【現地2008年9月10日水曜日、サンクレメンテ、カリフォルニア】ASPワールドツアー第7戦「ブーストモバイル・プロ・プレゼンテッド・バイ・ハーレー 」は大会3日目。ラウンド3とラウンド4のヒート6までが行われ、8XASPワールド・チャンピオンでレイティング・リーダーであるケリー・スレーター(USA)がパーフェクト10をスコアした
彼のラウンド4のスコアラインは9.17、9.60。スレーターは、勝ち上がるためにヒート中盤までに対戦相手のキーレン・ペロウ(AUS)をコンビネーション・スコアに追い込んでいた。そして,残り時間20秒。スレーターはこのイベント初のパーフェクト10をマークした。「あれが10だったかどうかは分からないね。確かに良いライディングだったけど」と笑ってスレーターが言った。
「その波には、いくつかのこぶがあった。でも僕はそこでヴァーティカルな一発を決めるためのポケットに十分な斜面を手に入れることができた。そして、僕は最後にリバースを入れて、持ち堪えたんだ」。
スレーターは今日2度ヒートでサーフした。そして、ラウンド3においてワイルドカードで出場している元ASPワールド・チャンピオンのサニー・ガルシア(HAW)を、ラウンド4でペロウを打ち砕いた。彼はクォーターファイナルで本日絶好調だったボビー・マルチネス(USA)と戦う。
マルチネスは9.87、8.50という、2度のブースト・モバイル・プロ・チャンピオンのスレーターに匹敵するスコアで勝ち進んでいる。二人はフィジーでも対戦しており,その時はスレーターの勝利だったが,それは僅差だった。「そのサーフィンは、素晴らしかった」とスレーターが言った。
「ボビー(マルチネス)とカイ(オットン)のヒートは,自分の前のヒートで本当に良いサーフィンだったね。ボビーとは再試合だ。今はどのようにアプローチしたいか、よくわからない−多分、その最後のヒートみたいな感じかな」
スレーターはイベントのフォームサーファーとして,今日再び素晴らしいパフォーマンスで世界2位のジョエル・パーキンソン(AUS)を下したデーン・レイノルズ(USA))を選んだ。「ジョエル(パーキンソン)は、イベントのフォーム・サーファーだった。そして、デーン(レイノルズ)、ジョーディ(スミス)ビード(ダービッジ)は、本当に際立っていた。僕がクオーターを勝ち上がれるなら、ビードかデーンと当たる。それは素晴らしいね」
スレーターは、2006年のブーストモバイル・プロのファイナルで世界3位のビード・ダービッジ(AUS)に破れている。
■ダービッジがクオーター進出
ダービッジは仲間のオージーのルーク・ステッドマンとのラウンド4のヒートで9.17と9.40の合計で18.57というヒートトータルを記録し、クオーターファイナルへ勝ち上がった。「ステッドマンとのタフなヒートだった」とダービッジが言った。「彼は8.57を手に入れた。僕は少しスコアを上げなくてはって思っていたんだ。彼はまだ逆転出来る位置にいたからね。僕は、その最後の波を手に入れて、それに行くしかなかった。そこでビッグ・ターンをメイクできた。この波を最後まで乗れれば、良いスコアになるのは分かっていたのさ。それでステッドマンは10ポイントが必要になって,少しプレッシャーが和らいだよ」とダービッジ。「優勝したいね。まだヒートがたくさん残っているけど,あの優勝した時の感覚をまた味わいたい。でもヒート毎勝ち上がって行くつもりだよ。トラッソルズは,凄くリップ出来る波で,ターンをプッシュしてくれるのさ」
写真;ジョーディ・スミス(ZAF)
■デーンがパーコに逆転勝利
残り5分で、ルーキーのデーン・レイノルズ(USA)が逆転に必要だったスコアは4.94。
彼は最後の波で9.33をマークして大逆転でクオーターへ勝ち上がった。「それは今日一番の波だったよ。そして、スコアを得るためには、その波に乗らなければならなかった」とレイノルズ。
「今日のベストウェイブで5ポイントを出そうとしたなら、たぶん最初のターンで落ちたと思う。普通の状態でそれに乗ろうとした結果、巨大なスコアを手に入れたんだ」レイノルズはこれで、彼の今年のベストリザルトであるベルズ・ビーチでの5位と同じ順位を手に入れた。「僕はトラッソルズが好きだから、波が無くならないことを望むだけさ」とレイノルズが言った。「ここまで勝ち上がれて驚いているんだ。だから次のヒートをメイク出来るなんて言うつもりは無いよ」
ブーストモバイル・プロが再開するとき、ラウンド4の最後の2ヒートからのスタートとなる。ヒート7は、タジ・バロウ(AUS)対ジョーディ・スミス(ZAF)。ヒート8はルーキーのジェイ・トンプソン(AUS)とヘイター・アルヴェス(BRA)の戦いだ。ファーストコールは明朝7時。そして、イベント主催者はブーストモバイル・プロの残りの9ヒートを実行することを望んでいる。もしすべてが計画通りに進むならば、ファイナルはおよそ現地時間午後1時頃(日本時間朝5時頃)に行われる予定である。
残っているラウンド4ヒート
ヒート7:タジ・バロウ(AUS)対ジョーディ・スミス(ZAF)
ヒート8:ヘイター・アルヴェス(BRA)対ジェイ・トンプソン(AUS)
クォーターファイナル:
ヒート1:ビード・ダービッジ(AUS)対デーン・レイノルズ(USA)
ヒート2:ボビー・マルチネス(USA)対ケリー・スレーター(USA)
ヒート3:ミック・ファニング(AUS)対ジェレミー・フローレス(FRA)
ヒート4:TBA
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