更新日: 2007年10月15日 (月) 15:38
■FOSTER'S ASP MEN'S WORLD TOUR■
第8戦ビラボン・プロ・ムンダッカ
■2007年10月2日-14日■ムンダッカ、エウスカディ、ノーススペイン■photo:COVERED IMAGES■R1R2-R3QF

■ボビー・マルチネス(USA)がスペインで2年連続優勝。
 
■ボビー・マルチネス(USA)優勝
 
■ビラボンプロ・ムンダッカで初めて2年連勝したサーファーとなったボビー ■タジ・バロウ(AUS)2位
【現地2007年10月14日日曜日 ムンダッカ,スペイン】フォスターズASPメンズ・ワールド・ツアー第8戦「ビラボンプロ・ムンダッカ」が終了。昨年のムンダッカ優勝者であるボビー・マルチネス(USA)が勝利を獲得し、「ビラボンプロ・ムンダッカで初めて2年連続で優勝したサーファーとなった。

「僕は、1週ぐらい前に、このイベントに勝った夢を見たんだ」とマルチネスが言った。「フィアンセのクリーオにさえ話さなかったけど、その夢から覚めたくなかったよ。その夢は凄くリアルで、それが今、現実となった。夢がどのように終わったか凄く不思議な感じ。それが何処であろうとも、イベントに勝つことは最高だけど、ここで昨年優勝して、更にまたここで今、優勝できた...ムンダッカでは多くの素晴らしい記憶が甦る」。
 
■ミック・ファニング(AUS)3位
 
    ■ケリー・スレーター(USA)3位
マルチネスは、接戦となったファイナルでフォスターズASPワールドナンバー3のタジ・バロウ(AUS)を下し、今シーズンのベストリザルトを記録してビラボンプロ・ムンダッカ・タイトル防衛に成功した。バロウは、ファイナル終了間際にエクセレントな9.33をスコアしたにもかかわらず、0.3以下の僅差で破れた。マルチネスはバロウの後のセットを捕えロースコアを改善。そしてバロウは最後まで逆転することは出来なかった。

「タジは良い感じでサーフしてたね。彼がファイナルのベストウェイブを手に入れたんだ」とマルチネスが言った。「彼の掴んだ波の直ぐあとに、あの波が来たのは有り難かった。結局あの波が自分のベストな波になったからね。アナウンスで彼が9ポイント台を出したと聞いた時、彼がリードしたと思ったんだ。でも、次の自分のスコアは8.27で状況は変わらなかった。僕は『あと、どれぐらい時間が残っているのかな。もう終りにしよう』ってずっと思ってたよ」

マルチネスは、今回の優勝でフォスターズASPワールド・ツアー・レイティングの13位から6位にジャンプアップ。今シーズンの彼の成績は今日の優勝までに、3位、5位が1回づつで17位が5回。昨年は最終5位で新人王に輝いた。「自分のリクオリファイケーションを疑って、フランスではちょっと神経質になっていたから、かなりストレスを感じていた」とマルチネス。「このままツアーを終えたくなかったんだ。だから、ここに来て優勝できて、この上ない幸せだよ。タジは本当に調子良さそうだった。だから、ファイナルのベストウェイブも掴んでいたし、自分が勝ったなんて信じられないよ。

そして、2位となったタジ・バロウ。「厳しかったよ。最初に全体的な不公平を感じた。ボビーは僕のバックハンドでは抜けられない深い場所から、波を手に入れていたからね」とバロウ。「波はあまりに小さくて、あまりに速かった。そして、彼はその波を飛んで抜けて行ったよ」フォスターズASPワールド・ツアー・レイティングは、10イベントのうちの8試合だけが最終的に計算される。バロウは33位と17位をドロップすることになり、もしバロウが次のイベントで優勝するか、現在のレイティング・リーダーであるミック・ファニング(AUS)より1スポット上位に入賞が出来るならば、ワールドタイトルはパイプライン(ハワイ)のASPシーズン・フィナーレで決定される。「僕は、この数イベントで勝つつもりでいたんだ。でも、今回の2位は確かに素晴らしい」とバロウが言った。「僕はファイナルをメイクして、トラック上にいる。タイトルレースを続けるために僕は、ブラジルで勝つか、少なくともミックとケリーの前に入賞しなければならない」とコメント。

ビラボン・プロ・ムンダッカが終り、ファニング、バロウ、8Xワールド・チャンピオンのケリー・スレーター(USA)だけが、2007年のASPワールドタイトルを争う。バロウにセミファイナルで破れたスレーター。「現実的に、ミックとタジが5位で僕がブラジルで優勝する必要がある。そしてパイプラインでも同じような状況が必要だと思う。僕は次の2戦のうち少なくとも1戦で優勝しなくては、ワールドタイトルは掴めない。不可能なことではないね。でも、タジもミックもブラジルでは優勝しているから、自分にとってベストな状況ではない。とは言っても何が起るか分からないからね」とスレーターが言った。

そして、ファニング。「今シーズンのはじめから、ブラジルやハワイで決着が付くと思っていた。だから何も心配していないよ。自分のキャリアの中で、これまで一定の時間を2〜3のイベントでタイトルレースをしていたことはあってけど、今のようなポジションは無かった。このポジションは気分が良いよ」とコメント。いよいよフォスターズASPワールド・ツアー2007もブラジルとパイプラインを残すのみとなった。ファニングが逃げ切るか、タジやケリーが大逆転で王座を掴むのか。果たしてブラジルではどんなドラマが待ち受けているのか。ブラジルでの次のイベントは、2007年11月30日に開始される。


ビラボンプロ・ムンダッカ最終結果:
Final: ボビー・マルチネス(USA)16.44 タジ・バロウ(AUS)16.16
セミファイナル:
ヒート1:ボビー・マルチネス(USA)14.17
 ミック・ファニング(AUS)11.67
ヒート2:タジ・バロウ(AUS)14.00
 ケリー・スレーター(USA)4.93

ビラボンプロ・ムンダッカ後のフォスターズASPワールド・ツアー・レイティング:
1. ミック・ファニング(AUS)7346ポイント
2. ケリー・スレーター(USA)6326ポイント
3. タジ・バロウ(AUS)6275ポイント
4. ジョエル・パーキンソン(AUS)5505ポイント
5. アンディ・アイアンズ(Haw)4966ポイント
6. ボビー・マルチネス(USA)4582ポイント
7. ジェレミー・フローレス(FRA)4580ポイント
8. ビード・ダービッジ(AUS)4424ポイント
9. パンチョ・サリヴァン(Haw)4287ポイント
10. ダミアン・ホブグッド(USA)4274ポイント


  ASPジャパンのサイトで大会情報を日本語で配信中。
更なる情報はオフィシャルサイトでご覧下さい

トップページへ戻る▼ トップページへ戻る

 

 ■ご意見、ご感想はこちらまで。■
 Copyright Surfmedi@.2007 当サイトに掲載されている写真、 及び全ての原稿の無断転載を禁じます