ラウンド4のラウンドオブ64は、ファイナルとも思えるパンチョ・サリヴァン(HAW)ロイ・パワーズ(HAW)ロブ・マチャド(USA)マイルス・パダカ(HAW)という4人の強豪選手をフィーチャーしたヒートでスタートした。オープンフェイスの波を探していたサリヴァンは、バックドアで連続のチューブを決め、8.75と8.35をマークし17.1ポイントで圧勝。パワーズが2位に滑りこんだ。サリヴァンとパワーズはASPワールド・チャンピオンシップ・ツアーのエリートメンバーである。 「そのヒートの全員がハイレベルのサーファーだと分かっていたから、自分のパフォーマンスを上手く組み立てなければならなかった」とサリヴァンが言った。「イベントを通して自分自身のリズムとペースを掴みたかったんだ。でも、あのヒートはパフォーマンス・レベルを一転させなければならないヒートだった」。2005年のイベント勝者であるサリヴァンは、締め切りまでにエントリーの登録をしなかったため、トライアルから出場していた。「口頭で申し込んだんだけど、駄目だったね。ASPは元チャンピオンとしてワイルドカードを提供したけど、断ったよ。僕のモチベーションは、出来る限りパイプでサーフすることにあったからね。本来のパイプラインでは無いけど、本当に楽しいハイパフォーマンス・ウェイブさ。でも、ちょっと驚いたね。僕は、高得点につながるフェイス・ターンのライディングを期待してアウトで待っていたんだけど、運良く、リズムを掴んでバレルを手に入れる事が出来たんだ」。 今日の強烈なエンディングは、3X世界チャンピオン・アンディ・アイアンズの敗退という、あまりにも衝撃的なものだった。アイアンズは1本目からバックドアのチューブを狙ったが彼らしくない失敗をした。彼は、その瞬間に全ての勢いを失ったようだった。更にパドルアウトするアイアンズは、カリフォルニアのマット・モハゲンに引かれてしまう。バレルから出て来たモハゲンは、はからずもアイアンズを引いてしまった。幸運にもアイアンズは無傷だったが、彼の不運は止まらなかった。2本目でアイアンズはプエルトリコのアレハンドロ・モレダと共にテイクオフ。二人ともワイプアウトし、モレダはインタフェア・ペナルティーを負った。その後、アイアンズはテイクオフの動作をやめた後に「落下」。そしてレフトに乗ったが何もしなかった。全くリズムがズレているのは明らかで、彼は20分のヒートの2分半を残して岸に向けてパドルを開始した。彼のキャリアにおける最低ヒートスコアと思える2.51。彼はそんなスコアで海の中にいるより、ビーチで待っている多くのファンにサインをしてあげることを選んだ。 このイベントには複数の勝者がいる。優勝者が7,000ドルを獲得出来るが、本当の賞は世界で最も高名なイベントへのエントリーである。ASPワールド・ツアーでトリプルクラウンのファイナル・イベントとしての12月に開催されるビラボン・パイプライン・マスターズ。このイベントから16人のサーファーが、ビラボン・パイプライン・マスターズへ出場出来るのだ。 そして、気になる日本人サーファー。昨日の時点でラウンドアップしたのは、小川直久、堀口真平、牛越峰統、深川達哉の4名だったが、全員敗退。シンペイが65位、他の3名は81位でフィニッシュした。期待はR64から出場する田中樹のみとなった。イズキはTJバロン、ギャビン・ベシャン、ダニー・フラーと戦う。がんばれ日本。
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