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SURFMEDIA NEWS 0905 > MUSICA SURFICA  

更新日 2009-06-02 | 作成日 2009-01-26  

MUSICA SURFICA 
ミュージカ・サーフィカ

21世紀の革新はデレク・ハインドの「摩擦のないサーフィン」から始まった。(5/27)

優雅でアカデミックなフィンレスサーフィンとクラシック音楽の融合。それは既存の概念を打ち破るサーフアートの最新鋭で未来のメインストリームになる可能性を秘めている。

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音楽とサーフィンにはスタイルとラインという共通点がある。ここに登場するスタイルはかつて存在しなかった全く新しいものだ。1930年代フィンの出現でサーフィンの流れが大きく変わったが、デレクはサーフィンを大衆化させたのはフィンとリーシュと断言する。フィンレスボードのアイディアはアライアやオロのような古代ハワイアンに由来するが、最終的にデレクのアプローチは「摩擦のないサーフィン」にまで発展する。これこそ未来のスタイルで実際にケリー・スレーターやジェイミー・オブライエンといったトッププロも試し「フィンがないほうが速い」と結論付けている。
 
舞台は南極に面した静かで小さな島キングアイランドで、デレクに賛同する20名近い名人達が集まった。元ワールドチャンプのトム・キャロル、ヌーサのロングボーダーおしどり夫婦のデーン・ピーターソンとベリンダ・バグス、ウッドボード復興の立役者トム・ウェゲナー、トップジュニアプロのヒース・ジョスケとシェーパーの兄セイジ、アンダーグラウンドシェーパーのジェド・ダーン等、ショートとロングの枠を越えたフリーク達ばかりである。3フットから16フットまで様々なボードが試され、シェーパー達はその場で改良を加えていく。
 
偏見を取り除き、大胆な想像と理論上で可能な「摩擦のないサーフィン」を試み、暗中模索と試行錯誤を繰り返し、最も速いサーフィンを啓示する。フィンレスである。
 
音楽は全編に渡り国営のクラシック楽団、オーストラリア・チェンバー・オーケストラが叙情的に彩を織り混ぜる。アカデミックなサーフィンとサウンドが見事に融合。エンディングに加えられた南アフリカ・ジェフリーズベイでのデレクのテールリバースカットバックは圧巻、新しいサーフィンの幕が切って落とされた瞬間であろう。ユーチューブでMusica Surfica以外にもデレク・ハインドとフィンレスで検索すれば信じ難い映像の一部を見ることができるので是非ご覧あれ。またグリーンルームでも注目の作品として短縮版が公開される注目の作品である。
 

「ミュージカ・サーフィカ」は、2008年ニューヨーク・サーフフィルムフェスティバルで最優秀作品賞を受賞。2009年5月、南フランスで4日間に渡り世界最大かつ一番歴史が古く権威の高いサーフフィルムフェスティバルで最優秀作品賞、最優秀サウンドトラック賞、ベストサーファー賞をデレク・ハインドが受賞した。5月30,31日に横浜で開催されるグリーンルームでも注目の作品として短縮版が公開される予定だ。

 
7月1日より WWW.OZARTSURF.COM でサンプル映像が見られます。 
ユーチューブ  www.youtube.com/watch?v=urtbRmPuLpk 
 

タイトル:ミュージカ・サーフィカ
時間:本編46分
監督:ミック・ソウリー MICK SOWRY
日本リリース:2009年5月31日グリーンルームで短縮版公開。夏にDVD+サウンドトラックCDの2枚組で販売予定。

 

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