
写真:タヒチのワイルドカードであるマイケル・ボウレズ
ボウレズは、このフランスでスレーターのワールドタイル決定を阻止する事の出来るサーファーの一人である世界3位のビード・ダービッジ(AUS)をパーフェクトに近いヒート・トータルで倒した。そのヒートを9.80でスタートしたボウレズは、バックアップに9.77をマークし、合計19.57ポイントでダービッジを倒した。「そのヒートは、本当に良かった」とボウレズが言った。「本当に良いライトとレフトが何本もあった。リップも本当に強かった。僕は最初の波を乗ろうとしていたんだ。その最初のレフトが9.80とは思わなかった。8.00位と思ったよ。それから、9.77を僕がマークするとビードはコンビネーションになっていて、ホント最高だったよ」。
ボウレズは現在、ASP-WQSで第14位にランキングされていおり、WQSのトップ15が獲得出来るASPワールド・ツアーへの参加資格を目指してチャージしている。彼は,昨年、このイベントでスレーターを倒し、今年はワールドタイトル争いをするジョエル・パーキンソン(AUS)とダービッジを下すジャイアントキラー振りを見せた。ボウレズは世界のベストサーファーたちを、かき回すスキルを持っているようである。「タイトル争いを邪魔しているようで、あまり良い感じがしない。でも彼らは勝つために、ここにいるし、僕は彼らを倒すために来たんだからね」とボウレズは言った。「僕は来年、彼らを打ち砕くため、ここにいたいね。
僕は自分自身を試し,良い波でサーフするために、このイベントに出た。我々はWQSで本当に小さい波でサーフしているんだ。だから,今回のようなヒートを戦えて最高なんだよ」。
スレーターは今日、9回目のASPワールドタイトルに2ステップ近付いた。スレーターが優勝、ファイナルの前にダービッジが敗退。そして世界2位のタジ・バロウがセミファイナル前に消えれば、彼はフランスで2008年のタイトルを決められる筋書きだ。ダービッジが消え,そして、スレーターはワイルドカードのジョーン・デュリュ(FRA)とのタフなヒートに勝ち、ラウンド4進出を果たした。スレーターがヒート後半に8点台を2本をスコアするまで、デュリュはヒートをリードしていた。スレーターは、彼がわずかに9度目のASPワールドタイトル獲得に非常に近いことで慌て、そのフランスでの彼のサーフィンも、今年の前半に見せていた彼のサーフィンではない事を認めた。「たとえ僕が良い2つのスコアを持っていたとしても、それは僕のアベレージ以下のヒートだった」とスレーターが言った。「素晴らしいパフォーマンスは無かったけど、まあ、これ以上下がる事も無く、上向くしか無いとは思っているよ」
スレーターは早ければ明日、世界タイトルを決定することができる。しかし、それは彼が優勝し、バロウがラウンド4かクオーターで負けるという、ふたつのシナリオが必要であるということを知っている。「ここで決めたいと思うけど、それが起こるとは思わない」とスレーター。「タジは調子が良さそうだ」。
バロウは今日、ラウンド3でワイルドカードのゲイブ・クリング(USA)を倒した。「タイトルは、ほとんど決まったようなもの。僕はイベントに勝つ事に目を向けている」とバロウ。「僕は今年いくつかのイベントで優勝出来そうだった。だから,このイベントで優勝したいんだ。僕は本当にポイント・シチュエーションについて考えていない。それが僕が考えている全てだよ」バロウは、空高く飛ぶルーキー、デーン・レイノルズ(USA)と対戦する。そのレイノルズは今日、同じ2008年のツアー・ルーキーであるジョーディ・スミス(ZAF)とのエキサイティングなエアリアルバトルに勝っている。ネクストコールは明朝8:30(日本時間15:30)
いよいよ明日がファイナルとなりそうだ。
写真:デーン・レイノルズ(USA)
|