールド・ツアーの瀬戸際にいる彼は、残されているチャンスを上手く利用したいと思っている。ワードは現在27位。トップ45の中で翌年リクオリファイ出来るのは27位までだ。元ワールド・ツアー・サーファーのシェーン・ドリアン(HAW)と対戦したワードは、リクオリファイのことは考えず、単に自分のヒートのことだけに集中すると言った。「ヒートのとき、リクオリファイのことなんか考えないよ」とワードが言った。「去年も同じような状況で、ビーチで、あれこれ考えて悩んだりしたけど、最後はヒートでサーフィンするってことなんだよ」とコメント。

一方、元パイプライン・マスターズ・チャンピオンのジェイミー・オブライアン(HAW)は、ローカルナレッジを効果的に使って、ラウンド3へ勝ち上がった。世界のベスト・サーファーとサーフィンをする機会を持つということに関して訪ねられたオブライアンは「彼らが僕とサーフィンするチャンスを持つということだ。そして僕は準備万端。楽しむつもりさ。僕のホームブレイクだからね。僕の家の裏庭でやる素晴らしい大会だ。良い時間が持てるよう期待しているよ」とコメント。

そして、ASPワールド・ツアーを15年も続けて来たミック・ロウ(AUS)は、今日のラストヒートで引退する。「ここでは良い思い出がたくさんあるよ。最後に良い波に乗って終りにしたかったけど、そうはいかなかった。それが海。だから皆に愛されているんだ。僕はこれまでずっと多くの人にサポートされて来た。そのサポートなしでは、今の自分は無い。15年のキャリアを彼等に支えられて来たんだ」とロウ。

また、ハワイアン・ワイルドカードのサニー・ガルシアは、ラウンド2でギャヴィン・ジレット(HAW)に破れたが、2007年12月11日火曜日に行われたのラウンド1で見せたスポーツマンらしからぬ行為に対して、US$5000の罰金を科せられた。ガルシアは、関係者全員に対して謝罪の意を表明した。ネクストコールは明朝7時だ。


For complete results, please visit: www.triplecrownofsurfing.com

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