更新日:2007年3月4日 (日) 19:32
 
■FOSTER'S ASP MEN'S WORLD TOUR■
第1戦クイックシルバープロ
プレゼンテッド・バイ・サムソン
 

■2007年2月27-3月11日■オーストラリア■photo:ASP■R1R2■R3■R4

■アンディ、WCT開幕戦で痛恨の最下位スタート。


▲まさかのアンディ初戦33位
▲ラウンド2を生き残った王者ケリー
▲好調なタジ
【現地2007年3月4日日曜日、クーランガッタ、オーストラリア】フォスターズASPメンズ・ワールドツアー第1戦「クイックシルバー・プロ・プレゼンテッドバイ・サムソン」は大会6日目。4−5フィートのビッグセットの入る理想的なコンディションで午前8時からメンズのラウンド2がスタートした。

今日のラウンド2は多くのトップシードの選手がラウンド1で敗退したため、スペシャルなメンバーが揃った。まずオープニング・ヒートからケリー・スレーター(USA)が登場し、続いてアンディ・アイアンズ(HAW)、タジ・バロウ(AUS)というように普段ラウンド2ではお目にかかれないようなスペシャルヒートの連続だ。このトップシード選手達は、オーストラリア原住民のトライアル勝利者であるデール・リチャーズ(AUS)をはじめ、前フォスターズASPワールド・ツアラーのジェイク・パターソン(AUS)、07ルーキーのルーク・マンロー(AUS))といった未知数の非常に危険なワイルドカード&ルーキーと戦わなければならなかった。

そんな敗者復活戦であるラウンド2で大番狂わせが起きた。それは3Xワールドチャンピオンのアンディ・アイアンズが、昨年17年のキャリアに幕を閉じ引退を表明し,今イベントではワイルドカードをスポンサーからゲットして出場していたジェイク・パターソンに破れ、痛恨の初戦最下位を喫してしまったのだ。
▲ブルース・アイアンズ
▲アンディを破ったパターソン

「自分のキャリアの餞にはこの上ないものだよ。でも全てが終わってしまったわけではないけど今日はドリーム・ヒートだった」とパターソンは言った。「僕は自分の最初のラウンドでのパフォーマンスにかなり失望していたから、このラウンドでは絶対に良い波を手に入れようと思っていたのさ。アンディは全く自分のサーフィンが出来なかった。全て自分のところにやってきて夢のようだった」ツアー・レイティングなどのプレッシャーから解放され素晴しいパワーサーフィンを見せたパターソンは、アイアンズをコンビネーション・シチュエーションに追い込んだ。窮地に立たされ、勝ち目がないと思ったアイアンズは、終了2分前に海から上がってしまった。「アンディと僕は、長年にわたってライバルだった。だから、ここで彼に1勝出来たのは嬉しいよ」とパターソンは言った。「僕の目標は、タイトル争いに絡む選手を早いラウンドで倒す事。オージーは抜かしてね。僕はワールドタイトルをオーストラリアに取り戻させたいのさ。だから奴らの手助けになったら嬉しいけどね」とコメント。しかし、そんなパターソンの次なる対戦相手はファニングという皮肉な展開。さてパターソン、どうする?

ラウンド1でワイルドカードのジュリアン・ウィルソン(AUS)に破れて、ラウンド2を強いられた8XフォスターズASPワールドチャンピオンのケリー・スレーター(USA)。彼はワイルドカードのデール・リチャーズ(AUS)をいとも簡単にねじ伏せ、ラウンド3へ駒を進めた。「デールは結構ワイプアウトしていたね。自分もかなり落ちていたけど」とスレーター。「プッシュバックする波があまりなかった」スレーターは、ラウンド3のヒート8で再びジュリアン・ウィルソンとリマッチする。

そして、今日、ラウンド2を戦った5人のブラジリアンのなかで唯一生き残ったのがエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)。彼はトロイ・ブルックス(AUS)に勝って、国旗を掲げるファンにアピールした。「岩の後ろから良い波が割れているのを見つけたんだ。上手く勝ち上がれて嬉しいよ。ビーチにはブラジルのファンが結構いてね。嬉しかったよ」とコメント。

また、ハワイのパンチョ・サリヴァンは、ショーン・キャンスディル(AUS)を下して、ラウンド3へ。「ラウンド1の調子良さげなショーンのサーフィンを見ていたから、結構ナーバスになっていたのさ。今年の初めに怪我をして、あまりサーフィン出来ていないんだ。先週はずっと,自分のサーフィンのコンディションをビルドアップするために費やした。たとえそのヒートが100パーセントとは言えなかったにせよ、戦略上、かなりスマートにサーフィンできたよ」とコメント。

一方、南アフリカのトラヴィス・ロギーはローカル・アイコンのマーク・オクルーポ(AUS)を素晴しいバックハンドで破った。「オッキーを見てサーフィンを始めたと言っても過言ではないよ。彼は僕のヒーローさ。だから彼と戦うのは難しいんだ。だって、尊敬する人を叩くのは誰だって嫌だからね。もちろん彼はタフなコンペティターさ。だから凄く緊張したし、本当に本当に、勝ちたかったんだ」と言った。ネクストコールは明朝6時。

  ASPジャパンのサイトで大会情報を日本語で配信中。
更なる情報はhttp://www.aspworldtour.com/quikpro/


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