2011年2月26日-3月9日 ゴールド・コースト、クイーンズランド、オーストラリア
カリッサ開幕戦を制す。男子は明日グランドフィナーレ。(3/8)
写真:ファイナルでタイラー・ライト(AUS)を下し優勝したカリッサ・ムーア(HAW)
【スナッパー・ロックス、クイーンズランド/オーストラリア(2011年3月8日火曜日)】2011年のウイメンズ・シーズン開幕戦である「ロキシー・プロ・ゴールド・コースト・プレゼンテッド・バイ・ランドローバー」が終了。18歳のカリッサ・ムーア(HAW)は、エレクトリック・ファイナルで16歳のタイラー・ライト(AUS)を下し,オープニング・イベントを制した。また男子はラウンド4と5が行われ,クオーターファイナリストが決定した。
メイン会場のスナッパー・ロックスはウイメンズ・コンペティションの素晴しいファイナルデイをプロデュースし、世界最高峰の女性サーファーたちはハイパフォーマンス・サーフィンのニュー・スタンダードを披露した。
ムーアは、他を圧倒するスピードとパワーのプログレッシブなサーフィンで、絶えずラウンドの最高得点を記録し、今回のイベントにおけるフォーム・サーファーである事を証明し続けた。「イベントにとって最高のフィニッシュね。波も最高だったわ」とムーアが言った。
「あの波で、優先権がなくて、タイラー(ライト)にドロップインしていなかったら、おそらく彼女がスコアを手に入れて、ヒートに勝っていたと思う。私にとって素晴らしいイベントだった。そして、これからのシーズンを前に興奮します」
エリートツアー4度目となる優勝を開幕戦で手に入れた18歳のカリッサは、初のASPウイメンズ・ワールド・タイトル獲得を目指す。「シーズンはまだ序盤。でもASPウイメンズのワールド・タイトルは確かに目標です」とムーアが言った。「今の自分のサーフィンで結果を出せて本当に嬉しいです。私はメイヘムことマット・バイオロスのシェイプしたサーフボードに乗っているの。それは5'9”で凄く気に入っている。ちょっとしたマジックボードって感じで最高です」
2011年のASPウイメンズ・ワールド・タイトル・ランキングのトップを走るムーアは、次のイベントに目を向け、ウイメンズ・サーフィンの進化をプッシュしている。「このイベントで披露された女子のサーフィンは信じられなかった」とムーアが言った。「今年のツアーはエキサイティングになりそうです。何が起こるか今から楽しみです」
2位にはツアールーキーのタイラー・ライト(AUS)16歳。3位には昨年のランキング2位のサリー・フィッツギボンズ(AUS)とローラ・エネバー(AUS)。19歳のエネバーもまたルーキーで、セミファイナルでライトに敗れはしたものの,初のワールドツアー・イベントで3位は快挙。そして、2008年8月からASPウイメンズのNo.1ポジションを絶えず保持していた女王ギルモアは,クオーターでエネバーに敗れた。怪我から復活したばかりとはいえ、4年連続の世界チャンピオンであるギルモアが既に過去の人に思えるほど,ルーキーたちの活躍が目立ったウイメンズ。今シーズンは彼女達の見せるハイパフォーマンス・サーフィンのニュー・スタンダードに注目したい。
タジはハイスコア・バトルに競り勝った。
クリーンな2~3フィートのスナッパー・ロックスで、ラウンド4と5を行った男子クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト。昨年のクイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト・チャンピオンであるタジ・バロウ(AUS)は、ラウンド5で19.06という本日のベストスコアを叩き出し、エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)との白熱した4つの9ポイントライドが飛び出したハイスコア・バトルに競り勝った。
「あのヒートで復活してクオーターファイナルへ勝ち上がりたかった」とバロウが言った。「エイドリアーノ(デ・スザ)はスタートから9ポイントを手に入れて、僕をハングリーにした。全身全霊をかけてサーフしたんだ。それが報われて嬉しかったよ」
ジョディ・スミス(ZAF)がパーコに逆転勝利。
2010年のクイックシルバー・プロ・ゴールド・コーストで2位となった、2010年度のASPワールド・ランキング2位のジョディ・スミス(ZAF)は、ローカルナレッジをフルに使い、素晴しいサーフィンを見せていたジョエル・パーキンソン(AUS)に対し、センセーショナルな大逆転勝利を収めた。
ヒートの残り時間も僅かとなり、逆転するためにビッグスコアを必要としていたスミスは、パーキンソンに優先権のある波を使って、7.50を手に入れ大逆転で勝利した。
「いま本当にストークした」とスミスが言った。「最後に良い波が来た。朝は最悪で、自分の最初のヒートに負けて落ちていたんだ。彼(パーキンソン)にいつも負けていた。僕は彼をずっと尊敬している。 いま何を言うべきか分からない。混乱してるよ」
マット・ウィルキンソン(AUS)がクォーターファイナルへ
今年ツアー2年目のマット・ウィルキンソン(AUS)は、ラウンド4で10タイムASPワールド・チャンピオンのケリー・スレーター(USA)とミシェル・ボウレズ(PYF)を終了間際の大逆転で下し、ダイレクトにクォーターファイナルへ勝ち上がることによってキャリア最高リザルトを記録した。
「それは本当にタフなヒートだった」とウィルキンソンが言った。「波はハイタイドでかなり厚かった。最初の波を手に入れて、それは良いセクションを持っていたけど落ちてしまったんだ。残り時間わずか20秒でミシェル(ボウレズ)が最後の波に行ったんだ。そうしたら次にダブルアップした波が入って来たのさ。これは、ワールド・ツアー・イベントの僕のベスト・リザルト。開幕戦で素晴しいスタートを切れて嬉しいよ」
その他にブレット・シンプソン(USA)、ダスティー・ペイン(HAW)に加え,ツアールーキーのアレホ・ムニーツ(BRA)もダイレクトにクオーターファイナル進出を決め、帝王ケリーもラウンド5を強いられたものの,エイドリアン・バカン(AUS)を僅差で下し,明日のファイナルデイに勝ち進んでいる。
イベント主催者は、明朝6時30分に再びコール。午前7時30分のスタートを目指しコンディションを確認する。コンペティションが再開するとき、ケリー・スレーター(USA)とダスティー・ペイン(HAW)のクォーターファイナルのヒートからスタートする。
クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト:ラウンド4
ヒート1:ダスティー・ペイン(HAW)14.07、エイドリアン・バカン(AUS)11.83、ティアゴ・ピレス(PRT)11.80
ヒート2:マット・ウィルキンソン(AUS)13.53、ミシェル・ボウレズ(PYF)11.14、ケリー・スレーター(USA)11.06
ヒート3:ブレット・シンプソン(USA)16.60、エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)15.63、ジョディ・スミス(ZAF)13.87
ヒート4:アレホ・ムニーツ(BRA)15.23、ジョエル・パーキンソン(AUS)12.76、タジ・バロウ(AUS)11.56
クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト:ラウンド5
ヒート1:ケリー・スレーター(USA)15.80 def.エイドリアン・バカン(AUS)15.60
ヒート2:ティアゴ・ピレス(PRT)13.27 def.ミシェル・ボウレズ(PYF)12.94
ヒート3:タジ・バロウ(AUS)19.06 def.エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)18.94
ヒート4:ジョディ・スミス(ZAF)16.67 def.。ジョエル・パーキンソン(AUS)16.17
クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト・クォーターファイナル:
QF 1:ダスティー・ペイン(HAW)対ケリー・スレーター(USA)
QF 2:マット・ウィルキンソン(AUS)対ティアゴ・ピレス(PRT)
QF 3:ブレット・シンプソン(USA)対タジ・バロウ(AUS)
QF 4:アレホ・ムニーツ(BRA)対ジョディ・スミス(ZAF)
ロキシー・プロ・ゴールド・コースト・ファイナル結果:
優勝:カリッサ・ムーア(HAW)15.34
2位:タイラー・ライト(AUS)14.37
ロキシー・プロ・ゴールド・コースト・セミファイナル結果:
SF 1:タイラー・ライト(AUS)17.53 def.。ローラ・エネバー(AUS)11.84
SF 2:カリッサ・ムーア(HAW)16.00 def.。サリー・フィッツギボンズ(AUS)14.50
ロキシー・プロ・ゴールド・コースト・クォーターファイナル結果:
QF 1:タイラー・ライト(AUS)11.77 def.。シルヴァナ・リマ(BRA)10.44
QF 2:ローラ・エネバー(AUS)15.67 def.。ステファニー・ギルモア(AUS)12.50
QF 3:サリー・フィッツギボンズ(AUS)19.20 def.。ココ・ホー(HAW)14.50
QF 4:カリッサ・ムーア(HAW)18.37 def.。チェルシー・ヘッジス(AUS)11.83
ASPウイメンズ・ワールド・タイトル・トップ5(ロキシー・プロ・ゴールド・コースト後)
1.カリッサ・ムーア(HAW)10,000
2. タイラー・ライト(AUS) 8,000
3.サリー・フィッツギボンズ(AUS)5,200
3. ローラ・エネバー(AUS)6,500
5.ステファニー・ギルモア(AUS)5,200
5.シルヴァナ・リマ(BRA)5,200
5.ココ・ホー(HAW)5,200
5.チェルシー・ヘッジス(AUS)5,200
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。