
写真:ファイナルは圧勝だったスレーター。
ワードがファイナル進出したのは、彼の4年のASPワールド・ツアー・キャリアで2度目である。それは、2005年のオーストラリアのゴールドコーストで行われた開幕戦。彼にとってワールドツアー初のイベントでファイナルをメイクしたが、そこでも2位で終えた。今日の結果は、最終レイティングで27位から14位まで彼をジャンプアップさせた。「昨年より良いランキングでうれしいよ勝ちたかったけど、ケリーが全て良い波をつかんでた」とワード。「ハードだったね。最初は、いくつかの良い波を逃がしたと思う。でも良かった。ハッピーだよ」。
ワードがファイナルで勝っていたなら、彼は2009年のヴァンズ・トリプル・クラウン・オブ・サーフィンタイトルも手に入れていただろう。彼は結局、ハワイの3つのイベントでベスト・パフォーマンスを見せ、ASPスペシャルシリーズで3位となった。「トリプルクラウンが手の届く範囲にあったことは、素晴らしかった」とワードが言った。「もちろん、いつの日か、それを手にしたいよ。だから僕は挑戦し続ける」
昨年、オーストラリアのサーファーとして、1997年のマイク・ロンメルシー以来、初めてヴァンズ・トリプル・クラウン・オブ・サーフィンタイトルを獲得したをビード・ダービッジ。今年は、ビラボン・パイプライン・マスターズで9位、ハレイワとサンセット・ビーチで5位となった、オーストラリアのジョエル・パーキンソンがそのタイトルを手に入れた。
「僕は2度ほど、トリプルクラウンの2位になっている」とパーキンソンが言った。「アンディにどちらの時も、僕からそれを奪っていった。だからワードには悪気はないけど、本当にそれが再び起こって欲しくなかった。今回、それを本当に家へ持ち帰ることができることが信じられないよ」。そして、その勝利は、パイプラインで初めてパーフェクト20をスコアしたパーキンソンにとってダブルの喜びとなった。パーフェクト20をスコアしたサーファーは、ベスト2ウェイブ・フォーマットになってからのASP史上二人目である。

写真:マスターズ2位となったクリス・ワード(USA)
今日のベストヒートは、スレーターとティミー・レイズ(USA)のセミファイナル。レイズは深いバレルから現れた9.10をスコア、そして、残り時間6分のところでスレーターは、コンビネーションに追い込まれていた。しかし、スレーターは、僅か3分で9.00と10.00をマークし、大逆転でファイナルへ勝ちあがった。「ほとんどケリーを倒したようで最高だった」とレイズ。「9回もワールドタイトルを持っている人に負けても頭にもこないけどね」とコメント。オーストラリアのエイドリアン・バカンは、ワードに破れたが、彼のシーズン最後の4イベントのうち3戦でセミファイナル以上の成績を残し、最終ランキング6位となった。
2009年のASPワールド・ツアーのトップ45のサーファーは、2008のASPワールド・ツアー・レイティング上で、1位から27位の選手は自動的にリクオリファイが決定された。トップ10は、以下の通りである。ケリー・スレーター(USA)ビード・ダービッジ(AUS)
タジ・バロウ(AUS)ジョエル・パーキンソン(AUS)、
C.J.ホブグッド(USA)エイドリアン・バカン(AUS)、
エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)ミック・ファニング(AUS)、
ボビー・マルチネス(USA)ジェレミー・フローレス(FRA)
また、11位から27位の選手は、以下の通りである。ルーク・ステッドマン(AUS)フレデリック・パターチア(HAW)、
アンディ・アイアンズ(HAW)クリス・ワード(USA)、
カイ・オットン(AUS)ティム・レイズ(USA)、
トム・ウィッタカー(AUS)キーレン・ペロウ(AUS)、
ダイヤン・ネイヴ(AUS)ブルース・アイアンズ(HAW)、
ミカエル・ピーコン(FRA)デーン・レイノルズ(USA)、
テイラー・ノックス(USA)ダミアン・ホブグッド(USA)、
ヘイター・アルヴェス(BRA)ジョーディ・スミス(ZAF)ベン・ダン(AUS)
ASP-WQSランキングでのトップ15サーファーは以下の通りである。ナザニエル・カラン(USA)クリス・デーヴィッドソン(AUS)、
ミシェル・ボウレズ(PYF)ゲイブ・クリング(USA)、
ジハード・コードル(BRA)デビッド・ウィアー(ZAF)、
ジョシュ・カー(AUS)ニック・マスクロフト(AUS)、
ケコア・バカルソ(HAW)グレッグ・エムズリー(ZAF)、
ティム・ボール(FRA)ダスティン・バルカ(HAW)
ティアゴ・ピレス・フィリップ・マクドナルド(PRT)(AUS)ドルー・コートニー(AUS)
そして、2009年のツアー・ワイルドカードが3つあり、それはサーファーズユニオンとともにASPによって決定される。怪我人に与えられるワイルドカード志願者は、ディーン・モリソン(AUS)とアリツ・アランブールー(EUK)とWQS16位のマーロン・リプケ(DEU)となっている。
ビラボン・パイプライン・マスターズ最終結果:
ファイナル: ケリー・スレーター(USA)14.00.
クリス・ワード(USA)7.23
セミファイナル:
ヒート1:
ケリー・スレーター(USA)19.00
ティム・レイズ(USA)15.60
ヒート2:
クリス・ワード(USA)16.46
エイドリアン・バカン(AUS)10.16
クォーターファイナル:
ヒート1:
ティム・レイズ(USA)16.17
ルーク・ステッドマン(AUS)6.67
ヒート2:
ケリー・スレーター(USA)18.63
ジェイミー・オブライアン(HAW)11.84
ヒート3:
エイドリアン・バカン(AUS)14.33
カマレイ・アレキサンダー(HAW)2.67
ヒート4:
クリス・ワード(USA)8.06
アンディ・アイアンズ(HAW)7.43
トリプルクラウン・ファイナル・レイティング:
1. ジョエル・パーキンソン(AUS)5,500
2. ダスティ・ペイン(Haw)5,363
3. トム・ウィッタカー(AUS)5,250
3. CJホブグッド(USA)5,250
3. クリス・ワード(USA)5,250
※日本語によるライブ中継はこちら
写真:自分のシーズンを自ら締めくくったケリー
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