伝説のサーフィンビデオ『ツナミコーリング』から20年。素晴らしき日本の波を記録したサーフデイズ・ジャパンの木本直哉インタビュー。

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日本サーフィンフォトグのレジェンド、木本直哉がプロデュースするDVD「surfdayz JAPAN」がついに発売

3月10日に待望のリリースとなったDVD「surfdayz JAPAN」。プロデューサーの木本直哉さんにショートインタビュー

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今回は、日本の素晴しい波を収録したDVD「surfdayz JAPAN」のプロデューサーである木本直哉さんに,作品についてのショートインタビューをお願いしました。日本のサーフィンカメラマンの草分けとして,月刊サーフィンワールド,サーフファーストのシニアフォトグラファーとして活躍されてきた木本直哉さんから、この作品に対する情熱が感じられるコメントを頂きました。


映像という分野では前作「ツナミコーリング」から2作目となりますが,前作と今回では,ご自身では一番の違いはどこに感じましたか?


”ツナミコーリング”は三部作で、ハワイ(ビッグウエイブ)、ワールド(トラベル)、ジャパン(ホーム)、というコンセプトで、今から20年前に制作しました。当時、日本人カメラマンによる、日本人サーファーをフューチャーした作品が皆無だったので、雑誌のスチールの仕事の傍ら、ビデオも回し続け、ほぼ一人で撮影し、編集も自分自身で全てやりました。

今回の、”サーフデイズジャパン”は、制作、取材(スチール)は、もちろん自分がやりましたが、ビデオフッテージのほとんどは、アシストをしてくれている、arukas vision が撮影してくれてます。そして、編集も自分の手から離れ、paruo が、全てやってくれました。つまり、ディレクトは、paruoで、プロデュースが俺ということです。paruoの素晴らしい感性、卓抜した編集によって、自分にはできない優れた作品に仕上がったと思ってます。

そんな世界中を旅して素晴しい波を見て来た木本さんが,日本の波に絞った作品をつくろうと思った動機を教えて下さい。


これは、僕自身のライフワークの一つで、ノースショアのビッグウエイブを突き詰める。世界中の素晴らしい波に巡り会う。そして、生まれ育った日本の波を記録していく。が根本になっています。若い時は何も考えずに、ただがむしゃらに撮影してきましたが、今、それらの映像を引っくり返して見てみると、無くなってしまったポイントのラインアップや、もう二度と地形の決まらないポイントの写真とかがたくさん見つかるんです。特に日本は海岸開発がひどく、無計画に行われています。

それによって、地元の美しい海、楽しみだった波、もっと言えば、大切な自然環境、が失われているのが現状なんです。そんな中で、僕のできることは、記録する、後世に映像を残すことが、役割だと思ってるんです。それから、どこの国のサーフィンメディアでも、自国の素晴らしい波を紹介してます。それが、その国の誇りであり、宝だと思うんです。だから、日本人である限り、日本の波にこだわりたいのは当然のことだと思います。

サーフィンカメラマンの木本さんですが,この「surfdayz japan」DVDではプロデューサーとなっています。実際に映像を撮影はされていないんですか?


先に言いましたが、ほとんどは、アシストの arukas vision が僕と行動を共にし、撮影しています。自分のメインジョブはスチールですから。でも、新島の水中フッテージとかは自分が撮りました。今、思えば、もっと自分のスチールを減らしてでも、水中ビデオをもっと撮っとけば、と感じてますが、それは、次回作のお楽しみ、ということで、、、

2010年の春から秋に渡って撮影された映像と伺っていますが,特に思い出深い場所はありますか? あればその旅のエピソードなどを教えて下さい。


旅した所、全てに特別な思いはあります。

新島取材では、選手全員が東京から高速艇に乗り込んで向かったのに、僕は、その日の下田便が時化で欠航してしまい、何が何でもという気持ちで、伊豆から東京の調布空港までぶっ飛ばし、新島に行けるぎりぎり最後の便に乗りこみ、間一髪、新島入りを果たし、その翌日からこのDVDで観れる、大パンピングした新島の波に遭遇することができたこと、、、。

ゲリラ豪雨によって、河口が開きまくった四国で、台風こそ来なかったが、毎日が夢の様なマシンブレイクが続き、ケンタやローカル達と至福の時を共有できたこと、、、

数えきれない程の、素晴らしいセッション、思い出だらけです。

最後に今回の作品を通じて、伝えたかった事とかは何ですか?


まず、日本には、こんな素晴らしい波があるんだ、ということ。そして、この自然環境を後世に残していってほしい、、、つまりサーファー、いや人類ひとりひとりが、自然を敬う気持ち、大切にしようと思う行動が、これからの、日本、いや地球を救っていくことなんだと。以上。やや、かたっくるしくなっちゃいました〜。(笑)

16才でサーフィンを覚え、20才からサーフィンフォトグラファーの道を歩みだした木本直哉さん。1981年から冬のハワイ・ノースショアに通いだし、現在も最前線で活躍中。冬のノースのシーズンが終われば、世界各地の波を求めて、旅の生活を送り、台風シーズンの日本では各地のネットワークを使い、情報を収集しながら北は北海道から南は沖縄まで、フットワーク軽く動き回る。そして素晴しい波のブレイクしている場所には必ず彼の姿があるのだ。今シーズンのハワイでは撮影中、頭にサーフボードが当たり,40針以上も縫う大怪我をした木本さん。それでもライフワークであるハワイの波に今日もシャッターを切り続けている。

木本直哉さんのブログ:http://www.surfdayz.jp/surfreport/

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あの伝説のサーフィンビデオ『ツナミコーリング』から20年。USサーファーマガジンのカバーショット(グレッグ・ロングのエディ・アイカウでのウイニング・ウエイブ)を決め、今年パブリッシュされた写真の中からPHOTO OF THE YEARにもノミネートされた、日本を代表するサーフィンフォトグのレジェンドである木本直哉(キンちゃん)がプロデュースするDVD「surfdayz JAPAN」が3月10日に遂にリリースされた。

今作品に収録されているのは,2010年の春から秋に渡って、木本直哉が日本国中を旅し、スコアしてきた波の数々。春の新島では、前代未聞のハブシとアワイで、ノブ&テッタがスーパーセッション。夏の四国では、ケンタの河口ソロセッション。秋、台風の沖縄、そして南紀、日本海と、季節と共に日本に届く波を追いかける貴重な映像だ。素晴らしき日本の波を記録したサーフデイズジャパンを是非。

価格: ¥ 3,700(税込) 収録時間:40分

<問い合わせ先>
〒247-0075 神奈川県鎌倉市関谷1624(株)セキノレーシングスポーツ 
TEL:050-5526-4037 FAX:0467-41-1580
H.P:http://www.srs-surf.co.jp/

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