10ポイントライドのデーン・レイノルズ(USA),Credit: ASP/ CI/ CESTARI via GETTY IMAGES
【現地2009年7月14日火曜日 ジェフリーズ・ベイ、南アフリカ】ASPワールドツアー第5戦ビラボンプロ・Jベイは、6〜8フィートのエクセレントなコンディションでラウンド2とラウンド3のヒート5までが行われた。早朝からどんどんコンディションが良くなってきたコンテスト会場は、これまでで最高のジェフリーズ・ベイとまで言われ、イベント最高点が次々と塗り替えられるなか、番狂わせも多発した。
9度のASPワールド・チャンピオンであり、ビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイの'96年、'03年、'05年、'08年の4回の優勝者である37歳のケリー・スレーター(USA)は、歴史に残る素晴しいパフォーマンスをみせた。それはラウンド2のヒートで、4つの9ポイント以上のライドを手に入れ、イベント最高ヒート・トータル18.84をマークしたのだ。
「信じられなかったよ」とスレーターが言った。「波はどんどんサイズアップしてきて、素早くアウトに戻ることが出来なかった。ずっとバレルだったね。ずっとチューブで最後は小さい出口だった。その波で4、5回バレルを抜けたと思うよ。本当に信じられない波だったね。その波で自分が何をしたかも分からないよ。自分が出来る限りハードにサーフしたけどね。かなりハッピーさ。今年のヒートのなかで最も良かったヒートだね」
現在ASPワールド・ツアー・レイティング第9位にランキングされているスレーターは、3試合連続で17位だったが、先週のブラジルで優勝して盛り返した。「自分たちが戦っている現在のレッグが僕にとって強いものである気がする」とスレーター。「モチベーションなしでブラジルに行ったが、それは僕にとって良いイベントだったんだ。いま、僕たちは自分が本当に快適であると感じるところに『ジェフリーズ』にいる。そして、次のイベントは通常、順調なものさ」
2009年のASPドリーム・ツアー・ルーキーのミシェル・ボウレズ(PYF)は、2007年のASPワールド・チャンピオンで、2002年と2006年のビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ優勝者であるミック・ファニング(AUS)をラウンド2で破る番狂わせを引き起こした。そのヒートは、ボウレズがイベント初のパーフェクト10ポイント・ライドで勝利を封じたが、両者のスコアは、イベント最高点のベスト10に入る18.27と17.17がマークされたハイスコアリング・ヒートだった。
「本当に海の中で良い気分だった」とボウレズが言った。「その波は完全なバレル、長い波--僕はその準備ができていた。僕の10ポイントライドは、最初の波から戻って来て、とても疲れている時だった。でも、あれが来ているのを見て、あれしかないって言ったんだ。それは砂の上でブレイクして、その波で3つのバレルを手に入れた。最高だったよ」
また、2008年のASPワールド・ツアー新人王で現在のASP世界34位のデーン・レイノルズ(USA)は、コミットしたフォアハンド・ハックと非常に刺激的なバレルアクションを披露。イベント2本目のパーフェクト10ポイント・ライドをスコアして、現在のASP世界8位のジョディ・スミス(ZAF)を下した。「あの10ポイントライドは、その波が良い波になるかも確認せずに行ったんだ。優先権を持っていて、ボトムまで行った。今日はラインナップするのが見えてたからね。それがそこから良くなることを知っていたんだ」3試合連続の33位という納得できない成績について「明らかに誰も負けたくないよね」と彼が言った。「ちょっとおかしな話だけど、3回も33位になって再び試合を頑張る気になったんだ。世界を半周してここまで来て、勝つためにパドルアウトしたのさ。それがどれくらい上手く行くかを考えるとおかしいけど、このようなコンディションで勝つことは、良い感じではないね」
ビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ・ワイルドカードのショーン・ホームズ(ZAF)は、現在のASP世界4位のタジ・バロウ(AUS)、マイケル・キャンベル(AUS)を下しクォーターファイナルへ進出した。ジョディ・スミス、グレッグ・エムズリーが破れ、ホームズは勝ち残っている唯一の南アフリカンとなった。「ツアー選手をいつも応援している」とホームズが言った。「今年、本当にジョエル(パーキンソン)にASPワールド・タイトルを勝ち取って欲しい。僕にとって、この場所で数人でサーフィンできる機会があることが素晴しいことなんだ。明らかに、ホームでギャラリーのために、ヒートを切り抜けて、彼らが喝采するような活躍をすることは凄いことだ。サーファーであることは素晴しいね」
現在のASP世界ナンバーワンで1999年のビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ勝者であるジョエル・パーキンソン(AUS)もまた、イベント3本目のパーフェクト10ポイント・ライドをスコアしてラウンドアップした。「これは、僕がこれまでにサーフィンした 最高のJベイである」とパーキンソンが言った。「Jベイがパンピングするときは、かなり特別な日なんだけど、今日は格別だった。選手たちは簡単に9ポイント台を出していて、9ポイントを2本出しても負けてる。10ポイントを出せば、勝ち上がるチャンスがあるって感じさ」
イベントは、日本時間7月15日午後14時半にはスタートが決定。本日がファイナルデイとなる予定だ。
ビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ:ラウンド3の結果
ヒート1:カイ・オットン(AUS)14.60
C.J.ホブグッド(USA)10.17
ヒート2:ディーン・モリソン(AUS)17.63ナザニエル・カラン(USA)11.57
ヒート3:ボビー・マルチネス(USA)15.00 ベン・ダン(AUS)12.50
ヒート4:ジョエル・パーキンソン(AUS)18.50 キーレン・ペロー(AUS)12.33
ヒート5:ショーン・ホームズ(ZAF)15.50マイケル・キャンベル(AUS)13.57
残りのラウンド3:
ヒート6:
ミシェル・ボウレズ(PYF)対デーン・レイノルズ(USA)
ヒート7:
ケリー・スレーター(USA)対テイラー・ノックス(USA)
ヒート8:
ビード・ダービッジ(AUS)対ダミアン・ホブグッド(USA)