■台風5号からのウネリが届き、大会2日目が終了。田中樹がR96へ進出
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現在世界を転戦している日本人選手たちもこのラウンドには数多く参加したが、その中でも上位選手たちは順当に次のラウンドに勝ちあがっていった。
林健太の8.67、牛越峰統(うしこしみねとう)の8.50、若手の田中英義の8.17など、大会ベスト10に入るハイポイントのライディングも出て、日本人のサーフィンレベルの高さを見せ付けた。特に牛越のドライブの効いた大きなラインは、台風の力強い波に良くあっていて、集まったギャラリーをうならせた。
しかし、ラウンドオブ196の24ヒートを消化し、次のラウンドオブ144に進むと、勝ち上がった日本人選手たちは次々と敗れていってしまい、本日の最終ヒートのラウンドオブ144の第8ヒートまでで、次のラウンドオブ96に勝ち上がったのは田中樹のみとなってしまった。
明日以降に出場するラウンドオブ144のヒート9から先の勝ち残り選手、あるいはワイルドカードシードの日本人選手に期待するしかない。しかし、このあたりになってくると実力に勝るシード選手も登場する。そうかんたんにはヒートアップできないのも現実だ。特に6スターの試合にはASPワールドツアー(WCT)を回る選手も参加しているので、明日からは厳しい戦いが予想される。デーン・レイノルズ、CJホブグッドなどのスター選手たちも今日は大会会場に現れ、なかなか大きな国際大会の雰囲気になってきた大会二日目の2007A.S.P. WQS 6STAR夢屋ビラボンプロタハラだ。
明日は6時ファーストコール。波の状況がこのままいい感じであれば、かなりエキサイティングな戦いが見られることと思う。(現在、大会はメイン会場となっていたロングビーチがクローズアウトのため、会場を先端ポイントに移動して開催中)
ASP
Association of surfing professionals(アソシエーション・オブ・サーフィン・プロフェッショナルズ)の略称で、世界で唯一のプロサーフィンのワールドツアーを行っている団体。
男女それぞれに、ショートボードのカテゴリーではASPワールドツアー、ワールドクオリファイシリーズの2つのディビジョンがあり、ワールドツアーのほうは男子が世界の上位45人、女子は上位17人だけに参戦権が与えられ、年間を通して世界を転戦するツアーの中で、ポイント制でワールドチャンピオンが決められる。また、このほかにロングボード、プロジュニアのツアー、その他スペシャリティイベントも行っている。
WQS
World Qualifying Seriesの略で、ワールドチャンピオンを決めるASPワールドツアーへの参戦権を得るために戦うツアー。年間の獲得ポイント数によりメンズの場合は上位15名がワールドツアーへの参戦権を得る。スター数により賞金、ポイント数が決められていて、この2007A.S.P. WQS 6STAR夢屋ビラボンプロタハラの6スターは、WQSイベントの中でも最高レベルのコンテストとなる。
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