更新日: 2009年7月16日 (木) 14:04
■ASP MEN'S WORLD TOUR■
第5戦ビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ
■2009年7月9日-19日■スーパーチューブス、ジェフリーズ・ベイ、南アフリカ■バックナンバー■

■ジョエル・パーキンソンが今季3勝目をあげ、世界タイトル獲得へ一歩近づく。


今季3勝目をJベイで決めたパーコ,Credit: ASP/ CI/ CESTARI via GETTY IMAGES

 

【現地2009年7月15日水曜日 ジェフリーズ・ベイ、南アフリカ】ASPワールドツアー第5戦ビラボンプロ・Jベイは、3〜5フィートのクリーンなコンディションでファイナルデイを迎え、ジョエル・パーキンソン(AUS)がファイナルでダミアン・ホブグッド(USA)を下し優勝した。パーキンソンにとって今季3勝目となる今回の勝利は、2009年のASP世界タイトルレースにおけるトップのポジションを更に固めることとなった。

2009年のASPワールド・ツアー全10戦の5戦目となるビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイにおける、昨日から今日にかけてのエキサイティングなフィナーレは、イベント史上最も素晴しい波、信じ難いパフォーマンスが繰り広げられたイベントとして記憶されることだろう。パーキンソンは40分のファイナルで、彼のオープニング・ウェイブでエクセレントな9.47をいきなりマーク。その波は美しいフォアハンドのカーヴィングとコミットされたバレルライドの調和で、パーキンソンがジェフリーズ・ベイを完璧に熟知している姿を映し出していた。ポイント先端の「ボンヤーズ」セクションからテイクオフし、200メートル以上のライディングはビーチにいるギャラリーたちを興奮させた。

「波が夕方に向かって次第に弱まっていたのを知っていたんだ。だからファイナルの前半が重要になると思っていた」とパーキンソンが言った。「イベントを通して『ボンヤーズ』で、ずっと乗って行ける波を探して待っていた。あの波もそうだった。立ち上がったとき、その波は本当に良いラインを持っていて、それを最大限利用しようと思ったんだ。ヒートの重要な部分だった」

今日の勝利は、パーキンソンが10年前にビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイにワイルドカードで初めて出場して優勝したとき以来の勝利。彼がこの場所で表彰台に登ったのは1999年振りなのだ。「わあ、10年は本当に速いね」とパーキンソンが言った。「最初の優勝以来、毎年ここに来るのを楽しみにしているよ。それ以来、信じられないほど素晴しい旅になっている。とにかく素晴しいイベントだと言うことだよ。出来るだけ長くこの場所には来たいね」

コンペティションを通して、幾度もパーキンソンはフォーム・サーファーであることが証明された。そして、2本のパーフェクト10(ラウンド3とセミファイナル)と、多くの9ポイント・ライドで5つのヒートを手際よく勝ち進んだ。今シーズン3勝目を決めた唯一人のサーファーであるパーキンソンは、世界タイトルレースのフロントランナーのポジションを更に固めた。「イベントのコンディションは信じられなかったよ。この2日間は物凄いスコアとバレルの連発で、ちょっと記憶が薄れている。ワールドタイトルに関しては、あまり考えずに、自分のベストを尽くす。過去に、僕は誰より前で誰の後ろで、どれぐらいポイントが必要なのか悩んだことがある。だから今シーズンは目の前のことに集中することにしたんだ。今年は良いスタートになった。でも長い一年、何が起こるか分からないからね。とりあえず、家族と家でゆっくりしたいね。そして次のイベントに向けてバッチリ、トレーニングするつもりだよ」

2位となったホブグッドは、ファイナルでリズムを見つけることが出来なかった。とはいえ、彼がこの場所で2位になったのは、スレーターとのファイナルに敗れた2003年から2度目だ。「この場所に毎年来れることは光栄だよ。マジカルで本当に素晴しい場所さ。波がそのポイントにやって来る時、その美しさに簡単に魅了されてしまうよ。その本当に良い波で、ジョエル(パーキンソン)はファイナルをスタートさせた。僕に出来ることは、8フィートの波がやってくるのを祈るだけだったよ。グーフィーでこの波を上手く滑るのは容易ではない。でもファイナルまで勝ち上がれて幸運だったと感じているよ。僕にとって素晴しい結果さ」

そして、2008年のASPワールド・ツアー新人王のデーン・レイノルズ(USA)は、2位となったホブグッドに波数の少ないセミファイナルで破れた。しかし、彼は幾度もリップから飛び出し、グラブレールからリバースで着地、ハイリスクなフローターなどの技は見るものを圧倒。このイベント2本の満点を出した。「クオーターファイナルのあと、波が無くなってきてちょっと残念だったね」とレイノルズ。「でも、ここまで来れて満足だよ。波は最高だったし、コンテストの感じがしなかったくらいだよ」3試合連続で33位だったたレイノルズだが、今回の自己ベストとなる3位入賞で、レイティングも20位にジャンプアップした。

9回のASPワールド・チャンピオンでビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイの過去4回の勝者であるケリー・スレーター(USA)は、ラウンド3で、テイラー・ノックスに破れた。しかし、9位タイでフィニッシュし、ランキングも8位をキープ。「いま、逆転するためには、たぶん3勝しなければならないだろう」とスレーター。「数字的に考えれば、このコンテストの前、パーコ(ジョエル・パーキンソン)は自分の10ヒート前にいた。そして戦いたいと思うなら、追いつくことが必要だね。それは今日、自分には明らかに起きなかった」とコメント。

2009年のASPワールド・ツアーの次のイベントは、9月13日から17日までの南カリフォルニアで行われるハーレー・プロ・トレッスルである。そちらもお楽しみに。

ビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ:結果

優勝:ジョエル・パーキンソン(AUS)15.97
2位:ダミアン・ホブグッド(USA)11.94
セミファイナル結果:
SF 1: ジョエル・パーキンソン(AUS)17.83 d カイ・オットン(AUS)16.47
SF 2: ダミアン・ホブグッド(USA)13.73 d デーン・レイノルズ(USA)13.67
クォーターファイナル結果:
QF 1: カイ・オットン(AUS)16.17 ディーン・モリソン(AUS)10.83
QF 2: ジョエル・パーキンソン(AUS)15.66 ボビー・マルチネス(USA)10.83
QF 3: デーン・レイノルズ(USA)19.20 ショーン・ホームズ(ZAF)9.84
QF 4: ダミアン・ホブグッド(USA)14.73 テイラー・ノックス(USA)14.30

2009年ASPワールド・ツアー・トップ10:
1、ジョエル・パーキンソン(AUS)5076pt
2、C.J.ホブグッド(USA)3672pt
3、エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)3613pt
4、タジ・バロウ(AUS)3460pt
5、ダミアン・ホブグッド(USA)3374pt
6、ボビー・マルチネス(USA)3357pt
7、ミック・ファニング(AUS)3350pt
8、ケリー・スレーター(USA)3030pt
9、トム・ホイッティカー(AUS)2942pt
10、ジョディ・スミス(ZAF)2896pt


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