■ジェイミー・オブライアン優勝。堀口真平と小川直久は17位
今大会では今一つ調子の出なかったオブライアンだったが、今朝のクオーターファイナルでベスト2ウェイブ9.5と9.25というイベント最高得点となる18.25ポイントをたたき出して一気に調子を上げた。彼は、その勢いをファイナルまで続けて勝利を手に入れたのだ。オブライアンは、最初の波でファイナルの最高得点となった8.0ポイントをパイプラインのバックハンド・バレルでマークした。さらにヒート中盤には7.25というソリッドなスコアでバックアップを手に入れ、ファイナルはその時点でに終了した感じさえあった。
「僕はクォーターファイナルのあと、自分自身のピークが早過ぎたかもしれないって思っていた」とオブライアン。「でも、ファイナルでは、すぐ最初に8.0、そして5.75を出して更に7.25のバックアップを手に入れることが出来たんだ。ファイナルで最も張りつめた瞬間は最後の15分間だった。今日は物凄い1日だったよ。タフになることは分かっていた。ロブにはここで結構やられていて、彼は僕の弱点を知っているんじゃないかと思ったよ。マークはバックドアの突っ込みは半端じゃなかった。正気じゃないよ。そして、ギャヴィンも素晴らしいサーフィンをしてたね。パイプでファイナルをメイクすることは物凄くハードなことさ。だから僕はこの2度目の優勝が最高に嬉しいよ。確かに、ここに住んでいて、この波で毎日サーフィンしているのが助けにはなったと思うよ」。
そして、2位となったオーストラリアのマーク・マシューズ。彼はラウンド3でソリッド15フィートのコンディションで、パーフェクト10を記録した。彼は5ラウンドを通してサーフィンをし、シェーン・ドリアン、デーン・レイノルズ、フレッド・パターチアといった有名選手を下したという事実は、彼の勝利が「一時的な成功」ではなかったということを証明した。ファイナルでは、他のどのサーファーよりも多くの波を捕え、バックドアの2本の巨大セットにプルインしコミットしたチューブ-ライディングを披露した。シドニーのマロウブラにある彼の自宅には、彼の活躍をライブで見るために50人も越す友人が集まり、インターネットで声援のメッセージを送り続けたのが彼のモチベーションにもなっていたようだった。
「僕は家へ戻って彼らに感謝したい」とマシューズが言った。「彼等は自分の成功を本当に助けてくれた。僕のサーフィンは彼等に後押しされて、それをキープ出来たんだ。本当に勝ちたかった。ずっと気合いをいれて、ここまで勝ち上がれたんだ。でも今日は自分の日ではなかった」とコメント。
今回のモンスターエナジー・プロは、年末に行われるトリプルクラウン最終戦であるASP-WCTビラボン・パイプライン・マスターズのローカルトライアルの役割も果たしており、ジェイミー・オブライアン、ギャヴィン・ジレット、ダニー・フラー、フリン・ノヴァク、ギャヴィン・ベシェン、ミカラ・ジョーンズ、シェーン・ドリアン、トーリー・バロン、マイルス・パダカ、マクア・ロスマン、イアン・ウォルシュ、デイブ・ワッセル、カイノア・マギーといった13名のローカルサーファーが参加資格を獲た。また、タヒチのビラボンプロ・トライアルのトップ・タヒチアンにも一つのスポットが与えられることになっている。
そして、最終日に出場した日本人サーファーは、ラウンド4で堂々の1位通過を果たした堀口真平と、日本が誇るパイプライナーである小川直久と脇田貴之、そして最終日にしてファーストヒートを戦ったシードの田中樹の4名。しかしラウンド5を戦ったのは決まっていた堀口と1位で勝ち上がった小川直久だった。今年もサムライ・スピリットを見せてくれ日本勢だったが、善戦空しく両者ともクオーターを前にラウンド5を3位で敗退。それでも日本人として17位入賞を果たした。今シーズンはまだ始まったばかり、世界を目指して頑張れ日本。
ファイナル
1. ジェイミー・オブライアン(Haw)(10,000ドル)
2. マーク・マシューズ(オーストラリア)(5,000ドル)
3. ロブ・マチャド(カーディフ、CA)(3,000ドル)
4. ギャヴィン・ジレット(カウアイ)(2,400ドル)
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