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ASPワールド・ツアー第5戦「ビラボン・プロ・タヒチ」

2011年8月20~31日 チョープー、タヒチ

ケリー・スレーター(USA)がタヒチで今季2勝目を上げ、再びASPワールド・タイトル・レースのトップに立つ。(8/30)

SlaterTahiti11BBSR9_0041_l.jpg Kelly Slater (USA),© ASP / ROBERTSON

【チョープー、タイアラプ/フレンチ・ポリネシア(2011年8月29日月曜日)】ASPワールド・ツアー第5戦である「ビラボン・プロ・タヒチ」が終了。10タイムASPワールド・チャンピオンのケリー・スレーター(USA)は、クリーンな4~6フィートのチョープーで行われたファイナルで、オーウェン・ライト(AUS)を破り見事優勝した。

ケリー・スレーター(USA)ワールドツアー今季2勝目でランキングトップへ

今日のコンディションで、他の選手を全く寄せ付けなかったスレーターは、セミファイナルでは、今回絶好調だったジョシュ・カー(AUS)を破り、ファイナルでグーフィー・フッターのライトと対戦。優れたバックハンドのチューブ-ライディング・テクニックを生かし、18.43のヒート・トータルを記録して、ライトの追撃を振り切った。

「今朝のセミファイナルで、やっと自分のペースが掴めたように感じた」と、スレーターが言った。「ファイナルでは、2、3本ワイプアウトしたけど、あれは最終的に僕のスコアとなった波より良かったかもしれないね。そして、それは僕にプレッシャーを与え、彼(ライト)のプレッシャーを取り除くことになった。彼はヒートの最後にビッグな波を手に入れた。あれがメイク出来ていたらヤバかったかもしれないね。今回のコンディションは、これまで開催されてきたイベントの中で最高だよ。素晴らしい一週間だった。」

今回、ASPワールド・タイトル・ランキングNo.6としてタヒチ入りしていたスレーターは、何人かのトップシードが早いラウンドで姿を消し、彼が優勝したことによってNo.1スポットへジャンプアップした。「アーリーラウンドを這い上がらなければならない、不思議なイベントだった」と、スレーターが言った。「毎年このイベントでは、早いラウンドで破れるトップ選手がいる。ここで結果を残したいならば、そこを這い上がらなければならないんだ。潮とうねりの方向と調和して、スコアをを出せる波を手に入れるためには、その全てを確認しなければならないんだ。」

今日の勝利は、スレーターの47度目のエリートツアー優勝(67回のファイナル進出)となった。

オーウェン・ライト(AUS)が第2位

ライトは今日、ビラボン・プロ・タヒチで第2位となり、彼のヤング・キャリアのベストリザルトを手に入れた。プログレッシブなサーフィンを見せるライトは、チョープーで卓越したテクニックを披露。そして、容易にパーフェクト・ライドとエクセレントな勝利を記録した。「信じられないファイナルだった」と、ライトが言った。「僕たちは本当に素晴しい波でサーフィンをした。あの素晴しい波で、やるべきことをした感じたよ。ケリーは、たまたま少し開いた波を見つけることが出来たんだ。おめでとう。ケリー。次回は彼をやっつけたいよ。」

トラヴィス・ロギー(ZAF)ジョシュ・カー(AUS)3位。

ASPワールド・ランキング44位だったトラヴィス・ロギー(ZAF)。9月のローテーションを前に、ASPワールド・ランキングでトップ34入りを目指すロギーは、今回3位となりランキングを34位にアップした。「自分にとって信じられない一週間だった」と、ロギーが言った。「まだピンと来ない感じだよ。かろうじてヒートに間に合って、借りたサーフボードでサーフィンをしていた。そして、親友のジョディ(スミス)と再びサーフした。これは僕のキャリアのベスト結果だよ。全てが物凄いスピードだった。全てが上手く行って嬉しいけど、ファイナルまで行きたかったね。」

フリーサーフィンでもコンテストで素晴しいパフォーマンスを見せたジョシュ・カー(AUS)だったが、セミファイナルではスレーターに敗れた。「それは、かなりいらいらした」と、カーが言った。「最初少しやり取りがあって、そのあとは全くチャンスがなかったんだ。潮がもう少し動いていれば状況は変わっていたかもしれないね。本当に残念だった。もちろん良い成績だけど、もう少し勝ち上がれたと思うんだ。」

ジェレミー・フローレス(FRA)がアンディ・アイアンズ・アワード

最大の波を手に入れ、昨日の最高のコンディションでパーフェクト20をマークしたジェレミー・フローレス(FRA)。そして彼のイベントを通したコミットされたパフォーマンスに、アンディ・アイアンズ・アワードが与えられた。これは亡くなったASPチャンピオン・アンディ・アイアンズに敬意を表し、今年から新設された賞である。「アンディ(アイアンズ)は、私にとってすべてを意味した」と、フローレスが言った。「彼は僕が生涯、尊敬する選手ですよ。ヘビーな波において、すべての波で彼はベストだった。そして、この受賞は僕にとって本当に特別なことなんです。彼はツアーのみんなをインスパイアした。そして、彼はタヒチにおける僕のインスピレーションだった。彼はきっと微笑んでると思いますよ。ありがとう。アンディ」



ビラボン・プロ・タヒチ:結果

優勝:ケリー・スレーター(USA)18.43
2位:オーウェン・ライト(AUS)17.10

ビラボン・プロ・タヒチ・セミファイナル:
SF 1:ケリー・スレーター(USA)14.50 def.。ジョシュ・カー(AUS)10.60
SF 2:オーウェン・ライト(AUS)19.50 def.。トラヴィス・ロギー(ZAF)14.40

ビラボン・プロ・タヒチ・クオーターファイナル:
QF 1:ジョシュ・カー(AUS)11.94 def.。ジェレミー・フローレス(FRA)11.83
QF 2:ケリー・スレーター(USA)17.50 def.。マット・ウィルキンソン(AUS)6.17
QF 3:トラヴィス・ロギー(ZAF)18.07 def.。ブレット・シンプソン(USA)17.14
QF 4:オーウェン・ライト(AUS)16.74 def.。ラオニ・モンテイロ(BRA)13.10

ASPワールド・タイトル・ランキングトップ5(ビラボン・プロ・タヒチ後)
1. ケリー・スレーター(USA)26,950pt
2. ジョディ・スミス(ZAF)26,500pt
3. ジョエル・パーキンソン(AUS)26,200pt
4. エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)22,750pt
5. オーウェン・ライト(AUS)21,900pt



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詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。

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