Taj Burrow (AUS),Credit: ASP/ CI/ SCHOLTZ via GETTY IMAGES
【現地2009年5月13日水曜日、チョープー、タヒチ】10日からコンディション不良のため延期されていたASPワールドツアーの第3戦である「ビラボンプロ・タヒチ」が3-4フィートのクリーンなコンディションで再開。しかし、難しい気象パターンにより、風とウネリの方向は安定せず、ラウンド1の残りの2ヒートと、ラウンド2のヒート6までの8ヒートのみが行われた。「確かに悩んだね。天候的に、あまり満足ではなかったから」とビラボンプロ・コンテスト・ディレクターのルーク・イーガンが言った。「今朝、風とウネリはシフトしていた。しかし、午後にはコンテストを行うために最高の状態になり、結局のところ数ヒートを行うことが出来て良かった」そんな難しいコンディションに関わらず、世界とトップサーファー達は素晴しいパフォーマンスを披露した。
そんな中で、現在の世界7位のタジ・バロウ(AUS)は、マーロン・リプケ(DEU)とのラウンド2で、非常に鋭いバックハンドのチューブ・センスで今日のベストヒートスコア15.33を手に入れ、ラウンドアップを果たした。「マーロン(リプケ)が本当に良い波でスタートしたから、かなりナーバスになった」とバロウが言った。「彼は十分な深いチューブに出来ず、スコアを出せなかったと思ったんだ。だから、そのあと深いチューブを狙える波をセレクトして、7点台をいくつかゲットし、上手く行ったんだと思う」。
開幕戦では3位タイと好調な滑り出しをしたにもかかわらず、ベルズでは17位とつまずいたバロウ。常にASPワールド・タイトル争いに絡んでいるバロウは、これまで好成績を残せていないタヒチだが、ここで良い成績を期待している。「今シーズンは、アップ&ダウンのスタートになった」とバロウが言った。「ゴールドコーストは上手く行って、ベルズは不運だった。そして、いま我々はチョープーにいる。ここ数年間、タヒチでは良い結果を出せていない。しかし今回はリオウの家族と共にパパラにいる。本当に希望をいだいて、このイベントに時間を費やしているので、それが報われる事を望むよ」バロウは、ラウンド3でツアー・ベテランのキーレン・ペロー(AUS)と戦う。
25歳のジョッシュ・カー(AUS)は、大番狂わせを引き起こし、現在のASP3位のフレッド・パターチア(HAW)を終了間際に破る大逆転劇を演じた。プライオリティーを10分以上持っていたカーは、バックハンドのダブル・バレルで今日のベスト・シングル・ウェイブ・スコア8.83をマークして勝利を決めた。「忍耐強い、長い波待ちだった。本当に何も来なかった」とカーが言った。「ほとんど負けだった。しかし、ありがたいことに、そのセットが来たとき僕に優先権があった。そして、僕が掴んだその波は良い波だったんだ。それでスコアが出て大逆転で最高だったよ」カーはラウンド3でマイケル・キャンベル(AUS)と戦う。
2001年のASPワールド・チャンピオンで、2004年のビラボンプロ・タヒチ勝者である29歳のC.J.ホブグッド(USA)は、ラウンド2でフィリップ・マクドナルド(AUS)を大差で破った。「フィル(マクドナルド)と僕はヒート前にフリーサーフィンをしていたんだ。良い天気で楽しかった。でもヒートが始まるとスコールにやられた」とホブグッド。「彼(マクドナルド)はそこで波を待っていたが、波は決して来なかった。僕はいくつかのバックアップ・スコアを手に入れていた。このようなヒートに勝ちたくないね。彼は不運だった。でも結局のところ、それが時にはプロのサーフィンなんだ」
現在ASPワールド・ツアー5位のホブグッドは、チョープーの悪名高いレフトハンダーを利用しエクセレントなポジションを狙う。「毎年ここに来ることを楽しみにしている。タヒチはツアーのなかで大好きな場所の1つなんだ」とホブグッドが言った。「今年はかなり良いスタートだね。しかし、ここでジョエル(パーキンソン)を捕まえるのは、そう簡単ではないよ。ここで良い結果を望んでいる」ホブグッドは、ラウンド3で、ジェイ・トンプソン(AUS)と戦う。
イベント主催者は、明朝午前6時30分に再びファーストコール。予報によれば、ゆるやかなWSWスウェルが、この数日を通して続く見込みで、明日の風向きも良い予想が出ている。
ビラボンプロ・タヒチ:ラウンド1
ヒート15:
ヘイター・アルベス(BRA)15.00
ミシェル・ボウレズ(PYF)11.00
ヒート16:
ミック・キャンベル(AUS)15.84
ロイ・パワーズ(AUS)5.87
ビラボンプロ・タヒチ・ラウンド2:
ヒート1:
C.J.ホブグッド(USA)14.50
フィリップ・マクドナルド(AUS)0.77
ヒート2:
ジェイ・トンプソン(AUS)13.83
ジェレミー・フローレス(FRA)11.37
ヒート3:
キーレン・ペロー(AUS)11.50
ティム・レイズ(USA)11.50
ヒート4:
タジ・バロウ(AUS)15.33
マーロン・リプケ(DEU)6.67
ヒート5:
ジョシュ・カー(AUS)15.16
フレデリック・パターチア(HAW)14.50
ヒート6:
マイケル・キャンベル(AUS)13.66
エイドリアン・バカン(AUS)10.84
残りのビラボンプロ・タヒチ ラウンド2:
ヒート7:
テイラー・ノックス(USA)対カイ・オットン(AUS)
ヒート8:
ジョエル・パーキンソン(AUS)対ヘイアリイ・ウィリアムズ(PYF)
ヒート9:
ビード・ダービッジ(AUS)対アンディ・アイアンズ(HAW)
ヒート10:
ボビー・マルチネス(USA)対ダイヤン・ネーブ(AUS)
ヒート11:
エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)対ダスティン・バルカ(HAW)
ヒート12:
ジョディ・スミス(ZAF)対ヘイター・アルベス(BRA)
ヒート13:
ケリー・スレーター(USA)対アリツ・アランブルー(EUK)
ヒート14:
ダミアン・ホブグッド(USA)対ディーン・モリソン(AUS)
ヒート15:
ミック・ファニング(AUS)対ベン・ダン(AUS)
ヒート16:
トム・ホイッティカー(AUS)対ティム・ボール(FRA)