アダム・メリングがオニール・コールドウォーター・クラシックで優勝

サーフメディアは国内外の最新サーフニュースを発信。サーファー・コンペティション・ファッション・インダストリー・メディア事情など多彩な角度からホットなニュースを提供しています。

ASPメンズ6スターイベント「オニール・コールドウォーター・クラシック・ニュージーランド」

2011年3月23日~29日 ギズボーン・ニュージーランド

アダム・メリングがニュージーランドで開催されたオニール・コールドウォーター・クラシックで優勝。辻裕次郎は37位(3/29)

51143.jpgAdam Melling © ASP / Cory Scott

【ギズボーン・ニュー・ジーランド(2011年3月29日火曜日)】最もワイルドで冷たい海で行われるオニール・コールド・ウオーター・クラシック(CWC)。地球上で最も過酷なコンディションで行われるサーフ・コンテスト・シリーズが今年もスタートし、その第1戦であるASP6スターイベント「オニール・コールド・ウオーター・クラシック・ニュージーランド」が終了。アダム・メリング(AUS)が見事優勝した。

アダム・メリング(AUS)は、ブラジリアン・サーファーのウイリアン・カルドゾと対戦したファイナルで試合終了30秒前に軌跡の大逆転劇を演じ、彼の26回目の誕生日に花を添えた。「僕は今日26になったんだ。優勝出来て最高だよ」と、メリングが言った。

「凄く楽しかったよ。ファイナルでスウィッチが入った感じさ。潮が上げてもセットは、まだ入って来ていたからね。スローなスタートだったけど,何だかんだ言っても最終的には最後の90秒だったって事だね。」と、2つの大きなフォアハンドのターンで8.03をスコアし大逆転で勝利を手にしたメリングが言った。

「ヒートの前半は、全く波に乗れなくてビーチを振り返ってばかりいた。スタートの1発目でミスをしたんだ。ちょっとパニクってた。ウイリアンはビーチに戻ってしまった。でも良いスポットなのは分かっていたから,それほど良い波でなくてもスコアが出せると思っていたんだ。」

表彰式では、ニュージーランドの先住民族マオリの民族舞踊であるハカ(Haka)のパフォーマンスが行われ、マオリに伝わるトゥハトゥハと呼ばれる長柄の棍棒が、勝利者であるメリングに渡された。また、メリングは優勝賞金20,000ドルを獲得。ASPワールドランキングでも23位となった。

2位となったカルドゾは、13.67ポイントをスコアして、ファイナルを終始リードした。しかし最後の最後に逆転され勝利を逃したが今日の結果を喜んでいた。「凄く嬉しいよ。本当に楽しい一日だった。ファイナルでは僕のベストを尽くしたよ。最初の波で8.5をスコアして、バックアップのセカンド・ウェイブで5.0を手に入れた。アダムは素晴らしいサーファーだよ。ワールドツアーで戦っているんだからね。最後に逆転されたけど,最高に良いスタートを切れて嬉しいよ。」と11人のブラジルの仲間達とキャンピングカーでニュージーランドのコーストラインを旅しているカルドゾが言った。

3位には,オーストラリアのトム・ウィッタカーとステュー・ケネディが入った。

また今回、この「オニールCWCコールド・ウォーター・クラシック」には、日本から大野修聖をはじめ、辻裕次郎、大澤伸幸、大橋海人がエントリー。ラウンドオブ144から出場となった大澤伸幸、大橋海人。大澤は2位でラウンドアップ。大橋は4位敗退。一方,4-5フィートのオンショア・コンディションの中,冷静にセットのレフトをセレクトし,ビッグなカーヴィングターンからエアドロップまで決めた辻裕次郎は5.93、5.53をスコアしトップでラウンドアップ。

ラウンドオブ96では、全くスコアリング・ウェイブを見つけられず,波に翻弄され自分のサーフィンを見せることが出来なかった大野修聖は3位敗退。また大澤伸幸は、ヒート終盤,タフなコンディションの中でもスコアリング・ウェイブを見つけ出し3.17をスコアし大逆転したが、最後の土壇場で再び逆転され3位で敗退した。

ラウンドオブ96ヒート10に登場した辻裕次郎は、ヒート後半4.67をスコアしてトップとなり、更に5.50をスコア。ヒース・ジョスクに次いで2位でラウンドアップ。そして、ラウンドオブ48まで勝ち進んだ辻裕次郎だったが、マーク・ラコマー、トム・ウィッタカー、ベン・ダンといった強豪と対戦。惜しくも4位敗退となり,37位でフィニッシュとなった。

今回のイベントに出場した辻裕次郎,大澤伸幸は、田嶋鉄兵とともにスコットランドのサルソーで4月13日から19日まで開催される6スターイベントに参戦予定。また大野修聖は,西オーストラリアのマーガレットリバーで4月4日から開催されるプライムイベントに出場予定となっている。

災害のためコンテストの延期や中止が続く日本を離れ,海外で日の丸を掲げ頑張るサムライ達。一つでも多く勝ち上がり日本に元気を届けたいと奮闘する彼らの事を日本から応援して欲しい。がんばろう日本!




バンズ・ピア・クラシック
優勝:アダム・メリング(AUS)
2位:ウイリアン・カルドゾ(BRA)
3位:トム・ウィッタカー(AUS)
3位:ステュー・ケネディ(AUS)


aspjapan_logo_333.gif
詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。

ASPコンテスト最新ニュース

logo.png
【サーフメディアのつぶやきまとめサイト】