更新日: 2009年7月3日 (金) 20:56
■ASP MEN'S WORLD TOUR■
第4戦ハングルーズ・サンタカタリーナ・プロ
■2009年6月27日-7月5日■サンタカタリーナ、ブラジル■バックナンバー■

■3試合連続で17位だったケリーがスランプを抜け出し、見事優勝した。


優勝したケリー,Credit: ASP/ CI/ CESTARI via GETTY IMAGES

 

【現地2009年7月3日金曜日 インビチュバ、サンタカタリーナ、ブラジル】ブラジルで開催中のASPメンズ・ワールド・ツアー第4戦「ハングルーズ・サンタカタリーナ・プロ」が終了。クリーンな3〜4フィートのメイン・サイトであるプライア・ビラで行われたファイナルで、9XASPワールド・チャンピオンであるケリー・スレーター(USA)が、好調だったエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)を破り優勝した。序盤からリードしていたデ・スザ(BRA)だったが、ヒート中盤でスレーターは素晴しい波をキャッチし、リスクの高いマニューバーを連発してパーフェクトに近い9.27をスコア。更に終了間際に8.67で勝利を封じ、彼の41回目のASPワールド・ツアー勝利を手に入れた。

「自分のセミファイナルの時よりも、ずっと良い波がファイナルにはあった」とスレーターが言った。「エイドリアーノ(デ・スザ)は早くから、かなり良いリズムを掴んでいて、いくつかの良いスコアを記録していた。でもアウトでは楽な気持ちでいられたよ。辛抱強く待てば波は自分のところへ来るだろうと思っていたんだ。僕のスコアリング・ライドはどちらも、たくさんのマニューバーを入れることが出来た。スコアが少し高いかなとは思った。今年は全く良いスコアがなかったけど、それが、いくつかのポイントで僕を助けてくれるからね」

ハング・ルーズ・サンタカタリーナ・プロとビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイの欠場を考えていたスレーターはファンのためにブラジルへ行くことを土壇場で決定した。しかし、彼のブラジルへの旅は災難続きだった。しかし、借りたボードで出場したラウンド1での敗北の後、スレーターは、イベントを通して勢いに乗り、自分でシェイプしたエポキシの非対称のクワッド-フィンから、彼の基本的なパフォーマンス・ボードまで全てに乗った。

「イベントがあとのラウンドへ移動していくと確かにシャープになるように感じる」とスレーターが言った。「最初はかなりスローなスタートだったよ。始めは来るつもりも無かったんだからね。借りたボードから、自分でシェイプしたもの、エポキシ、全てのボードに乗ったよ。そして、僕の常とう手段を見つけたと確かに思う。ファイナルの前に彼女に電話で話したんだ。『欠場を決めたときに出たコンテストはいつも優勝する』ってね。まさに今日がそれに当てはまったね。自分自身にプレッシャーはない。自分の能力のベストのためのパフォーマンスは自由なんだ」今日のスレーターの勝利は、3試合連続17位という彼にとっての最悪のスランプを打破して、ASPワールド・ツアー・レイティング第25位から第9位に彼をジャンプアップさせた。

前人未到の10度目のASPワールド・タイトルとスレーターとの間には、山ほどのチャレンジが立ちはだかっているが、今日の勝利は彼の競争心を再点火したようだ。「プレッシャーは感じていない。プレッシャーが無いときにベストが出る傾向にあるんだ。次はジェフリーズ・ベイ。それは多分、歴史的な僕のベスト・イベントだろう。今日のこの優勝から巻き返して行きたいね」

数千人のブラジル・サポーターの前で、惜しくも優勝を逃したデ・スザ。前半は大きくリードしたが、後半にスレーターに逆転されて、今シーズン2度目の2位となった。「ファイナルが自分のピークだと感じた」とデ・スザが言った。「あれ以上のサーフィンは出来なかったよ。9度のワールドチャンピオンの彼を倒すのはパーフェクトでないとダメだね。2位でフィニッシュ出来て嬉しいよ」とコメント。

また、ASPカレントリーダーのジョエル・パーキンソン(AUS)は、ファイナルデイを通してのセンセーショナルなフォームを見せ、ASPドリーム・ツアー・ルーキーのケコア・バカルソ(HAW)とダスティン・バルカ(HAW)をラウンド4とクォーターファイナルでいとも簡単に片付けた。しかし、開幕戦のファイナルのリマッチとなったセミファイナルのデ・スザとの戦いは、ブラジリアンに軍配が上がった。「本当にがっかりだよ。あのヒートに勝ちたかったからね」とパーキンソンが言った。「良いスタートだったけど、エイドリアーノ(デ・スザ)は終わり頃にいくつかの良いスコアを掴んだ。僕も自分のホームで彼を倒したけど、彼も僕を自国で倒した。これがツアーの良いところで、誰もが自分の国の波でサーフィンが出来るんだ。がっかりだけど、3位は自分にとっていい結果だよ。次のJベイに向かって自信に満ちた感じ差」とコメント。

次回のASPワールド・ツアーは南アフリカのビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ。ウエイティング・ピリオドは7月9日からスタートし19日まで続く。 そちらもお楽しみに。

ハングルーズ・サンタカタリーナ・プロ:結果

1、ケリー・スレーター(USA)17.94
2、エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)14.67
セミファイナル結果:
SF 1:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)14.97 ジョエル・パーキンソン(AUS)13.86
SF 2:ケリー・スレーター(USA)12.16 C.J.ホブグッド(USA)6.93
クォーターファイナル結果:
QF 1:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)12.67 ビード・ダービッジ(AUS)11.33
QF 2:ジョエル・パーキンソン(AUS)16.73 ダスティン・バルカ(HAW)13.04
QF 3:ケリー・スレーター(USA)13.60 タジ・バロウ(AUS)13.17
QF 4:C.Jホブグッド(USA)12.87 ミック・ファニング(AUS)9.17

現在のASPワールド・ツアー・トップ10:
1、ジョエル・パーキンソン(AUS)3876pt
2、エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)3206pt
3、C.J.ホブグッド(USA)3072pt
4、タジ・バロウ(AUS)3050pt
5、ミック・ファニング(AUS)2940pt
6、ボビー・マルチネス(USA)2625pt
7、トム・ホイッティカー(AUS)2532pt
8、ジョディ・スミス(ZAF)2486pt
9、ケリー・スレーター(USA)2430pt
10、ダミアン・ホブグッド(USA)2342pt




 


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