更新日: 2007年11月30日 (金) 17:02
トリプルクラウン第2戦
ASPウイメンズWCT第7戦
■ロキシープロ・ハワイ■
■2007年11月25日-12月6日■サンセットビーチ、ハワイ■photo:ASP COVERED IMAGES■#1#2#3■#4■

■ムラノヴィッチがサンセットで優勝。レイティングも2位に。
 
■ムラノヴィッチ(PER)が優勝
 
■ムラノヴィッチはレイティング2位となり、2度目のワールドタイトルを狙う エミー・ドナホー(AUS)
【2007年11月29日木曜日、サンセットビーチ、ハワイ】バンズ・トリプルクラウン・オブ・サーフィングの第2戦であるウイメンズのワールド・ツアー第7戦「ロキシープロ・ハワイ」が終了。8-10フィートのコンディションで、前ASPワールド・チャンピオンのソフィア・ムラノヴィッチ(PER)が優勝した。

今回の優勝でムラノヴィッチは、レイティング・リーダーのステファニー・ギルモア(AUS)に僅か101ポイントに迫る第2位に浮上。彼女は来週マウイで行われる2007年ASPウイメンズ・ワールドツアーのファイナル・イベントで、2度目のワールドタイトル・レースをかけて戦うこととなった。

「本当に信じられない。ここまでワールドタイトルについて、全く考えていなかった」とムラノヴィッチが言った。「私は、それぞれの波ごとにサーフして楽しみ、良いコンテストにしたいだけだった。でも、これで戦闘開始ね」彼女の今回の勝利は、今シーズン2度目で通算8度目。ハワイのWCTとしては初優勝だ。
 
サマンサ・コーニッシュ(AUS)
 
    ジェシーマイリー・ダイヤー
「本当にストークした」とムラノヴィッチが言った。「サンセットは、パーフェクトな最高の波なの。ボードチョイスで助けてくれたロシェル・バラードに本当に礼を言いたい。彼女が私にあのボードを使えって言ってくれたの。それが成功したわ。私をサポートしてくれたみなさんに感謝したい。素晴らしいイベントを開催してくれた長年のスポンサーであるロキシーと、私のキャディーを務めてくれたボーイフレンドのおかげです」。

4人ヒートのファイナルで13.73ポイントをたたき出したムラノヴィッチは、10.83のエミー・ドナホー(AUS)、7.64のサマンサ・コーニッシュ(AUS)と6.40のジェシー・マイリー-ダイヤー(AUS)に勝った。ミドルスコアで逆転でき初優勝が目前だった2位のドナホーは、落胆の色は隠せなかったが、レイティング5位にジャンプアップした。「正直言って、良い結果だけど、大失敗ね。ターニングポイントは、残り3分であの波に乗った時。その裏にセットが来ているのが分からなかった。テイクオフして、振り向いたら、楽に6ポイントは出せる波が3本も来ていたの。本当にがっかりしたわ。ミスをしたわ。みんな素晴らしいコンペティター。一瞬のミスが大きな失敗に繋がるの」とコメント。

7Xワールド・チャンピオンのレイン・ビーチェリー(AUS)と2005年のワールド・チャンピオン・チェルシー・ヘッジス(AUS)と同様に、このサンセットで優勝出来なかったことで今シーズンのタイトルレースから外れた3位のコーニッシュ。彼女は今シーズン、ワイルドカードとしてWCTに参加していた。「ファイナル進出出来て本当に嬉しいわ。かなりタフなコンディションだったけど、エクセレントな日だった。最高にストークしたわ。素晴らしい結果よ」とコーニッシュが言った。

ファイナルで唯一のグーフィーフッターだった4位のマイリー-ダイヤーは、ファイナルに残れたことを喜んでいた。「サンセットは、バックハンドでは本当にハードな波よ。グーフィーでサンセットで結果を出した人はあまりいない。だから今週は、ここでかなりサーフしたわ。サンセットは最高の波。本当のチャレンジよ。そんな場所で4位は本当に嬉しい」とコメント。

今日、世界タイトルレースを争う6名のうち4名が、クオーターファイナルで破れた。数字的にワールドタイトルを決定することが可能だったギルモアも、ここで敗退してしまった。「本当にがっかり。最悪のヒートでインサイドで何度もハマったの」とギルモア。「かなり奥でパドルしていたの。そうしたら、ビッグセットが入って来て、ジェシーがいるのは見えたわ。死んじゃうかもって思ってた。結局、最後まで良いポジションにはいられなかった。時間だけが過ぎて行ったわ」。ギルモアは今回、9位でフィニッシュしたにもかかわらず、レイティング・トップをキープ。しかし、ムラノヴィッチとシルヴァナ・リマはかなりその差を縮めている。そしてワールドタイル争いは、次のマウイの最終戦へもつれ込むことになった。

また、現在のトリプルクラウン・レイティングリーダーのメーガン・アブボは、セミファイナル中にあばら骨を怪我し、救急車で病院に運ばれた。この時点で彼女の怪我の状態は未確認である。同じくキャロライン・サーラン(FRA)も、怪我のために欠場。彼女は昨日、フリーサーフィン中に首を痛めてしまった。

ウイメンズ終了後、メンズのオニール・ワールド・カップが行われ、オーストラリアのダニエル・ロスが、昨日に続きベストスコアをたたき出しラウンドアップ。ブラジリアンのレオナルド・ネヴス、ユリ・ソドレ、ウィリアム・カルドゾ、マルセロ・トレキノ、イギリスのラッセル・ウインター、ハワイのマーカス・ヒックマン、ショーン・ムーディらも1位でトップシードの待つラウンド64へ勝ち進んでいる。今回、日本から参加した田中樹は4位でラウンドオブ96を敗退。81位という結果に終わった。

エクセレントな波が3日間続いたサンセット。そして、
まだ多くのスウェルが水平線にある。ワールドカップの開催期間は12月6日まで。うねりは充分続く予報がでているが、風がコンディションを乱す可能性がある。コンペティションが再開するとき、ラウンドオブ64からスタートで、トップシードがいよいよ登場する。

ロキシー・プロ・ハワイ結果:
優勝:ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)13.73
2位:エミー・ドナホー(AUS)10.83
3位:サマンサ・コーニッシュ(AUS)7.64
4位:ジェシー・マイリー-ダイヤー(AUS)6.40

2007 ASPウイメンズ・ワールドツアー・レイティング:
1. ステファニー・ギルモア(AUS)5,868
2. ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)5,767
3. シルヴァナ・リマ(BRA)5,252
4. サマンサ・コーニッシュ(AUS)4,440
5. エミー・ドナホー(AUS)4,406
6. チェルシー・ヘッジス(AUS)4,238
7. レイン・ビーチェリー(AUS)4,214
8. ジェシー・マイリー-ダイヤー(AUS)3,553
9. レベッカ・ウッズ(AUS)3,438
10. メラニー・バーテルス(Haw)2,976
11. メーガン・アブボ(Haw)2,862
12. クレア・ベヴィラクア(AUS)2,784
13. ジャクリーン・シルヴァ(BRA)2,654
14. ロザンヌ・ホッジ(ZAF)2,424
15. メラニー・レッドマン-カー(AUS)2,412
16. キャロライン・サーラン(FRA)2,322
17. ロシェル・バラード(Haw)1,530
18. レイラニ・グライド(Haw)972

For complete results, please visit: www.triplecrownofsurfing.com

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更なる情報はオフィシャルサイトでご覧下さい

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