更新日: 2008年9月24日 (水) 15:38
■ASP MEN'S WORLD TOUR■
第8戦クイックシルバー・プロ・フランス
■2008年9月19-28日■フランス、サウスウエストコースト■photo:ASP COVERED IMAGES■バックナンバー■R1-R2R3

■ラウンド3が終了。明日にもケリーの世界タイトルが決定する。


写真: ケリーに待ったをかけるられるのはタジ・バロウ(AUS)だけ

【現地2008年9月23日火曜日、ハセゴー、フランス】ASPワールドツアー第8戦「クイックシルバー・プロ・フランス」は、セニョーセにあるレ・ブルデインに会場を移動し、ラウンド3まで終了。到着した新しいスウェルは明朝をピークにサイズアップを続ける。

今回のフランスは,ケリーが9度目のタイトルを決定するか否かというところに注目が集まっている。トップシードの選手が次々と敗退する中、現時点でケリーに待ったをかける事が出来るのは、タジ・バロウ(AUS)とビード・ダービッジ(AUS)だけ。しかし、そのダービッジはタヒチのワイルドカードであるマイケル・ボウレズに破れ消えた。ボウレズは昨年、このクイックシルバー・プロ・フランスのラウンド3でケリー・スレーターを倒し、彼を2007年のASPワールドタイトルから遠ざけた。しかし、今日の彼の勝利は間違いなくスレーターの手助けをすることとなった。

     


写真:タヒチのワイルドカードであるマイケル・ボウレズ


ボウレズは、このフランスでスレーターのワールドタイル決定を阻止する事の出来るサーファーの一人である世界3位のビード・ダービッジ(AUS)をパーフェクトに近いヒート・トータルで倒した。そのヒートを9.80でスタートしたボウレズは、バックアップに9.77をマークし、合計19.57ポイントでダービッジを倒した。「そのヒートは、本当に良かった」とボウレズが言った。「本当に良いライトとレフトが何本もあった。リップも本当に強かった。僕は最初の波を乗ろうとしていたんだ。その最初のレフトが9.80とは思わなかった。8.00位と思ったよ。それから、9.77を僕がマークするとビードはコンビネーションになっていて、ホント最高だったよ」。

ボウレズは現在、ASP-WQSで第14位にランキングされていおり、WQSのトップ15が獲得出来るASPワールド・ツアーへの参加資格を目指してチャージしている。彼は,昨年、このイベントでスレーターを倒し、今年はワールドタイトル争いをするジョエル・パーキンソン(AUS)とダービッジを下すジャイアントキラー振りを見せた。ボウレズは世界のベストサーファーたちを、かき回すスキルを持っているようである。「タイトル争いを邪魔しているようで、あまり良い感じがしない。でも彼らは勝つために、ここにいるし、僕は彼らを倒すために来たんだからね」とボウレズは言った。「僕は来年、彼らを打ち砕くため、ここにいたいね。 僕は自分自身を試し,良い波でサーフするために、このイベントに出た。我々はWQSで本当に小さい波でサーフしているんだ。だから,今回のようなヒートを戦えて最高なんだよ」。

スレーターは今日、9回目のASPワールドタイトルに2ステップ近付いた。スレーターが優勝、ファイナルの前にダービッジが敗退。そして世界2位のタジ・バロウがセミファイナル前に消えれば、彼はフランスで2008年のタイトルを決められる筋書きだ。ダービッジが消え,そして、スレーターはワイルドカードのジョーン・デュリュ(FRA)とのタフなヒートに勝ち、ラウンド4進出を果たした。スレーターがヒート後半に8点台を2本をスコアするまで、デュリュはヒートをリードしていた。スレーターは、彼がわずかに9度目のASPワールドタイトル獲得に非常に近いことで慌て、そのフランスでの彼のサーフィンも、今年の前半に見せていた彼のサーフィンではない事を認めた。「たとえ僕が良い2つのスコアを持っていたとしても、それは僕のアベレージ以下のヒートだった」とスレーターが言った。「素晴らしいパフォーマンスは無かったけど、まあ、これ以上下がる事も無く、上向くしか無いとは思っているよ」

スレーターは早ければ明日、世界タイトルを決定することができる。しかし、それは彼が優勝し、バロウがラウンド4かクオーターで負けるという、ふたつのシナリオが必要であるということを知っている。「ここで決めたいと思うけど、それが起こるとは思わない」とスレーター。「タジは調子が良さそうだ」。

バロウは今日、ラウンド3でワイルドカードのゲイブ・クリング(USA)を倒した。「タイトルは、ほとんど決まったようなもの。僕はイベントに勝つ事に目を向けている」とバロウ。「僕は今年いくつかのイベントで優勝出来そうだった。だから,このイベントで優勝したいんだ。僕は本当にポイント・シチュエーションについて考えていない。それが僕が考えている全てだよ」バロウは、空高く飛ぶルーキー、デーン・レイノルズ(USA)と対戦する。そのレイノルズは今日、同じ2008年のツアー・ルーキーであるジョーディ・スミス(ZAF)とのエキサイティングなエアリアルバトルに勝っている。ネクストコールは明朝8:30(日本時間15:30) いよいよ明日がファイナルとなりそうだ。

写真:デーン・レイノルズ(USA)

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