このふたつの場所を行ったり来たりして、結局どっちでもいい波がつかめない、という悪いほうのサイクルにハマってしまったのが、林健太(はやしけんた)、田中樹(たなかいずき)、大野修聖(おおのまさとし)。ずっと右の波だけで戦って勝った松岡慧斗(まついおかけいと)、田嶋鉄兵(たじまてっぺい)、負けた佐藤和也(さとうかずや)。結局ラウンドオブ48を終わって勝ち残っている日本人選手は松岡慧斗と田嶋鉄兵のふたりだけ。 今日はいい波をつかんで3発リップを決めればハイスコアが出てきた。2発だと良くても6点台。3発なら7点以上という感じだった。林健太はナザニエル・カラン(アメリカ)、ニック・マスクロフト(オーストラリア)、ダミアン・ファレンフォート(南アフリカ)との4人ヒートというきついヒートに当たり、健闘したが決め手になる波がつかめず、実力に勝るナザニエルとニックにやられてしまった。 松岡慧斗と佐藤和也は同じヒート。しかしそこにはどのラウンドでもぶっちぎりの強さを見せているダスティン・クイゾンがいて、ダスティンはこのラウンドでも簡単にハイポイントを重ねて1位独走。日本人ふたりの2位争いになってしまった。前半もたついていた松岡だったが、後半リップ3発で5.83を出して2位でヒートアップ。3位の佐藤和也はここで敗退することになった。 日本人サーファーのトップ2とも言える大野修聖と田嶋鉄兵が同じヒート。ポジショニングに迷い、いい波を逃し続けた大野に対し、他の選手が移動しても、始めに狙った場所にい続け、来た波を独り占めにした田嶋が昨日同様シャープなバックハンドで7.50、8.83のハイスコアを重ね、ラウンドオブ24へ。田中樹はチャンスの波でのワイプアウトが目立ち、実力を発揮できないまま敗退した。 この試合を通して好調なのはナザニエル・カラン、ダスティン・クイゾン(ハワイ)、ジャドソン・アンドレ(ブラジル)といった選手たち。毎ヒート10点満点で9点台を簡単に出して勝ち上がっている。昨年のこのASP WQS 6スター 夢屋ビラボンプロ タハラのウイナー、ディフェンディングチャンピオンのゲイブ・クリングも順調に勝ち上がっている。 続けて行われたラウンドオブ24の第2ヒートの登場した松岡慧斗だが、さすがに6スターのこのラウンドになると勝ち上がるのは難しく、17位で敗退した。しかしジュニアにして6スターで17位というのは本人も相当うれしい結果だったことと思う。 最終ヒートの田嶋鉄兵。潮があげてきてなかなかいい波を見つけることが難しかったが、今大会で快調なバックハンドのリップを繰り返して2位につけ、見事ベスト16に勝ち残った。明日の対戦相手は昨年までWCTにいたグレッグ・エムズリー(南アフリカ)。今日も好調だった相手なので強敵だが、勢いは田嶋のほうにあるので、明日も頑張って欲しい。明日は7時半ファーストコールの8時スタート予定だ。 ASP WQS 田原大会実行委員会
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