■アンディ、WCT開幕戦で痛恨の最下位スタート。
「自分のキャリアの餞にはこの上ないものだよ。でも全てが終わってしまったわけではないけど今日はドリーム・ヒートだった」とパターソンは言った。「僕は自分の最初のラウンドでのパフォーマンスにかなり失望していたから、このラウンドでは絶対に良い波を手に入れようと思っていたのさ。アンディは全く自分のサーフィンが出来なかった。全て自分のところにやってきて夢のようだった」ツアー・レイティングなどのプレッシャーから解放され素晴しいパワーサーフィンを見せたパターソンは、アイアンズをコンビネーション・シチュエーションに追い込んだ。窮地に立たされ、勝ち目がないと思ったアイアンズは、終了2分前に海から上がってしまった。「アンディと僕は、長年にわたってライバルだった。だから、ここで彼に1勝出来たのは嬉しいよ」とパターソンは言った。「僕の目標は、タイトル争いに絡む選手を早いラウンドで倒す事。オージーは抜かしてね。僕はワールドタイトルをオーストラリアに取り戻させたいのさ。だから奴らの手助けになったら嬉しいけどね」とコメント。しかし、そんなパターソンの次なる対戦相手はファニングという皮肉な展開。さてパターソン、どうする?
ラウンド1でワイルドカードのジュリアン・ウィルソン(AUS)に破れて、ラウンド2を強いられた8XフォスターズASPワールドチャンピオンのケリー・スレーター(USA)。彼はワイルドカードのデール・リチャーズ(AUS)をいとも簡単にねじ伏せ、ラウンド3へ駒を進めた。「デールは結構ワイプアウトしていたね。自分もかなり落ちていたけど」とスレーター。「プッシュバックする波があまりなかった」スレーターは、ラウンド3のヒート8で再びジュリアン・ウィルソンとリマッチする。
そして、今日、ラウンド2を戦った5人のブラジリアンのなかで唯一生き残ったのがエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)。彼はトロイ・ブルックス(AUS)に勝って、国旗を掲げるファンにアピールした。「岩の後ろから良い波が割れているのを見つけたんだ。上手く勝ち上がれて嬉しいよ。ビーチにはブラジルのファンが結構いてね。嬉しかったよ」とコメント。
また、ハワイのパンチョ・サリヴァンは、ショーン・キャンスディル(AUS)を下して、ラウンド3へ。「ラウンド1の調子良さげなショーンのサーフィンを見ていたから、結構ナーバスになっていたのさ。今年の初めに怪我をして、あまりサーフィン出来ていないんだ。先週はずっと,自分のサーフィンのコンディションをビルドアップするために費やした。たとえそのヒートが100パーセントとは言えなかったにせよ、戦略上、かなりスマートにサーフィンできたよ」とコメント。
一方、南アフリカのトラヴィス・ロギーはローカル・アイコンのマーク・オクルーポ(AUS)を素晴しいバックハンドで破った。「オッキーを見てサーフィンを始めたと言っても過言ではないよ。彼は僕のヒーローさ。だから彼と戦うのは難しいんだ。だって、尊敬する人を叩くのは誰だって嫌だからね。もちろん彼はタフなコンペティターさ。だから凄く緊張したし、本当に本当に、勝ちたかったんだ」と言った。ネクストコールは明朝6時。
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