更新日: 2007年10月13日 (土) 16:23
■FOSTER'S ASP MEN'S WORLD TOUR■
第8戦ビラボン・プロ・ムンダッカ
■2007年10月2日-14日■ムンダッカ、エウスカディ、ノーススペイン■photo:COVERED IMAGES■R1R2-R3QF

■最高のセミファイナルがセット。ワールドタイトルレースはブラジルへ。
 
■ミック・ファニング(AUS)
 
バロウは、初世界タイトルの可能性を高めるにはケリーを倒すしかない。 ■ケリー・スレーター(USA)
【現地2007年10月12日金曜日 ムンダッカ,スペイン】フォスターズASPメンズ・ワールド・ツアー第8戦「ビラボンプロ・ムンダッカ」は再び、バキオでクオーターファイナルまでが行われ、世界タイトルを争うミック・ファニング(AUS)、ケリー・スレーター(USA)、タジ・バロウ(AUS)の3名と昨年のムンダッカ・チャンピオンであるボビー・マルチネス(USA)が勝ち上がり、極上のステージが用意された。

スレーターとバロウが、今年の世界タイトル獲得のため、猛威をふるうファニングを抑えるには、このスペインで3位以上の成績が必要であった。

幸か不幸か、二人はセミファイナルヒート2で戦うこととなった。しかし、この時点で、どちらかがファイナル進出で1位か2位。負けても3位が決定したため、ワールドタイトル争いはブラジルに持ち越された。
 
■ボビー・マルチネス(USA)
 
    ジェレミー・フローレス
「僕は、あのヒートに勝ったから、ブラジルに行かなければならない」とスレーターが言った。「時に、やらなければならない事を明確にするのは難しいけど、僕は今、やらなければならない事がハッキリと見えている。ブラジルに行って勝つ。それだけだ」スレーターは昨年、ムンダッカで8度目のASPワールドタイトルを獲得したが、今日フランスのジェレミー・フローレスを倒し、タイトル争いを続けられて安心した。もしフローレスがスレーターを倒していたら、1999年のマーク・オクルーポ以来、初となるオージーの世界タイトル獲得がほとんど決定していただろう。

「もし僕がそのヒートで負けていたら、たとえ何があってもオーストラリアのタイトルが決定していた。でも僕は、世界中のサーフ・ファンがレースをもう少し見たいんじゃないかなって思ったのさ。誰が勝つかは別問題でね」とスレーター。「ミックはドライバーズシート。タジと僕は、言わば彼に追いつくために風の抵抗のない後ろにピッタリと付けて走行している後続車さ」。

そして、スレーターとバロウはWCT16回目の対決をすることとなった。彼等の現在の対戦成績は10対5でスレーターが勝っている。今年の南アフリカのジェフリーズ・ベイで行われた彼等の15回目の対戦はバロウの勝利。そして、そのイベントで今シーズンの2勝目を上げた。「タジと僕は長年に渡って、いくつかのバトルを戦って来た。僕たちは、それがどのような方向へ行くかは見守るしかない」とスレーターは言った。「彼は今年、初めて2勝した。そして初めて真剣にワールドタイトル獲得に挑んでいる。彼は、かなり集中している。我々は前にも、ここムンダッカでヒートを持った。僕がその時、勝ったから、彼はそのリベンジを考えているはずだ。逆に僕はJベイのリベンジに燃えている」

ワールドチャンピオンが目前のファニングは、クオーターでテイラー・ノックス(USA)に圧勝した。「テイラーは、このところの3試合で物凄いサーフィンを見せていた。彼は、フランスでは思い通りの結果を出せなかったけど、ここで狙っていたのは分かっていたよ」とファニングが言った。「テイラーとはいつもタフなヒートになる。彼はいつも強力だからね」今シーズン2勝しているファニングだが、もしこのスペインで優勝すると、彼のワールドタイトル獲得を止めることはかなり難しくなる。「プレッシャーをオンに保たなければならない。まだ終わっていないからね」とファニング。「ヒートを勝ち続けて、もう一つの良い結果を得て、ここで強力なフィニッシュをしなければならない」

ビラボン・プロ・ムンダッカもいよいよ大詰め。ネクストコールは明朝9時。



予定されているビラボン・プロ・ムンダッカ・セミファイナル:
ヒート1: ボビー・マルチネス(USA)対 ミック・ファニング(AUS)
ヒート1: ケリー・スレーター(USA)対 タジ・バロウ(AUS)

ビラボン・プロ・ムンダッカ・クォーターファイナル
ヒート1: ボビー・マルチネス(USA)15.87 フィル・マクドナルド(AUS)12.50
ヒート2: ミック・ファニング(AUS)14.33 テイラー・ノックス(USA)6.17
ヒート3: ケリー・スレーター(USA)10.90 ジェレミー・フローレス(FRA)9.67
ヒート4: タジ・バロウ(AUS)15.94 ビード・ダービッジ(AUS)13.33

ビラボン・プロ・ムンダッカ:ラウンド4結果

ヒート6: ジェレミー・フローレス(FRA)14.34 C.J.ホブグッド(USA)7.16
ヒート7: タジ・バロウ(AUS)13.83 ロイデン・ブライソン(ZAF)6.83
ヒート8: ビード・ダービッジ(AUS)8.93 レオナルド・ネヴス(BRA)8.24

現在のフォスターズASPワールド・ツアー・レイティング:

1. ミック・ファニング(AUS) 6470ポイント
2. ケリー・スレーター(USA) 5450ポイント
3. タジ・バロウ(AUS) 5243ポイント
4. ジョエル・パーキンソン(AUS) 4905ポイント
5. アンディ・アイアンズ(Haw) 4741ポイント
6. パンチョ・サリヴァン(Haw) 4062ポイント
7. ダミアン・ホブグッド(USA) 4049ポイント
8. ビード・ダービッジ(AUS) 3692ポイント
9. ディーン・モリソン(AUS) 3658ポイント
10. テイラー・ノックス(USA) 3392ポイント


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