更新日: 2008年5月16日 (金) 15:34
■ASP MEN'S WORLD TOUR■
第3戦ビラボンプロ・タヒチ
pres. by Air Tahiti Nui
■2008年5月8-18日■チョープー、タヒチ■photo:ASP COVERED IMAGES■バックナンバー■#1#2

■ワイルドカード同士のファイナルでブルーノ・サントスが優勝。
 
■マノア・ドローレット(PYF)
 

■ファイナリストの二人
■ブラジリアン・ワイルドカードのブルーノ・サントスが優勝  
【現地2008年5月15日木曜日、チョープー、タヒチ】ASPメンズ・ワールドツアー第3戦「ビラボンプロ・タヒチ」が終了。昨日からサイズダウンした3-4フィートのコンディションでコンテストは再開。今回のタヒチでジャイアントキラーを演じたワイルドカードの二人がファイナリストとなり、ブラジリアン・ワイルドカードのブルーノ・サントスが、ローカル・ワイルドカードのマノア・ドローレット(PYF)を破り優勝。ASPワールドツアー・イベントにおける5年ぶりのブラジル選手の優勝となった。

「僕は本当に幸せだよ。自分の夢が実現した」とサントス。「今日はファイナルでサーフするにはパーフェクトな日ではないね。でも、そんなこと気にならないよ。それでも僕はハッピーだからね。僕の人生最良の日だ」。
 
■3位に入ったパーコ
 
    ■アンディの10をマークしたが


メイン・イベントの前に行われたトライアルで、2位となりビラボンプロ・タヒチのスポットを手に入れたサントスは、ロースコアでの戦いとなったファイナルで地元チョープーのスペシャリストであるドローレットより良いスコアをゲット。首尾一貫しない3フィートの波において、借りたサーフボードを使い9.16対6.83でドローレットを打ち砕いた。「僕は、2つの小さいバレルを手に入れて、それからは全く波が来なかったよ。多分、母なる海が僕をを助けようとしていたのかもしれない。分からないけどね」とサントスが言った。「今日は本当に波が小さくて、僕はチャネルでフレンチサーファーからボードを借りたんだ。僕の6'3はあまりに大きかったからね。彼は、僕の人生を救ったよ。この板は持っていたい」

サントスは優勝までの過程で、昨年のワールドNo.1のミック・ファニング(AUS)、ワールドNo.2のタジ・バロウ、2001年のASPワールドチャンピオンのC.J.ホブグッド(USA)を破った。「トライアルを数えるなら、僕は10ヒート以上をサーフィンしたよ」とサントスは言った。「トライアルの波は最高にパーフェクトだった。そして、僕はこのイベントで人生のベスト・バレルをサーフした。僕はトライアルで負傷して、15針も縫ったんだ。15日間サーフィン出来なかった。自分は最初のヒートの土壇場でミック・ファニングに大逆転した。それから運が僕の味方であると思っていたよ」

ビラボンプロ・タヒチはサントスとドローレットにとって8度目のASPワールドツアー・イベント。二人はこれまでパイプライン、チョープーなどのイベントで複数のワイルドカードを手に入れ参加している。また、ASPワールドツアー・イベントで最後に優勝したブラジリアンは、2003年のフランス大会におけるネコ・パダラッツだ。ドローレットの今日までのベストリザルトは、1999年のチョープーでのセミファイナル進出。彼はチョープーにおけるベスト・サーファーの1人と言われている。しかし、ファイナルでのコンディションは、彼がいつもサーフィンをしているビッグなホロー・バレルではなかった。

「確かに波は小さかったが、彼にとっても、その波は小さかったのさ」とドローレットは言った。「彼はファイナルでよりうまくやったね。彼は優勝に値するサーフィンをした。勝利に近付いて神経質になったよ。波も全然来なかったしね。ブルーノはプレッシャーを私にかけていた。彼には優先権があったんだ。僕は、波より彼に多くの注意を払っていた。彼に最初の波を取らせたのが大きなミスだった。そこで彼は勝っていたのさ」

ドローレットはワールドNo.1のケリー・スレーターを打ち砕いて、2本のパーフェクト10をマークした。しかし、ホームでの勝利は叶わなかった。「ファイナルの前に僕は自分に言ったんだ。『最高のイベントに参加出来て、とても多くの素晴らしいヒートをサーフィンしたから、勝つために自分にプレッシャーをかけるべきでない。優勝出来るかどうかは重要ではない』とね」とドローレット。「自分が勝とうとしないなら、サーフィンするには良い日だった。最終的には、そのすべてが重要だってことさ。もっとも、勝つのが好きなんだけどね。 再びファイナルをメイクすることは簡単ではないよ。このイベントで、波をゲット出来て、かなり幸運だったと思う。」とコメントした。

ドローレットは、セミファイナルで2本目のパーフェクトな10ポイント・ライディングでジョエル・パーキンソン(AUS)を下した。パーキンソンは、ドローレットの8本に対して4本の波をつかんだ。「スウェルは間違いなく死んでいた。だから僕は波を選ぼうとしていた」とパーキンソンが言った。「でも3位になれて嬉しいよ。マノアで良かったよ。彼はツアーサーファーではないので、ポイントを持って消えるからね」今回の結果でパーキンソンはスレーターに次いでレイティング2位に浮上した。そして彼の後に、ビード・ダービッジ(AUS)、アンディ・アイアンズ(HAW)、ミック・ファニング(AUS)と続く。そして、世界のトップ45のサーファーたちは、来週末の24日にウェイティング・ピリオドがスタートするASPワールド・ツアー第4戦のためにフィジーに向かう。


ビラボン・プロ・タヒチ最終結果:
Final: ブルーノ・サントス(BRA)9.16 マノア・ドローレット(PYF)6.83
ビラボン・プロ・タヒチ・セミファイナル
ヒート1: マノア・ドローレット(PYF)18.33 ジョエル・パーキンソン(AUS)10.27
ヒート2: ブルーノ・サントス(BRA)14.34 C.J.ホブグッド(USA)8.67
ビラボン・プロ・タヒチ・クォーターファイナル
ヒート1: ジョエル・パーキンソン(AUS)16.33 アンディ・アイアンズ(HAW)6.14
ヒート2: マノア・ドローレット(PYF)17.84 エイドリアン・バカン(AUS)9.83
ヒート3: ブルーノ・サントス(BRA)9.83 エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)9.07
ヒート4: C.J.ホブグッド(USA)15.00 ブルース・アイアンズ(HAW)10.16

ビラボン・プロ・タヒチの後のASPワールドツアーレイティング:
1. ケリー・スレーター(USA)2810
2. ジョエル・パーキンソン(AUS)2340
3. ビード・ダービッジ(AUS)2318
4. アンディ・アイアンズ(Haw)2196
5. ミック・ファニング(AUS)1989
6. エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)1932
7. タジ・バロウ(AUS)1886
8. エイドリアン・バカン(AUS)1874
9. カイ・オットン(AUS)1800
10. デーン・レイノルズ(USA)1742

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