2011年2月26日-3月9日 ゴールド・コースト、クイーンズランド、オーストラリア
今週末からASPワールド・タイトル・イベントがスタート。V10を決めたケリーに注目が集まる。レイノルズは怪我で欠場(2/23)
Kelly Slater (USA), :(C) ASP/CESTARI
【ゴールド・コースト、クイーンズランド/オーストラリア(2011年2月23日水曜日)】今シーズンの開幕戦である「クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト・プレゼンテッド・バイ・ランドローバー」の開始まで数日となり,10度のワールドチャンピオンであるケリー・スレーターに注目が集まっている。
彼は第2の故郷であるハワイとカリフォルニアでオフシーズンを過ごし,エクイップメントの調整をしながら、ウインター・シーズンを楽しんでいた。「ハワイでは何とかやっていたよ。カリフォルニアではサーフボードを整理して休んでいたんだ」とスレーターが言った。「1月のほとんどはプライベートなサーフィンが出来て楽しかったね」
本気でこのイベントの後、引退しようかとも考えた
今年のプランを明らかにしようとしないスレーターは、 2011年度の彼のアジェンダがまだ未決定であると主張するが、スナッパー・ロックスのハイパフォーマンス・ライトハンド・ポイントブレイクで、シーズンをスタートさせる事に関しては刺激を与えられているようだ。
「スナッパーの波は十分に僕を奮い立たせるし、モチベーションになる。クイックシルバー・プロで、もう1勝したいんだ」とスレーターが言った。「もう一度キャンペーンを始めるためには、どちらでも素晴らしい方法だと思う。いまは正直言って、1年間の僕のプランを答えることができない。ハワイアン・レッグを別れのアロハ・ツアーにして、ツアーにさよならを言って、本気でこのイベントの後、引退しようかとも考えた」
ASPトップ34は、地球上のベスト・サーファーで構成されている。スレーターは2011年に彼らのレベルアップを意識している。「波の立つ場所に左右されるだろうね」とスレーターが言った。「ビーチ・ブレイクならば、ジュリアン(ウィルソン)や、ジョシュ(カー)が最も危険だろう。スナッパーは一般的にベスト・チューブとカーヴィングをもたらすけど、誰もがスナッパーを上手くサーフ出来るからね。見物するには最高だよ」スレーターは、オープニング・ラウンドでカイ・オットン(AUS)とイベント・ワイルドカードの1人と対戦する。
1年間を通して,全ての試合でハングリーさをキープしなければならない。
昨シーズンのASPワールド・タイトル・ランキングで、24位でフィニッシュしたジョエル・パーキンソン(AUS)。彼は去年の7月に選手生活が危ぶまれるほどの大怪我を負い,シーズンの大半を棒に振った。「その怪我からの恩恵は、試合だけでなく,サーフィン自体にハングリーになった事だと思う」とパーキンソンが言った。
「それはツアーでサーフィンをする上でカギとなること。1年間を通して,全ての試合でハングリーさをキープしなければならない。今回の最初のヒートでは,去年のパイプでの最終ヒートよりハングリーにパドルするつもりだよ。ハングリーといっても、3人も子供のいる僕が1日5日サーフィンに行ける訳ではないけどね。サーフィンする時間帯を選んで、その時間を最大限に利用しなければならないんだ」
永遠のASPワールド・タイトル・ライバルであるパーキンソンは、何度かニアミスを経験しているものの,まだ1度もワールドタイトルを手に入れていない。「確かに自分にとってのビッグ・イヤーだね」とパーキンソンが言った。「もうすぐ30歳になる。この数年間にわたって自分に起こっている怪我と失望。今年100%のフィットネスであらゆるイベントでサーフィンできるなら、それ自体での勝利であると考えたいね」
資格を手に入れた事は、本当に価値がある事だと感じるよ
世界で最もプログレッシブなサーフィンを見せる、2011 ASPワールド・タイトル・ルーキーである22歳のジュリアン・ウィルソン(AUS)は、昨シーズンのハワイにおいて、土壇場で今シーズンのポジションを手に入れた。「資格を手に入れた事は、本当に価値がある事だと感じるよ」とウィルソンが言った。「僕はいつもワールド・ツアーで戦う事を夢見て来たんだ。そして今、それをやりとげた。ワールドタイトルを狙うなら、ここで戦うしかないからね」
「まさに決まり文句ではあるけれど、僕の今シーズンの目標は、1ヒートごと勝ち上がり、2人だけで信じられないような波でサーフィンを楽しむこと」とウィルソンが言った。「スナッパーは最高にファン・ウェイブでツアーの中でも一番好きなイベントなんだ。ぼくはヌーサで育った。いつも良いわけではないけど,スナッパーのような波だから、ここに来るとホームでサーフィンしているような気分になって、リラックスしてサーフィン出来る」ウィルソンは、クイックシルバー・プロ・ゴールド・コーストのオープニング・ヒートで、エイドリアン・バカン(AUS)とヘイター・アルベス(BRA)と対戦する。
デーン・レイノルズ(USA)は欠場
2010年のASPワールド・タイトル・シーズンを4位で終えたデーン・レイノルズ(USA)(25歳)は 、昨年12月の初めにハワイで右ひざに怪我を負い関節鏡視下手術を受け、正式にクイックシルバー・プロ・ゴールド・コーストから欠場する事が決まった。彼は、手術後すぐにリハビリを始めて、3月中旬ぐらいから海に戻れるようだ。レイノルズの代わりはコリー・ロペス(USA)が務める。
クイックシルバー・プロ・ゴールド・コーストは、2月26日から3月9日まで、ライブでhttp://www.quiksilverpro.comを通してウェブキャストされる。
クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト:ラウンド1
ヒート1:エイドリアン・バカン(AUS)、ヘイター・アルベス(BRA)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)
ヒート2:ビード・ダービッジ(AUS)、マット・ウィルキンソン(AUS)、ゲイブ・クリング(USA)
ヒート3:ミック・ファニング(AUS)、ボビー・マルチネス(USA)、コリー・ロペス(USA)
ヒート4:タジ・バロウ(AUS)、フレデリック・パターチア(HAW)、ラオニ・モンテイロ(BRA)
ヒート5:ジョディ・スミス(ZAF)、パトリック・グダスカス(USA)、TBA
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)、カイ・オットン(AUS)、TBA
ヒート7:オーウェン・ライト(AUS)、テイラー・ノックス(USA)、ダスティー・ペイン(HAW)
ヒート8:ジェレミー・フローレス(FRA)、ブレット・シンプソン(USA)、ジョシュ・カー(AUS)
ヒート9:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、アレホ・ムニーツ(BRA)
ヒート10:ミシェル・ボウレズ(PYF)、C.Jホブグッド(USA)、ダニエル・ロス(AUS)
ヒート11:クリス・デーヴィッドソン(AUS)、キーレン・ペロー(AUS)、アダム・メリング(AUS)
ヒート12:ジャドソン・アンドレ(BRA)、ダミアン・ホブグッド(USA)、ティアゴ・ピレス(PRT)
ロキシー・プロ・ゴールド・コースト:ラウンド1
ヒート1:ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)、ページ・ハレブ(NZL)、ジャクリーン・シルヴァ(BRA)
ヒート2:シルヴァナ・リマ(BRA)、レベッカ・ウッズ(AUS)、ポーリーン・アドゥ(FRA)
ヒート3:ステファニー・ギルモア(AUS)、タイラー・ライト(AUS)、TBA
ヒート4:サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ローラ・エネバー(AUS)、クレア・ベビラックァ(AUS)
ヒート5:カリッサ・ムーア(HAW)、ジェシー・マイリー-ダイヤー(AUS)、アラナ・ブランチャード(HAW)
ヒート6:チェルシー・ヘッジス(AUS)、ココ・ホー(HAW)、コートニー・コンローグ(USA)
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。