
写真:ステファニー・ギルモア(AUS)ASP/CI/SCHOLTZ via GETTY IMAGES
【ベルズ・ビーチ、ビクトリア(2009年4月11日土曜日)】コンディション不良のため、2日間の延期を強いられていたASPワールドツアー第2戦「リップカールプロ」が2-3フィートのベルズビーチで再開。ウイメンズのラウンド2からラウンド3までを行い、世界最高峰のサーファーによるセンセーショナルなパフォーマンスに数々の番狂わせが起きた。
2XASPウイメンズのワールド・チャンピオンに君臨する2年連続のリップ・カール・プロ優勝者であるステファニー・ギルモア(AUS)は、3年連続タイトル獲得に向けてキャンペーンを続け、ラウンド3で今日の最高ヒートスコアとなる17.83をスコアして、ワイルドカードでトライアル勝者である14歳のニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)を下した。
「ニッキ(ヴァン・ダイク)が危険因子になるということは分かっていたの。だから手加減するつもりはなかった」とギルモアが言った。「私も彼女のポジションにいて、いくつかのワイルドカードでツアーに参加させてもらった。だから、何が彼女の頭で起こっているか。そして、彼女たちと戦うとき、何を予想したら良いか少しは分かるの。120パーセント出したわ」。クォーターファイナルでギルモアは、攻撃力の高いルーキー、ページ・ハーブ(NZL)と対戦する。「クォーターファイナルに勝ち上がれて気分がいいわ」とギルモアが言った。「ゴールドコーストでの開幕戦で優勝できて、今は5位のところまで勝ち上がり、そのバックアップも出来ている。本当にいい気分。更に勝ち上がれれば最高よ」
18歳のサリー・フィッツギボンズ(AUS)は、2009年のASPウイメンズ・ワールド・ツアーのルーキーで、2008年のASPワールド・クオリファイ・シリーズ(WQS)のチャンピオン。彼女はベルズ・ビーチで過去に3度優勝している、7XASPウイメンズの世界チャンピオンのレイン・ビーチェリー(AUS)を下した。「それは、確かに楽しいヒートでした」とフィッツギボンズが言った。「自分にとってアイドルの1人と一緒にラインナップ出来て本当に嬉しかった。ラウンド3をスタートさせる前に、ヒートが再びシードされたので、レイン(ビーチェリー)とのサーフィンを考える時間があまりなかったんです。ちょっと突然でしたが、私はそのヒートに自分の力の全てを出しました。確かに、このベルにいられる事は信じられない感じです」
16.50という強烈なヒートスコアで前チャンピオンをコンビネーション・シチュエーションに追いやったフィッツギボンズは、ベテランのジャクリーン・シルヴァ(BRA)とクォーターファイナルと戦う。「明らかに時期尚早です。でも初めてのクォーターファイナルは最高です」とフィッツギボンズが言った。「ベルを鳴らすのは夢ですけど、ヒートごと勝ち上がるだけです」とコメント。一方、破れたビーチェリーは、リンコンのリズムを掴めず、最後に6.33をマークしたものの、ソリッドなスコアに到達することは出来なかった。「土壇場まで、かなりまごついていた。だから最後に良いスコアをゲットして自分の名誉をばん回出来てよかったわ」とコメント。
番狂わせが多発した本日のラウンド。現在世界2位のメラニー・バーテルス(AUS)はトリッキーなコンディションにやられラウンド2で敗退。また、開幕戦で3位となったルーキーのココ・ホー(HAW)も、同じルーキーのページ・ハーブ(NZL)にラウンド3で 破れている。予報では、ここ数日うねりは僅かにダウン傾向だが、イベント主催者は、明日午前7時半にファーストコールをかける。
リップ・カール・ウイメンズプロのラウンド3結果:
ヒート1:
サリー・フィッツギボンズ(AUS)16.50
レイン・ビーチェリー(AUS)9.56
ヒート2:
ジャクリーン・シルヴァ(BRA)10.83
エミー・ドナホー(AUS)8.17
ヒート3:
ページ・ハーブ(NZL)14.17 ココ・ホー(HAW)9.83
ヒート4:
ステファニー・ギルモア(AUS)17.83
ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)7.60
ヒート5:
シルヴァナ・リマ(BRA)15.53 アラナ・ブランシャード(HAW)14.17
ヒート6:
レベッカ・ウッズ(AUS)15.00 チェルシー・ヘッジス(AUS)13.84
ヒート7:
サマンサ・コーニッシュ(AUS)11.16 ブルーナ・シュミッツ(BRA)6.33
ヒート8:
ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)10.00 ロザンヌ・ホッジ(ZAF)7.57
リップ・カール・ウイメンズプロのクォーターファイナル:
QF 1:
サリー・フィッツギボンズ(AUS)対ジャクリーン・シルヴァ(BRA)
QF 2:
ページ・ハーブ(NZL)対ステファニー・ギルモア(AUS)
QF 3:
シルヴァナ・リマ(BRA)対レベッカ・ウッズ(AUS)
QF 4:
サマンサ・コーニッシュ(AUS)対ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)
リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ:ラウンド2
ヒート1:
C.J.ホブグッド(USA)対ミック・キャンベル(AUS)
ヒート2:
クリス・ワード(USA)対テイラー・ノックス(USA)
ヒート3:
カイ・オットン(AUS)対ダイヤン・ネーブ(AUS)
ヒート4:
ジョエル・パーキンソン(AUS)対ミシェル・ボウレズ(PYF)
ヒート5:
ミック・ファニング(AUS)対ティアゴ・ピレス(PRT)
ヒート6:
ボビー・マルチネス(USA)対ティム・ボール(FRA)
ヒート7:
ダミアン・ホブグッド(USA)対ジョディ・スミス(ZAF)
ヒート8:
ケリー・スレーター(USA)対オーエン・ライト(AUS)
ヒート9:
ビード・ダービッジ(AUS)対アダム・ロバートソン(AUS)
ヒート10:
トム・ホイッティカー(AUS)対ジハード・コードル(BRA)
ヒート11:
エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)対ドリュー・コートニー(AUS)
ヒート12:
ジェレミー・フローレス(FRA)対ケコア・バカルソ(HAW)
ヒート13:
タジ・バロウ(AUS)対ジェイ・トンプソン(AUS)
ヒート14:
ティム・レイズ(USA)対キーレン・ペロー(AUS)
ヒート15:
エイドリアン・バカン(AUS)対ディーン・モリソン(AUS)
ヒート16:
フレデリック・パターチア(HAW)対デイビッド・ウイアー(ZAF)