■エイドリアーノ・デ・スーザがプロジュニア優勝、WQSでは日本人選手が大活躍。
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■ファイナリスト |
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■WCTを回るブラジルのデ・スーザ選手がプロジュニア優勝 |
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■3位のジョーディ・スミス |
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8月3日 金曜日
2007A.S.P. WQS 6STAR夢屋ビラボンプロタハラ大会4日目、昨日の予定通り、今日も伊良湖岬先端ポイントでコンテストが午前6時30分にスタート。波のサイズは昨日よりややダウンしたものの、1メートルから1.5メートルと、まだまだ見応え十分。心配された雨の予報も、時折雲が広がる程度でほとんど降る事はなく、逆に強い真夏の日差しが照りつける絶好のコンテスト日和となった。台風による風も少し落ち着いたが、昼近くからは風向きが変わってオンショア(海から陸にむけて吹く風)になり、多少波の面の荒れることもあったが、終日いいコンディションに恵まれた。
ラウンドオブ96の第9ヒートから第24ヒートまでの2007A.S.P. WQS 6STAR夢屋ビラボンプロタハラ、その後に夢屋ビラボンプロジュニアタハラGrade1の残っているヒートからファイナルまでが行われた。夢屋ビラボンプロジュニアタハラGrade1では、ASPワールドツアー(WCT)を回るブラジルのエイドリアーノ・デ・スーザ選手が前評判どおりに優勝、2位にタナー・ガダスカス選手(アメリカ)、3位にジョーディ・スミス選手(南アフリカ)、4位にケーシー・ブラウン選手(ハワイ)が入り、日本人選手も健闘したがファイナルには残ることが出来ず、高橋健人選手の5位が最高位となった。
エイドリアーノ選手は、各ラウンドごとに最後の1本で10点満点のうちの8点台、9点台というハイポイントを出して勝ち進み、ファイナルでも自分のペースを守って素晴らしいライディングを見せて優勝。「コンテストで優勝というのは久しぶりのことなのでとても嬉しい」とその喜びを素直に語った。2位のタナー・ガダスカス選手は、スモールウエイブコンディションだった大会初日にファイナル進出を決めたが、会場が変わり、コンディションが変わった伊良湖岬先端ポイントでも実力を発揮。オールラウンドなサーファーであることを証明した。3位のジョーディ・スミス選手は来シーズンのASPワールドツアー(WCT)入りを確約されている世界レベルの若手注目株。各ラウンドで8点台、9点台を面白いように出し、ダントツの強さで勝ち上がっていったが、ピークがセミファイナルだったようだ。「ホント疲れちゃったよ。日焼けもひどくて……」と、今真冬の南アフリカから来た選手らしい悩みもかかえていた。
WQS6スターのほうでは日本人選手が大活躍。昨日次のラウンドオブ48に勝ち上がった田中樹選手に続いて、田嶋鉄兵選手、林健太選手、小川幸男選手も、手ごわい海外選手勢を見事に抑えてウンドオブ48に勝ちすすんだ。この勢いで、このラウンドの最終ヒートにクレジットされている、ワイルドカードの大野修聖選手にもラウンドアップの期待がかかったが、ASPワールドツアー(WCT)でも実力派の新人として注目され、ジュニアでも優勝したエイドリアーノ・デ・スーザ選手(ブラジル)、サーフィン大国オーストラリアの期待の若手、アダム・ロバートソン選手などの強豪と同じヒートになり、健闘したものの、敗退してしまった。
日本人選手以外では2006年ワールドジュニアチャンピオン、夢屋ビラボンプロジュニアタハラGrade1の3位、ジョーディ・スミス選手(南アフリカ)、ASPワールドツアー(WCT)選手のダイヤン・ネーヴ選手(オーストラリア)、エイドリアン・バッカン選手(オーストラリア)、ロドリゴ・ドネレス選手(ブラジル)などが順当にラウンドオブ48に勝ち進んだ。
明日はメイン会場のロングビーチ(大石海岸)で、早朝7時にファーストコール。2007A.S.P. WQS 6STAR夢屋ビラボンプロタハラのラウンドオブ48からスタートする予定だ。各種イベントや販売ブースも出店して、ここでしか買えないオリジナルグッズの販売もあるし、コンテスト終了後には海がめの放流に続いてrise Factoryのサンセットライブ、フラダンス、花火大会なども予定されている。お近くの方はぜひ伊良湖ロングビーチに足を運んで、楽しい夏の思い出を作って欲しい。
ASP
Association of surfing professionals(アソシエーション・オブ・サーフィン・プロフェッショナルズ)の略称で、世界で唯一のプロサーフィンのワールドツアーを行っている団体。
男女それぞれに、ショートボードのカテゴリーではASPワールドツアー、ワールドクオリファイシリーズの2つのディビジョンがあり、ワールドツアーのほうは男子が世界の上位45人、女子は上位17人だけに参戦権が与えられ、年間を通して世界を転戦するツアーの中で、ポイント制でワールドチャンピオンが決められる。また、このほかにロングボード、プロジュニアのツアー、その他スペシャリティイベントも行っている。
WQS
World Qualifying Seriesの略で、ワールドチャンピオンを決めるASPワールドツアーへの参戦権を得るために戦うツアー。年間の獲得ポイント数によりメンズの場合は上位15名がワールドツアーへの参戦権を得る。スター数により賞金、ポイント数が決められていて、この2007A.S.P. WQS 6STAR夢屋ビラボンプロタハラの6スターは、WQSイベントの中でも最高レベルのコンテストとなる。
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