ASPワールド・ツアーで14シーズンをサーフしているスレーターは、今シーズンのイベントで優勝したトップ45の中の唯一のサーファーである。スレーターが優勝できなかったイベントは、ワイルドカードが優勝したタヒチのみ。彼は今、2位のジョエル・パーキンソンに1262ポイントの大差を付けており、9度目のワールドタイトル獲得へ最高のポジションに位置している。
「僕は明らかに、たくさんの年をツアーに置いた。長い間、多くのレベルの上に人生があった、ある意味では、そこから撤退しようとしていた。でも僕はそれが好きなんだ」とスレーターが言った。「コンテストで戦うことは自分のレベルを本当にプッシュしてくれる。僕はコンテストから、たくさんの喜びを感じているんだ。世界のベスト・パフォーマンスはツアーにあるさ」
スレーターは、ファイナルで16.73対9.40でファニングに圧勝した。早朝はクリーンな6フィートだったが、セミファイナルとファイナルのころにはオンショアに変わりトリッキーなコンディションとなった。「本当に挑戦していたよ」とスレーターが言った。「我々は考え方を変えなければならなかった。これまでは30-45秒間乗って、6から8つのマニューバーをできる波を見ていたけど、今度は、3つのアクションで良いスコアが出る波に変わってしまったんだからね。どのように波に乗るかという直感力を変えることは本当にハードだったよ。3つのアクションが入る波を得ることができて、多分それで勝てるだろうとは、そのヒートの最後まで本当に理解できなかった」。
残っている6つのイベントで、世界タイトルがASPワールドツアー名簿にいる別のサーファーによって獲得される可能性があるとはいえ、その可能性はかなり少ない。スレーターのコンペティションをあまりによく知っているからだ。「それがあると思いたい。しかし現実的でなければならない。今はまだ初期で半分まで来ていない」とスレーターが言った。「我々は今年、11のイベントを持っている。そして、これは第5戦だ。昨年のこの時点で、僕はミック[ファニング]をそんな感じで見ていた。彼は、1位、2位、3位を持っていた。だから僕は同じような考え方をして、4つの1位と切り捨てる順位、これは難しいだろうと想像したよ」。
トップ45の中でテイラー・ノックスだけは、スレーターより年をとっている。
36歳のスレーターは、すでに最年長と、最年少の世界タイトル記録を持っている。
彼は、2006年に34歳でワールドタイトルを獲得した。「自分が子供だったとき、世界タイトルのチャンスがあることは言うまでもなく、ツアーで4勝している36歳なんて決して想像しなかった」とスレーターが言った。
そして、2位となったファニング。今回、彼は今年2度目のスレーターとのファイナルで再び破れた。「ばかみたいなサーフィンをした」とファニングが言った。「勝つチャンスを持っていたのにワイプアウトしたんだ。理由は分からない。何が起きているのか分からなかったよ。ただショックなだけだった。良い感じだったのに、ボードの上にいられなかったんだ」
また、今回絶好調だった、昨年のビラボンプロ・チャンピオンであるタジ・バロウ(AUS)はセミファイナルでファニングに破れた。バロウはこれでレイティング5位となった。「かなりがっかりだ」とバロウが言った。「波のセレクトで負けたね。ミックは完全なベストウェイブを掴んで良いサーフィンをしてた。自分はクソ波を掴んでやったけど駄目だったよ。ケリーはまだ優勝するね。もう十分だけど、信じられないよ。僕が見る限りドアは本当に閉まっている」そして、スレーターによってセミファイナルで止められたパーキンソンも3位。彼はレイティング2位をキープしている。「本当にコンディションが悪化したね。でも僕はチャンスを持っていたけど、渡してはいけない、いくつかの波を渡してしまった。あの波でスコアを手に入れることができたかもしれない」とパーキンソンが言った。2008年のASPワールド・ツアーの次のイベントは、公表されないままである。「サーチ」イベントは、2008年7月30日-8月10日「どこか」で開かれる。
ビラボンプロ・ジェフリーズ・ベイ最終結果:
Final: ケリー・スレーター(USA)16.73
ミック・ファニング(AUS)9.40
セミファイナル:
ヒート1:
ケリー・スレーター(USA)15.00
ジョエル・パーキンソン(AUS)14.17
ヒート2:
ミック・ファニング(AUS)16.84
タジ・バロウ(AUS)11.83
クォーターファイナル:
ヒート1:
ジョエル・パーキンソン(AUS)17.74
ビード・ダービッジ(AUS)14.00
ヒート2:
ケリー・スレーター(USA)15.17
エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)9.84
ヒート3:
ミック・ファニング(AUS)14.27
C.J.ホブグッド(USA)9.60
ヒート4:
タジ・バロウ(AUS)
アンディ・アイアンズ(HAW)
ラウンド4:
ヒート5:
ミック・ファニング(AUS)16.44
ブルース・アイアンズ(HAW)13.33
ヒート6:
C.J.ホブグッド(USA)14.76
フレデリック・パターチア(HAW)10.33
ヒート7:
タジ・バロウ(AUS)17.00
ジョーディ・スミス(ZAF)16.76
ヒート8:
アンディ・アイアンズ(HAW)11.34
ジェレミー・フローレス(FRA)5.23
ビラボンプロ・ジェフリーズ・ベイ後のASPワールド・ツアーレイティング
1.
ケリー・スレーター(USA)
5210ポイント
2.
ジョエル・パーキンソン(AUS)
3948ポイント
3.
ビード・ダービッジ(AUS)
3782ポイント
4.
ミック・ファニング(AUS)
3753ポイント
5.
タジ・バロウ(AUS)
3638ポイント
6.
エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)
3540ポイント
7.
C.J.ホブグッド(USA)
3460ポイント
8.
アンディ・アイアンズ(HAW)
3338ポイント
9.
ボビー・マルチネス(USA)
3028ポイント
10.
エイドリアン・バカン(AUS)
2884ポイント
|