
写真:ダブル・グラブ・エアリアルで満点を出したデーン・レイノルズ(USA)
【現地2009年3月7日土曜日、スナッパー・ロックス、オーストラリア】約1週間のレイデイの後、「クイックシルバープロ・ゴールドコースト・プレゼンテッドバイ・LGモバイル」がようやく再開。本日は、ラウンド2のヒート8までを昨日のロキシープロの会場となっていたデュランバービーチで行い、その後ヒート9からヒート16までをメイン会場であるスナッパーへ戻って行われた。
今年、ワールドツアー2年目となる23歳のデーン・レイノルズ(USA)は、エキサイティングなエア・リバースにビッグなダブル・グラブ・エアリアルを含むハイパフォーマンス・マニューバーを、素晴らしいライトハンダーに刻み、今シーズンのASPワールド・ツアーイベント初となるパーフェクト10をスコアした。
「素晴しい波だったよ。ここに戻るようにお願いしたんだ」とレイノルズ。「これまでに満点は出したことがないので、かなり興奮したね。僕は波のことは考えるけど、ヒートのことはあまり考えない。結局サーフィンすることがベターだからね。そんな風に僕にはプレッシャーが少ないんだ」。彼の友人であるツアー・ルーキーのナザニエル・カラン(USA)とのヒートでは、戦術的なアプローチでプライオリティーを上手く利用し、カランを下した。「今年は、ジョディ(スミス)と比べられたり、過大評価みたいなものがなかった。そんなことを自分も忘れていたよ」とレイノルズは言った。「昨年、僕にとって最もハードだったのは、そういうことを考えないってことだった。でも、そういう事をプレッシャーと感じないでサーフするのは無理だった。いつもジョディ[スミス]の事が僕の心の奥のどこかにあったからね。それは精神的に本当に自分を邪魔した」
そのジョディ・スミス(ZAF)もラウンド2で、ベテランのディーン・モリソン(AUS)にリベンジを果たした。モリソンは昨年、スミスを、このクイックシルバー・プロ・ゴールドコーストから追い出したサーファーだった。そして、今日、昨年の再試合となった二人のサーファーは、14.50の同スコアとなり、ヒート中で最も高かったシングル・ウェーブ・スコア8.67をマークしていたスミスがカウントバックで勝利した。
「ディーン[モリソン]は、ここの波を熟知している」とスミスが言った。「僕は去年、彼にここで負けたんだ。ヒートの途中で、良い波をゲットしなければと思って、どうにか8.50をメイクした。昨年は、確かにデーン(レイノルズ)との間で白か黒か、善か悪かと比較されたよ」とスミスが言った。「今年は、我々が両方とも敗者で良かった。全ての注目が、僕たちに注がれていたからね」
また、30才で2009年のASPワールド・ツアー・ルーキーとなったドリュー・コートニー(AUS)は、ラウンド2で現在の世界9位のボビー・マルチネス(USA)を下し、番狂わせを引き起こした。「ヒートの初めはあまり波がなかった。でも、なんとか6.5ポイント・ライドで素晴らしいスタートを切れた」とコートニーは言った。「ボビー(マルチネス)は、それに近いスコアで巻き返してきた。それから、僕は7ポイント・ライドをゲットしたんだ。そこから残りのヒートは彼に張り付いた。ボビーなら簡単に逆転できるからね。優先を使って彼の隣に居たんだ」コンペティションが再開するとき、コートニーはクイックシルバー・プロ・ゴールドコーストのラウンド3で現在世界3位のタジ・バロウ(AUS)と戦う。ファーストコールは明朝6時。