アグレッシブなパフォーマンスが披露されるスナッパー・ロックスで、大番狂わせも発生(3/7）

▲最後にロデオフリップの映像もあり。

【スナッパー・ロックス、クイーンズランド/オーストラリア（2011年3月6日月曜日）】2011年のシーズン開幕戦である「クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト・プレゼンテッド・バイ・ランドローバー」は、3～4フィートのスナッパー・ロックスでラウンド3が行われ、ロキシープロはラウンド4が行われベスト8が決定した。強風も弱まり，スウェルの向きも変わった影響で昨日までの強烈な流れも弱くなってコンディションは改善された。

2010年ASPランキング2位のジョディ・スミス（ZAF）は、他の選手を圧倒する強烈なターンとエアリアル、バレルを決め，今日最高のパフォーマンスで17.17のトータルスコアをマークした。「 自分のヒートまで、かなりナーバスだった」とスミスが言った。「コリー（ロペス）が良いサーフィンをするのも分かっていたし、岩の後でスタックなんてしたくなかったんだ。マット（ウィルキンソン）をはじめとする他の選手に刺激されたよ。2人だけでサーフィン出来て楽しかった」

昨シーズンは、このオープニング・イベントで2位となり、ASPワールド・タイトルレースにおいてデットヒートを繰り広げたビッグなサウス・アフリカンは、2011年の彼のアビリティとマインド・フレームに大きな自信を持っている。「本当に良い感じだね」とスミスが言った。「かなり自信がついた。良いサーフボードも手に入れたから，イベントを楽しんでいるよ」コンペティションが再開するとき、スミスはブレット・シンプソン（USA）とエイドリアーノ・デ・スザ（BRA）と対戦する。

ASPトップ34として今年2年目を迎えるマット・ウィルキンソン（AUS）は、ラウンド3でエレクトリック・パフォーマンスを見せた。プログレッシブなグーフィー・フッターの彼は、ライトハンダーでバックハンドを炸裂させ、今日のベスト・シングル・ウェイブスコア9.27をマーク。惜しくも成功はしなかったもののロデオ・フリップまで披露し、ギャラリーを沸かせた。

「楽しかったよ」とウィルキンソンが言った。「ナーバスになればなるほど、良い感じでサーフィンできるみたいだね。早くパドルアウトし過ぎて、時間が余って考え事をしていたんだ。もう少しで物凄いロデオを決められたんだけど、途中で興奮してしまったよ。パーフェクトに出来たと思ったんだけど，少し回転させ過ぎた。成功したと思ったんだけど惜しかったね。でも気分は最高だった。

デーン（レイノルズ）は全てのイベントで最もエキサイティングな選手だよ。今回は彼が欠場しているから，彼のスポットを手に入れることができれば最高さ。小さめで壁になる波を狙っているんだ」

10XASPワールド・チャンピオンであるケリー・スレーター（USA）は彼自身のクリニックを行った。そして、バレル・ライディング、プログレッシブ・ターンとエアリアルの素晴らしいディスプレイで16歳のワイルドカード、マット・バンティング（AUS）に圧勝した。

「実際のところ僕のヒートの前に少し気が散っていたんだ。僕の大好きなサーファーの1人であるウィルコ（マット・ウィルキンソン）を見ていたからね」とスレーターが言った。「時に彼はメイク出来ないけど、ビッグなことをしでかすんだ。ここにいる数名の選手のバックハンドは見ていて本当に興奮するよ」

「楽しかったね」とスレーターが言った。「何本か良い波を手に入れたけど、ヒートのベスト・ウェイブでは落ちてしまった。おそらく、その波でそこに立っていれば9ポイントになっていたと思う。それには、ちょっとイライラしたよ。でも全体的には楽しいヒートだった。2本のソリッドなスコアを手に入れたと感じていて、最初に乗っていたサーフボードも良い感じだったけど，もう少しスコアを手に入れて勝利を固めたい気分で，新しいサーフィボードを試してみたんだ。」

スレーターは次のラウンドでマット・ウィルキンソン（AUS）とミシェル・ボウレズ（PYF）と戦う。

エリートツアー2年目のダスティー・ペイン（HAW）は番狂わせを引き起こし、ラウンド3で2度のASPワールド・チャンピオンであるミック・ファニング（AUS）を下した。「最高だよ」とペインが言った。「トップ5やトップ10のサーファーを倒す時は、いつでも最高の気分だよ。自分自身のパフォーマンスに喜びを感じるね」

今シーズンのエリートツアーのスポットを12月のハワイの土壇場で手に入れたペインは、この2年目のツアーをよりシリアスなアプローチで挑んでいる。「ウェス・バーグと多くのトレーニングをして、たくさんサーフィンをしていた。それが報われたんだと思う」とペインが言った。「ここでは2、3回しかサーフィンをしたことがなかったから、この波で自信をつけたかったんだ。

3週間前あたりにここに着いて、いくつかの練習を行った。でも僕のホームには、このような波がないんだ。ボトムがサンドのポイントがなくてリーフだけなんだよ」ペインは、ラウンド4で、ティアゴ・ピレス（PRT）とエイドリアン・バカン（AUS）と戦う。

男子の前には女子のロキシー・プロ・ゴールド・コーストのラウンド4が行われ，今シーズンからエリートツアー入りを果たした16歳のタイラー・ライト（AUS）が、同じルーキーのポーリーン・アドゥ（FRA）とのヒートで最高ヒート・トータル16.67をスコアして、センセーショナルなフォームを続けた。また、ツアー2年目のカリッサ・ムーア（HAW）も、フォアハンド・サーフィンの素晴らしいディスプレイで、ルーキーのコートニー・コンローグ（USA）を下した。




イベント主催者は、明朝6時30分に再びコール。午前7時30分のスタートを目指しコンディションを確認する。


クイックシルバー・プロ・ゴールド・コーストの公式ウェイティング期間は2011年3月9日まで。


クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト：ラウンド3結果
ヒート1：ダスティー・ペイン（HAW）11.77 def. ミック・ファニング（AUS）11.00
ヒート2：ティアゴ・ピレス（PRT）12.84 def. ジャドソン・アンドレ（BRA）8.70
ヒート3：エイドリアン・バカン（AUS）13.17 def. ジョシュ・カー（AUS）11.27
ヒート4：ミシェル・ボウレズ（PYF）15.60 def. アダム・メリング（AUS）6.76
ヒート5：マット・ウィルキンソン（AUS）16.60 def. ヘイター・アルベス（BRA）11.93
ヒート6：ケリー・スレーター（USA）14.93 def. マット・バンティング（AUS）9.87
ヒート7：ジョディ・スミス（ZAF）17.17 def. コリー・ロペス（USA）10.77
ヒート8：ブレット・シンプソン（AUS）14.60 def. フレデリック・パターチア（HAW）10.67
ヒート9：エイドリアーノ・デ・スザ（BRA）13.54 def. ダニエル・ロス（AUS）11.16
ヒート10：アレホ・ムニーツ（BRA）13.26 def. オーウェン・ライト（AUS）11.44
ヒート11：ジョエル・パーキンソン（AUS）14.14 def. カイ・オットン（AUS）7.17
ヒート12：タジ・バロウ（AUS）15.27 def. ジュリアン・ウィルソン（AUS）13.94

クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト：ラウンド4
ヒート1：ダスティー・ペイン（HAW）、ティアゴ・ピレス（PRT）、エイドリアン・バカン（AUS）
ヒート2：ミシェル・ボウレズ（PYF）、マット・ウィルキンソン（AUS）、ケリー・スレーター（USA）
ヒート3：ジョディ・スミス（ZAF）、ブレット・シンプソン（USA）、エイドリアーノ・デ・スザ（BRA）
ヒート4：アレホ・ムニーツ（BRA）、ジョエル・パーキンソン（AUS）、タジ・バロウ（AUS）

ロキシー・プロ・ゴールド・コースト：ラウンド4結果
ヒート1：タイラー・ライト（AUS）16.67 def.ポーリーン・アドゥ（FRA）11.50
ヒート2：ローラ・エネバー（AUS）13.10 def.ソフィア・ムラノヴィッチ（PER）10.83
ヒート3：ココ・ホー（HAW）15.46 def.。ジャクリーン・シルヴァ（BRA）5.70
ヒート4：カリッサ・ムーア（HAW）16.37 def.コートニー・コンローグ（USA）7.44

ロキシー・プロ・ゴールド・コースト・クォーターファイナル：
QF 1：シルヴァナ・リマ（BRA）対タイラー・ライト（AUS）
QF 2：ステファニー・ギルモア（AUS）対ローラ・エネバー（AUS）
QF 3：サリー・フィッツギボンズ（AUS）対ココ・ホー（HAW）
QF 4：チェルシー・ヘッジス（AUS）対カリッサ・ムーア（HAW）




※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。