更新日: 2008年3月27日 (木) 23:27
■ASP MEN'S WORLD TOUR■
第2戦リップカールプロ
ベルズビーチ・pres. by Snickers
■2008年3月18-29日■ベルズビーチ、オーストラリア■photo:ASP COVERED IMAGES■#1#2WOMENS#3#4

■スレーター、リップカールプロで3度目のベルを鳴らす。
 
 ■ビッグエアで大逆転のケリー
 
■36才のスレーターは、彼の36回目の優勝で3度目のベルを鳴らした。  ■2位のダービッジ
【現地2008年3月27日木曜日、ベルズビーチ、オーストラリア】ASPワールドツアーの第2戦「リップカールプロ・ベルズビーチ・プレゼンテッドバイ・スニッカーズ」はメイン会場のベルズビーチに戻り、3-5フィートのストーミーライクなコンディションで8時30分にスタート。そして、ケリー・スレーター(USA)がファイナルでビード・ダービッジ(AUS)を破り優勝。それは彼が地球上におけるベストサーファーであることを主張しているかのようだった。

ファイナルも終盤に差し掛かったところで、巨大なエアを決めてビード・ダービッジを打ち砕いた36才のスレーターは、彼の36回目の優勝で3度目のベルを鳴らした。「ものすごいと感じるよ、本当に良い感じだ」とスレーターは言った。「このベルは、おそらくサーフィンで獲得できる最高のトロフィーだよ。このトロフィーを既に2つ持っているけど、またここに来て、そのチャンスをもらって、3度目の優勝が出来た。最高の気分だよ。
 
 ■ケリーに破れたアンディ
 
     ■タジ・バロウは3位


これで僕の親友のサニー(ガルシア)の3勝に追いついたけど、MR(マーク・リチャーズ)やマイケル・ピーターソンは、4勝か5勝していると思うよ。彼らはクレイジーだね」。スレーターは、30分のファイナルの27分間、ダービッジを追いかけた。スレーターは今日、4ヒートのサーフィンで疲れていて、ほとんどあきらめていた。「ビードが僕を倒すと思った」とスレーターが言った。「あまり考え過ぎなかったしストレスもなかった。ファイナルまで残れて嬉しかったんだ。ヒートの前に、ラビット(ASP会長)がリンコンポイントが良いようなことを言っているのを聞いた。だから僕は、そこにこっそり行って見ようと思った」彼は、そこでダブルグラブレールのエアリアルを決め、大きく描かれたマニューバーに8.83が与えられて大逆転に成功した。「びっくりしたよ。ビードは僕のことをリンコンの方へひとりでパドルさせたんだ」とスレーター。「僕が振り返ったとき、彼が自分の後の10ヤードあたりにいると思った。でも彼はまだボウルにいた。それから、あのビッグエアを決めた波がやって来たんだ」

2008年のASPワールドツアー初戦から2連勝のスレーター。 これは彼が8度目のワールドタイトルを獲得した2006年と同じである。彼は、タヒチで行われる次のイベントに出場するという計画を持っていて、9度目のワールドタイトルについて考えていることを認めた。「この時点での僕の全部的なアプローチと姿勢としては、ただ楽しむだけだ」とスレーターが言った。

「多くの刺激が、デーン(レイノルズ)とジョディ(スミス)にある。そして、それはただの刺激だけではなくて、彼らは本物なんだ。 それが自分のサーフボードを極限までプッシュして、波の上で出来るだけのことをやらせて僕をエキサイトさせるのも分かっているよ。タイトルのこともそこなんだ。でも、この時点では、僕は波の上で、どこまで出来るかという、自分のパフォーマンスをよりプッシュさせることを考えている」。

スレーターはワールドナンバー1レイティングを保持する。そして、もう一人のファイナリストであるダービッジは、この結果とともにワールドナンバー2へジャンプアップした。「ビードが世界タイトルのライバルになる可能性はあるね。それは彼のチャレンジ次第だと思うよ」とスレーターが言った。

ダービッジは敗退に落胆した。しかし、ベルズでの彼のパフォーマンスは明らかなコンテンダーとして彼を位置づけた。「かなりがっかりだけど、彼はチャンプだ、信じられないことが彼には起こるんだ」とダービッジがスレーターについて言った。「僕は彼がリンコンまでパドルするのを見た。僕は彼を行かせたんだ。そこで彼は波を手に入れて、いきなりビッグ・エアさ。ずっと繋いでスコアをゲットしたんだ」。 ダービッジのファイナル進出は、彼の4年のキャリアで4度目である。彼は昨年、ハワイで最終イベントで優勝し、昨年世界5位にランクイン、2008年の開幕戦ではセミファイナルまで勝ち進んだ。「ただヒートを勝ち上がって、それが最後まで続いたって感じさ。それが自分には良かったんだ」とダービッジ。

そして、3位になったのはカリフォルニアのボビー・マルチネス(USA)。彼はセミファイナルでダービッジに破れた。「僕は勝ち続けたかったけど、ビードは僕のトラックを止めた」とマルチネス。「でも彼はそれに値する良いサーフィンをしていたよ。 僕は、もうすこし波を手に入れたかった。良い波に乗れなければ、負ける可能性は高いよ。誰でも良いサーフィンをするからね。 何度も言ったかもしれないけど、誰もが誰でも打ち砕くことができるのさ」。マルチネスは今回の結果でレイティング8位となった。

同じく3位となったタジ・バロウ(AUS)は、セミファイナルでスレーターに破れた。「あんな負け方は、かなりガッカリだ」とバロウが言った。「僕は波を手に入れることができなかった。海は本当に大荒れだったよ。 波を選ぶのも、かなりハードだった。何かちゃんとした波があったかどうかも知らないけどね。ケリーは正確なアプローチで、たくさんの波をつかんでいた。でも、僕は良い波を待ったけど、クリーンなフェイスを見つける事が出来なかった」

ASPワールド・ツアーの次のイベントは、5月8日から18日まで、タヒチのチョープーで開催される。

リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ最終結果:
ヒート1: ケリー・スレーター(USA)15.63 ビード・ダービッジ(AUS)15.16
リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ・セミファイナル
ヒート1: ビード・ダービッジ(AUS)14.50 ボビー・マルチネス(USA)4.50
ヒート2: ケリー・スレーター(USA)12.33 タジ・バロウ(BRA)7.96
リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ・クォーターファイナル
ヒート1: ビード・ダービッジ(AUS)13.00 ジョエル・パーキンソン(AUS)12.33
ヒート2: ボビー・マルチネス(USA)17.33 ミック・ファニング(AUS)10.67
ヒート3: タジ・バロウ(AUS)17.33 デーン・レイノルズ(USA)10.67
ヒート4: ケリー・スレーター(USA)15.34 アンディ・アイアンズ(HAW)2.80
リップカール・プロ・ベルズ・ビーチ・ラウンド4
ヒート7: ケリー・スレーター(USA)16.03 ダミアン・ホブグッド(USA)15.60
ヒート8: アンディ・アイアンズ(HAW)16.57 カイ・オットン(AUS)12.53

リップカールプロ・ベルズビーチ後のASPワールド・ツアーレイティング。
1.ケリー・スレーター(USA)2400 2. ビード・ダービッジ(AUS)1908 3. ミック・ファニング(AUS)1764 4. タジ・バロウ(AUS)1476 4. ジェレミー・フローレス(FRA)1476 6. ジョエル・パーキンソン(AUS)1464 6. アンディ・アイアンズ(HAW)1464 8. ボビー・マルチネス(USA)1286 9. カイ・オットン(AUS)1200 9. エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)1200

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