更新日: 2008年12月11日 (木) 17:20
トリプルクラウン第3戦
■ASP MEN'S WORLD TOUR■最終戦
■ビラボン・パイプライン・マスターズ ■
■2008年12月8-20日■パイプライン、ハワイ■photo:ASP COVERED IMAGES■バックナンバー■#1#2

■ジョエル・パーキンソンがマスターズ史上初のパーフェクト20をスコア!!!


写真:ジョエル・パーキンソン(AUS)は、パイプライン史上初となるパーフェクト20をスコアした。

【現地2008年12月10日水曜日、パイプライン、ハワイ】ASPメンズ・ワールド・ツアーのファイナル・ステージで 「バンズ・トリプルクラウン・オブ・サーフィン」の最終戦である「ビラボン・バイプライン・マスターズ 」は、4-6フィートのコンディションの中、ラウンド3までが終了。ジョエル・パーキンソン(AUS)は20点満点のヒート合計で、2本のパーフェクト10をマークし、パイプライン史上初となるパーフェクト20をスコアしたサーファーとなった。そして、パーキンソンは、トリプルクラウン・フロントランナーのダスティ・ペイン(HAW)を下した。

「僕が、2本のパーフェクト10を手に入れるなんて思っても見なかった」とパーキンソンが言った。「日頃から聞くことではないので、僕がそんなことをするなんて本当に思わなかったよ。確かに僕はそれを手に入れて、一瞬イベントに勝ったと思うぐらいだった。でも、僕は落ち着いて自分に言い聞かせた。『自分がやったことは、ヒートに勝っただけのこと』ってね。次のヒートでパドルアウトする時、その事を忘れないようにしないと」。これまでにパーフェクト20を記録したサーファーは、9XASPワールド・チャンピオンのケリー・スレーター(USA)唯一人である。彼は、2005年のタヒチ・チョープーでのファイナルでパーフェクト20をマークしコンテストに勝った。

「ケリーは、非現実的なやり方でそれを達成した。自分のはラウンド3だけど、パイプだからね。それは確かに僕が年を取ったとき『僕のキャリアでケリーの隣に僕の名前がある事をしたな』って思うんだろうね」とパーキンソンは言った。パーキンソンはハレイワとサンセットのトリプルクラウン2戦とも5位になっており、ランキング1位と2位のペインとC.J.ホブグッド(USA)が今日負けたため、彼はトリプルクラウン獲得の絶好のチャンスとなった。

「それは、確かにトリプルクラウン獲得のためのビッグ・ヒートだった」とパーキンソンが言った。「僕はいま、もっとトリプルクラウンについて考え始めなければならないね。その10ポイントのことは忘れて、今からヒートでのサーフィンをしなければならない。そして、先走りし過ぎては駄目ってことだね」。

     


写真:ラウンド4へ勝ち進んだスレーター。


そして、スレーターは今日、9回目のASPワールドタイトルを獲得してから初めてヒートでサーフィンし、パーキンソンのパフォーマンスに驚いてはいなかった。「僕は、パーコがそんなことをやる選手だと思っていたよ」スレーターは言った。「彼は素晴らしい何かを引き付ける力がある。パーコがしたように、すべての選手がシンクロできるというわけでない。彼は勝ちモードになっているね。恐い存在だ。多分、今日のヒートから見て、彼はトリプルクラウンに向かって勝ち続けると思う」。

スレーターは、パイプライン・マスターズで5回の優勝記録を持っているが、2008年のイベントでは、非常にレイドバックしたアプローチをとっている。彼は既に今シーズン9戦中5戦で優勝している。「パイプで勝つことは素晴らしいことだけど、正直言って、この時点では本当に重要ではないんだ」とスレーター。「確かに僕が優勝できれば、それは物凄いボーナスになるけど、まだここで優勝したことのない誰かが勝つのを見てみたいよ。僕は2連勝したし、アンディもした。ビードは去年1勝したね。多分、パーコの年になるかな。それとも、ブルースが今年の締めくくりにパイプで2度目の優勝を成し遂げるかもしれないね」。だが、ブルース・アイアンズ(HAW)は今年、パイプライン・マスターズで優勝できない。彼は今日の午後、トム・ウィッタカー(AUS)とのクロスヒートに破れた。ブルースは、2009年のASPワールド・ツアーにリクオリファイするが、非公式ではあるがフルタイムのコンペティションからの引退を表明している。

また、パイプライン・マスターズとトリプルクラウンのディフェンディング・チャンピオンであるビード・ダービッジ(AUS)は、ワイルドカードのシェーン・ドリアン(HAW)を倒してラウンド4に勝ち進んだ。世界3位のタジ・バロウ(AUS)が今日負けたことにより、ダービッジのキャリア初の世界2位が確実となった。そして、エイドリアン・バカンとのクロスヒートに破れたダニー・ウイルス(AUS)は、非公式ではあるが、そのヒートを最後にASPワールド・ツアー・コンペティションから引退した。ウイルスは、12年間ツアーを続け、1998年には世界3位まで上り詰めた。ラウンド2でシェーン・ドリアン(HAW)に破れたデーン・レイノルズ(USA)は、2008年に最もランキングが高かったルーキーとして、ASPワールド・ツアー新人王の有力な候補者となっている。

今日の敗退によって、2009年のツアーに参加できないASPワールド・ツアーサーファーは、ウイルス、ディーン・モリソン(AUS)、パンチョ・サリヴァン(HAW)、ベン・ダン(AUS)。サリヴァンもウイルスのようにフルタイムのコンペティションから引退を表明していた。サリヴァンは、2005年の32歳で資格を得てASP史上最年長のルーキーとなり、3年間ツアーに参加した。モリソンは怪我人のためのワイルドカードを利用するだろう。コンペティションはあと1日だけで終了する予定だ。オーガナイザーは悪天候によって明日の開催は延期されることを予測する。しかし、金曜日はより良いコンディションとなる見込みだ。ファーストコールは明朝7時。 また、ウイメンズのワールドツアー・ファイナルイベント「ビラボンプロ・マウイ」がマウイのホノルアベイでスタートし、クオーターファイナル進出者が決定している。

ビラボン・パイプライン・マスターズ・ラウンド4:
ヒート1: マーカス・ヒックマン(HAW)対 ルーク・ステッドマン(AUS)
ヒート2: ジョエル・パーキンソン(AUS)対 ティム・レイズ(USA)
ヒート3: ケリー・スレーター(USA)対 キーレン・ペロウ(AUS)
ヒート4: アリツ・アランブールー(EUK)対 ジェイミー・オブライアン(HAW)
ヒート5: エイドリアン・バカン(AUS)対 トム・ウィッタカー(AUS)
ヒート6: エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)対 カマレイ・アレキサンダー(HAW)
ヒート7: クリス・ワード(USA)対 ビード・ダービッジ(AUS)
ヒート8: エヴァン・ヴァライアー(HAW)対 アンディ・アイアンズ(HAW)


※日本語によるライブ中継はこちら

写真:バックドアにチャージするアンディ・アイアンズ(HAW)

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