■パイプラインで堀口真平がベスト32進出
24才のマシューズは、このパイプラインではダークホース的存在だ。彼は16歳の時からオアフ島のノースショアに来ていたが、怪我のために過去2シーズンは来ることが出来なかった。「バレルを抜けた時は、僕がこれまでに感じた中でもベストなフィーリングだったよ」とシドニー出身であるマシューズが言った。「僕はなんとか持ちこたえて、ただ最善の結果を望んでいただけさ。そのバレルは、水がぐるぐる回っている巨大な部屋のようだった。バレルが開くにつれて、全ての空気が吸い込まれて、自分を吐き出す前に、バレルの奥深く後方に引っ張られたんだ。信じられない感じだった」
マシューズは、10ポイント・ライドで、Makitaウェイブ・オブ・ザ・デイ賞も獲得した。ウネリは次から次へと入って来ていて、どんどんサイズアップしているようだった。20分ヒートには巨大なセットも入り、かなりハードな状況でスコアも、エクセレントなチューブライドを決める選手もいれば、全く波に乗れない選手もいた。4本のサーフボードが折れ、2人のサーファーがゼッケンを引きちぎられた。
そんな状況で、ハワイのデリック・ホーを含むショーン・ムーディ、マーカス・ヒックマンといったパイプライン・スペシャリストたちが姿を消した。一方で、早くもラウンド5であるラウンドオブ32の進出を決めたのは、カルロス・キャバレロ、カイ・バーガー(Haw)、デーン・レイノルズ(CA)、ミカラ・ジョーンズ(Haw)、堀口真平 (Jpn) 、ダニエル・ロス(Aus)、マーク・マシューズ(Aus)、レイモンド・レイチェル(Haw)、フリン・ノヴァク(Haw)、ギャヴィン・ジレット(Haw)、トーリー・バロン(Haw)カイル・ガースン(CA)。そして、お待ちかねのイベント・チャンピオンであるロブ・マチャドとモンスター・ライダーのシェーン・ドリアン(ハワイ)がいよいよ登場する。
今日出場した日本人サーファーは、小川直久、牛越峰統、脇田貴之、堀口真平、仲野仁人。なかでも堀口真平は、ラウンド3で9.50というエクセレントなスコアをメイク。1位通過かと思われたがマーク・マシューズに逆転されはしたものの2位でラウンド4へ勝ち進んだ。続いて午後遅くに行われたラウンド4ではダニエル・ロス、ランドル・ポールソンらを抑え、堂々の1位通過を果たし、ラウンド5進出を決めベスト32に残った。その他に日本が誇るパイプライナーの2人、小川直久と脇田貴之もラウンド4に勝ち進んでおり、シードの田中樹も登場する。頑張れ日本。コンテストは2月9日までのウエイティング・ピリオド。大会主催者は現地の金曜日のファイナルを予想している。
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