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更新日 2009-05-08 | 作成日 2009-01-26  

オーストラリアのゴールドコーストとバイロンベイ、その対極的な二つのサーフ・カルチャーを描いた映画「Under the Sun」(4/21) 

 
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 才能に誰もが注目するアーティスト/映像クリエーターであるサイラス・サットンによる映画「Under the Sun」が5月23日よりワーナーマイカルシネマズ茅ヶ崎にて公開される。またサイラス・サットン監督の来日が決定し、公開初日と5月30日、31日に横浜大さん橋ホールで開催されるグリーンルームフェスティバルに登場する予定だ。
 

サイラス・サットンが体調を崩し、急遽来日が中止になりました。(5/8更新)

問い合わせ:レイドバックコーポレーション 
 

映画「Under the Sun」とは

オーストラリア・クイーンズランド州東南部にあるオーストラリア最大の観光地、ゴールドコースト。ブリスベンの南から何十キロも海岸線が広がり、人気のサーフ・ポイントがいくつも存在する。街は高級ホテルや高層ビル、大型サーフショップが建ち並び、華やかな大会が行なわれ、世界中からトッププロサーファーがやってきてパフォーマンスをする。ゴールドコーストでのサーフィンはビジネスでる。
 
一方、ゴールドコーストと隣り合うバイロンベイの人々とってのサーフィンは、宗教ともいえる。人口5千人ほどのこの小さな町はヒッピーカルチャーの聖地であり、フリーサーフィンの礎を創り出した。環境保護に熱心で、ゴールドコーストとは対照的に、町には路上で楽器を奏でる人、オーガニック食品を売る人、インドの織物を売る人などが見られ、自由で独特な空気が漂う。ビーチには何マイルもの未踏の波があり、ゴールドコーストで見るような波を奪い合うサーファーの姿は見られない。バイロンベイのサーファーにとっての波乗りは日々の礼儀であり、儀式であり、信仰心である。
 
 全く正反対のカルチャーを持つサーフタウン、ゴールドコーストとバイロンベイだが、近年、どちらも人口が増加し、それに伴い巨額の富も集まってきている。巨大化したサーフィン産業が、美しい波とカリスマ化したプロサーファーを売り込む一方で、海岸線は混雑を極め、刻一刻と汚染が進んでいるのだ。 
 
新進気鋭のアーティスト、サイラス・サットンは、美しい映像と個性的なアニメーションで、このサーフィンの2面性を描き、今一番大切なことはなにかを問いかけようとしている。
 
【OTHER SURFERS】
ラビット・バーソロミュー、ナット・ヤング、ボー・ヤング、ディーン・モリソン、ミック・ファニング
 
【STAFF】
監督・撮影・編集・アニメーション サイラス・サットン
エグゼクティブ・プロデューサー マイケル&ジョディ・ファーディン
音楽 Shawn Lee  Band of Frequencies
製作:A Peel/Luella Productions
 
【AWARD】
■ニューポートビーチ・フィルム・フェスティバル2008
“ベスト・アクション・スポーツ・アワード”受賞
■ハンティントン・サーフ・フィルム・フェスティバル2008
“ベスト・インディペンデント・フィルム”受賞
■サンルイスオビスポ・インターナショナル・フィルム・フェスティバル2009 出品
 
◆Under the Sun Trailer 
 

その他のUNDER THE SUN上映会日程:

 6月6日(土)榛原文化センター
 静岡県牧之原市静波447−1
 開場18:30 上映19:00
ゲスト:監督サイラス・サットン
 問い合わせ:ジャック オーシャン スポーツ TEL:0548-22-1563

サイラス・サットンが体調を崩し、急遽来日が中止になりました。(5/8更新)

6月20日(土)鴨川市市民会館2F会議室
 千葉県鴨川市横渚808-33
 開場18:30 上映19:00
  問い合わせ:サーフショップ・ブルーム TEL:04-7099-0828
 
 
 
6月26日(金)ひたちなか市文化会館 
茨城県ひたちなか市青葉町1-1
19:00開場、  上映19:30
 問い合わせ:ファンタジーアイランド TEL:029-267-05736

監督のサイラス・サットン

 
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カリフォルニア・オレンジカウンティ出身で、サンディエゴ・エンシニータス在住である監督のサイラス・サットンは26歳。11歳の時に、父に連れられて初めてサーフィンを体験し、その魅力にはまっていった。父の仕事で福岡に住んでいたこともある。
 
全米ランク2位の経験を持ち、有望なコンペティターとして期待されていたが、ケガにより競技を離れることになった。ちょうどその頃、ビジネスと化したサーフィンに辟易していたサイラスは、これを機に自分をリセットし、改めて自分の愛するサーフィンを見つめ直した。そして復活後、今度はクリエーターとしての視点から再びサーフィンと向き合い始めた。
 
初作品は「ライディング・ウェイブス」(ジョエル・チューダー、ドノバン・フランケンレイター、ロブ・マチャドらスタイルの全く異なるサーファー5人を追ったドキュメンタリー。)で、エックスダンス・フィルム・フェスティバル/ベスト・シネマトグラフィー賞、ビッグアイランド・サーフ・フィルム・フェスティバル/ベストフィルム賞を受賞。
その後、自ら脚本・監督を務め、津波の被災地であるスマトラ北端でのNPO法人サーフエイドの救援活動を記録した「ネクスト・ウェイブ:ア・ツナミ・リリーフ・ストーリー」でエミー賞に輝いた。今やその才能に誰もが注目するアーティスト/映像クリエーターである。
 
彼は今回の映画で、もはや“サーフィンの本質はなにか…アートか、または競技か…”ということではなく、“一番大切なことは、今、危機に面している自分たちのビーチを大切にすることだ”ということ。その思いを全ての人と共有したいという思っている。
 

デイブ・ラスタビッチのセクション

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サイラス・サットン監督は、「デイブ・ラスタビッチのセクションが、このフィルムの全てを語っている」と話す。実際にサイラス・サットンとデイブ・ラスタビッチは友人であり、1ヶ月以上もの時間を共に過ごしてたくさんのフッテージを撮った。
 
ラスタビッチは、波に乗る楽しさを追求し、コンテストには出ず、“フリーサーファー”としてスポンサーを持つ数少ないサーファーである。環境問題に積極的に取り組み、音楽とサーフィンを自分のペースで楽しむ彼のライフスタイルがサイラス・サットンと共鳴した。
 
映画に出てくるインドネシアでのラスタビッチのサーフィンは見物である。また、サウンドトラックを演奏するバンドメンバーとしてもこの映画に加わっている。