ネヴスはファイナルを最初から支配していた。ロスマンが最後の波にテイクオフするまでは、ブラジルの応援団も彼の優勝を信じていた。そのとき、ロスマンが逆転に必要だったスコアは、ほぼ満点の9.2ポイント。そこで彼はチューブを決め、9.5をスコア。土壇場での大逆転優勝をやってのけた。最終的にワールドチャンプのファニングが3位。ダニエル・ロスが4位だった。このロスは、今回ファイナルまで勝ち上がれた事で、ついに来年のWCTツアーの切符を手に入れた。 セミファイナル前までは20フィートを超えるクリーンな波も入ってきたが、ファイナルは12〜15フィートのサイドオンショアに少し面を乱されたコンディションへと変わった。ファイナリストの4名は今日、ファイナルまでに2時間以上の4ラウンドを戦ってきた。ファイナルまで、ロスマンとネヴスにヒートが有利に働いている感じはなかった。サンセットで腕を磨いてきたロスマンでさえもだ。ファニングは、早いラウンドで素晴らしいセットの波を手に入れた。ロスは、6ラウンドを勝ち進む途中で、今回のイベントにおける2つの最高得点をマークした。しかし、二人のオージーは明らかにピークを迎えるのが早過ぎた。逆にロスマンとネヴスは最後まで力をセーブしていた。そして、ロスマンは1万5千ドルを獲得し、トリプルクラウン・ランキングも5位へ浮上した。 「僕がティーンエイジャーだったときに、自分が過去に乗った最大の波で賞をもらって以来の、自分のバックヤードで行われた、1年で最も大きいコンテストでの優勝だよ。それは自分にとって全てである。泣いたり笑ったり、全てがこのビーチだった。優勝できて、本当に幸せだよ。この波の事は熟知しているよ。生まれてずっとここでサーフィンしているからね。自分のキャディーがもっと深いポジションへ行けっていったんだ。でも、いつも僕はかなり奥にいって、それでは波を掴むのが奥過ぎたんだ。他の選手も遠すぎるって分かってた。自分は友人の家の沖で波を待った。そこから乗れば波がボウルになるんだよ。そして、そこに波が来た。自分は出来る限りハードにパドルをして波を掴んだんだ。」 最後の最後で大逆転を食らったネヴスは冷静だった。「ヒートはあまりに長過ぎたね。最後の3分で負けたよ。でもOKさ。だって、パーフェクトな波でいいサーフィンが出来たからね。ここは大好きな場所だよ。マクアは良い奴さ。彼とは長年の友人。僕がここにやってきたときは、彼はまだ子供でね。いまじゃ、同じヒートで戦って、彼が1位で僕が2位さ」 トリプルクラウン・タイトルレースを戦うファニングは喜んでいた。「かなりハードだったね。自分たちの方には全く波が来なくて、レオナルドは最初の2本で決めたね。マクアは、あの最後の1本がラッキーだった。彼にストークしたよ。彼はまじめなサーファーで凄いね。再びトリプルクラウンのレースに戻れて最高だよ」 ハレイワで初めてファイナルに進出したオーストラリアのビード・ダービッジは、今日クォーターファイナルに進出してトリプルクラウン・ランキングでトップとなった。第1戦で優勝のロイ・パワーズがランキング2位で、ファニング、ブッチャン、ロスマンと続く。トリプルクラウン・レイティングで最高位の非WCTサーファーであるパワーズは、第3戦にワイルドカードでエントリーできることが決定した。第3戦ビラボンパイプラインマスターズは、12月8日にスタートし、12月20日まで開催される。 最終結果: 優勝:マクアカイ・ロスマン(ハワイ) 2位:レオナルド・ネヴス(ブラジル) 3位:ミック・ファニング(オーストラリア) 4位:ダニエル・ロス(オーストラリア) For complete results, please visit: www.triplecrownofsurfing.com
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