
写真:絶好調でケリーを倒したエース
バカンは、今日の午後レ・ブルデインで行われたタイトなファイナルヒートで、15.73対15.16でスレーターを打ち砕いた。ファイナル進出は、バカンにとってASPワールド・ツアー・キャリアで初めての事で、クイックシルバー・プロ・フランスで初優勝を手にするまで、彼はクォーターファイナルから先に勝ち上がった事が無かった。「ファイナルでケリーと戦って、彼を倒したなんて、信じられないし、ことばも出ない」とバカン。「彼は僕のヒーローだ。僕は彼が今年5つのイベントに勝つのを見た。彼は桁外れのサーファーだよ。彼は、我々全員のために非常に高いバーをセットする。サーフィンのレベルを上げてくれているのさ。本当にサーフィンにそのような偉大な人がいることに感謝しているよ」
バカンがファイナルで負けると、スレーターの9度目の世界タイトルが決定することになっていた。バカンは、スレーターとの35分のファイナルを終始リードした。8回のASPワールドチャンピオンは、終了間際にも波を捕らえたが、それでもスコアは足りなかった。「僕は、ファイナルでパドルアウトする時、そのことは考えないようにしたんだ」とバカンが言った。「確かに彼がタイトルを手にする事を思い描いていたけど、僕は自分自身にフォーカスして、僕がそこで何をすべきか考えたんだ。そして2つの本当に良い波を手に入れたのさ。運良く、ケリーは最後まで良い波を手に入れなかった」。
バカンはツアー3年目のサーファーだが、初めてツアーに参加した年は怪我でー年の前半を棒に振った。2007年に怪我人のためのワイルドカードを与えられた彼は、その年を19位で終えた。彼は、この結果で世界9位へジャンプアップする。「僕は明らかにあまりに順調な負傷者だったよ。そして、今日優勝出来て、そのすべてが喜びになった。僕の今年の目標はトップ10に入る事なんだ」とバカンが言った。
スレーターは、6度目の勝利に向かってヒート終了間際に入った波にチャージした。彼が逆転に必要なスコアはそれほど高いものではなかったが、彼の十八番の逆転劇は起こらなかった。「結局は波だってことだね。でも少なくとも面白くなった」とスレーターが言った。「真実は、エースが波とより波長があっていたって事だね。彼は、それらのオープンフェイスの波を手に入れて、ターンをした。僕もかなり良いサーフィンをした波が1本あったんだ。それで逆転に向かって行けるって思っていた。でも僕には最後までチャンスが無く、十分な時間が無かった。40分のファイナルを要求すべきだったね」スレーターが3秒前に乗った波は2.23のスコアを彼にもたらすのみだった。
彼は9度目のワールドタイトル獲得のために、次のイベントまで待たなければならない。「僕は、その最後の波に勝つチャンスがあるとは思わなかった」とスレーターが言った。「もし、あれでスコアが出ていたら最悪だったね。多分、誰にも見えなかったかもしれないけど、僕の足は落ちていたんだ。あまりクリーンな360ではなかったし、エアもリップの上に出ていなかった。多分、もしパント・セクションがあったなら、ビッグ・エアをして、僕はおそらく得点を手に入れたかもしれないけど、そのスコアでもクロスにはならなかったと思う。それがあまりに近くにあるのはイラつくね。ワンスコアでタイトルを掴めなかったんだから。でも、タイトルを勝ち取るまで、あと2ヒート勝てばいいはず」ケリーが次のムンダッカで9位以上でフィニッシュすれば、彼の世界タイトルは決定する。彼が17位か33位になり、ミック・ファニング(AUS)かタジ・バロウ(AUS)が優勝すれば、レースはブラジルまで続く。次の第9戦は、9月29日-10月12日、スペインのムンダッカで開催される【ビラボンプロ】。
クイックシルバー・プロ・フランス結果:
Final: エイドリアン・バカン(AUS)15.74
ケリー・スレーター(USA)15.16
セミファイナル:
ヒート1:
ケリー・スレーター14.90の(USA)
エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)13.97
ヒート2:
エイドリアン・バカン(AUS)15.17
ダミアン・ホブグッド(USA)8.83
クォーターファイナル:
ヒート1:
エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)14.93
ボビー・マルチネス(USA)12.40
ヒート2:
ケリー・スレーター(USA)17.50
ミック・キャンベル(AUS)12.33
ヒート3:
エイドリアン・バカン(AUS)17.00
デーン・レイノルズ(USA)13.34
ヒート4:
ダミアン・ホブグッド(USA)13.34
マイケル・ボウレズ(PYF)13.00
クイックシルバー・プロ・フランス後のASPワールド・ツアー・レイティング:
1. ケリー・スレーター(USA)(7852ポイント)
2. タジ・バロウ(AUS)(6002ポイント)
3. ビード・ダービッジ(AUS)(5668ポイント)
4. エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)(5426ポイント)
5. ジョエル・パーキンソン(AUS)(5373ポイント)
6. ミック・ファニング(AUS)(5310ポイント)
7. ボビー・マルチネス(USA)(5092ポイント)
8. CJホブグッド(USA)(4880ポイント)
9. エイドリアン・バカン(AUS)(4719ポイント)
10. ジェレミー・フローレス(FRA)(4407ポイント)
写真:スペインでタイトルが決めるのかケリー
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