今回「D.D.T」 初出場となる「華の17 ‘s」が、ハードなコンディションをものともせずに見事初優勝を飾る。(12/6)

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4人1組で行う、全く新しい形のサーフィン・チームコンペ「D.D.T」 。

D.D.T初出場となる「華の17 ‘s」が、ハードなコンディションをものともせずに見事初優勝を飾る。(12/6)

第8回Dragon presents 「D.D.T」が2011年11月5日(土)に千葉県は夷隅ポイントにて開催された。昨年は台風の上陸で中止となり、2年ぶりの開催となった今大会。今年は風も弱く曇り空ながらも時折太陽も覗く、コンテストには申し分ない天候での開催となった。波のサイズも頭半、セットでダブル近くあり、「D.D.T」史上最もサイズのあるコンテストとなった。そんなハードなコンディションの中でも参加した選手達は果敢にビックウェーブに挑み、それぞれのチームが白熱したサーフィンを見せた。

今回の参加は1チーム4名の16チーム(総勢64名)のエントリー。過去に優勝経験もあり、このコンテストの常連でもある「CHP」や、川畑友吾選手や笹子夏輝選手などのトップアマチュアの高校生チームで編成された「華の17 ‘s」、茨城の大森兄弟擁する「F4」、奈良県からエントリーのチームなど、今年も個性的なチーム達が参加。選手達の年齢も、最年少の11歳から上は54歳と、幅広い年齢層の選手が参加した。

 大会は今年も予選ヒート、決勝トーナメントという形を採用。予選を通過した8チームに加え、最後の一枠を敗者復活戦で決定するというフォーマットにて行った。予選ヒートは第1ヒートで登場した「CHP」が僅差で敗れ、予戦で敗退するという波乱もあったが、出場する各チームのサーフィンは確実にレベルアップしていた。

本戦に入るとダブル近いセットの中から切れた波をチョイスし、高得点に繋げるなど、ハイレベルな戦いが繰り広げられた。特に本戦の第1ヒート、「KT SHAP SB」対「TEAM STRAY」は、最後の10秒まで「TEAM STRAY」が試合をリードし、対する「KT SHAP SB」はWポイントを1本残しながらも必要なスコアは7.71。誰もが「TEAM STRAY」の勝利だと思った瞬間、終了のホーンの直前で「KT SHAP SB」の石井祝男選手がテイクオフした波がWポイントで17.00。見事大逆転という非常にドラマチックな試合展開で、まさにDDTのルールならではの非常に見ごたえのある試合となった。

そして、準決勝ヒートがスタート。最初のヒートは先述したように劇的な勝利で準決勝にコマを進めた「KT SHAP SB」対、今大会初出場ながらも絶妙なチームワークで勝ち上がってきた「ちびっ子ギャング」。ヒートは「ちびっ子ギャング」の最年少11歳の依田輝選手がインサイドで細かくポイントを稼ぎ、アウトでは他のメンバーがWポイントを狙うといった必勝パターンで着実にポイントを重ねる。「KT SHAP SB」は1回戦のようにWポイントを有効に使えず、僅差のヒートを制した「ちびっ子ギャング」が見事初出場ながら決勝にコマを進めました。

準決勝もう1ヒートは、決勝でぶつかってもおかしくない「華の17 ‘s」対「F4」という組み合わせとなった。試合は、通常のライディングで高得点を出し、更にWポイントでも確実なライディングで着実にスコアを重ねる「華の17 ‘s」に対し、「F4」はなかなか良い波を掴めず、1本使ったWポイントも3.00と得点が伸びず時間が過ぎていく。「F4」はWポイントを1本残し、最後まで良い波を待つが、形の良い波がはいらずタイムアップ。なんと「F4」はWポイントを2本使えないまま敗退となってしまった。

そして遂に迎えた決勝戦。絶妙なチームワークが持ち味の「ちびっ子ギャング」対、前評判通りの高いスキルで勝ち上がってきた「華の17 ‘s」という組み合わせとなった。試合はお互いのチームとも最初にWポイントを取りに行きハイスコアを出す作戦。

先手を取ったのは「華の17 ‘s」。1回目のWポイントで11.00というハイスコアを叩き出し、試合の主導権を握る。対する「ちびっ子ギャング」もWポイントで3.40、7.00と応戦するが思うように点数が伸びず、なかなか点差が縮まらない展開。逆に「華の17 ‘s」は、じっくり波をセレクトし、高得点を重ね終始試合をリード。「ちびっ子ギャング」の必死の追い上げも届かず、そのままタイムアップ。「華の17 ‘s」が初出場で見事優勝という形で幕を閉じた。

優勝
華の17’s
(尾池拓海、川畑友吾、中川雅崇、笹子夏輝)

準優勝
ちびっ子ギャング
(猪狩佑典、伊澤優、依田輝、広田景瑚)

DRAGON賞
WEST
(荒川照夫、龍秀忠、山田翔太、栗本和宏)

DRAGON賞
KT SHAPE SB
(小野誠、石井祝男、北川裕輔、前田啓介)

Photo : S.Yamamoto
Text : ストレートシックス

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