ビラボン・プロ・タヒチがスタート。現在ランキング2位のタジが早くも敗退。トップ32争いの熾烈な争いが火蓋を切った(8/31)

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ASPワールドツアー第5戦/ビラボン・プロ・タヒチ

2010年8月23日-9月3日 チョープー、タヒチ

ビラボン・プロ・タヒチがスタート。現在ランキング2位のタジが早くも敗退。トップ32争いの熾烈な争いが火蓋を切った(8/31)

smith1506tahiti10kirstin_l.jpgASP World No 1 Jordy Smith

【チョープー、タイアラプ/タヒチ(現地2010年8月30日月曜日)】2010年のASPワールド・ツアー第5戦であるビラボン・プロ・タヒチは大会8日目にして、待ちに待ったスウェルが到着し、3~4フィートのコンディションで午前6時30分よりラウンド1がスタート。夕方、日が沈む直前までコンテストは続きラウンド2のヒート6までが行われた。

今回、ASPワールドツアー・サーファー達は、ASPワールド・ツアーフォーマットの変更に伴う、出場枠の縮小という更なるプレッシャーに心を乱し、今シーズンのビラボン・プロ・チョープーはイベント史上最もヘビーなイベントとなっている。

2010年のASPワールド・ツアーの前半が終了し、このビラボン・プロ・チョープーは、ASPトップ45が34へ絞られるASPワールド・タイトル・ランキングに残るための必要な結果を手に入れることができる最後のチャンス。タヒチでのイベント後に、トップ34(トップ32とワイルドカード2名)のサーファーだけが、シーズン後半のワールドツアーを戦うこととなるのだ。

そんなタヒチの初日で素晴しいパフォーマンスを見せたのは、カレント・リーダーのジョディ・スミス(ZAF)。数々のプログレッシブな技を披露しラウンド3へ勝ち進んだ。「ラウンド1を勝ち上がれて一安心だね」とスミスが言った。「波はトリッキーだったけど、凄くエキサイトしたね。次のヒートに向けて集中しているよ」

スミスは、素晴らしいバックハンドのエアリアルで7.60をスコア。C.Jホブグッド(USA)とマノア・ドローレ(PYF)を下した。「最初から波数も少なそうだったから、スペシャルな何かをしなければと思ったんだ」とスミスが言った。「いくつかの最高なランプがあったんだけど、着地が難しかったね。自分の最後の波も、あやうく波の裏に着地しそうだったけど、辛うじて成功したよ」

過去9回のASPワールド・チャンピオンで現在のASPワールドNo.3のケリー・スレーター(USA)は、過去3回のASPワールド・チャンピオンであるアンディ・アイアンズ(HAW)とワイルドカードのヘイアリイ・ウィリアムズ(PYF)とのクロスヒートを生き残り、ラウンド3へ勝ち進んだ。3人のバックサイド・チューブ・スペシャリストは、絶えずお互いをプッシュし、全員がソリッドなスコアを手に入れるハイ・スコアリング・ゲームとなった。

「実際のところ2回ほどミスをしたよ」とスレーターが言った。「ヘイアリイ(ウィリアムズ)に本当に良い波を与えた。しかし結局、彼をマークしていても、アンディ(アイアンズ)が良い波を手に入れていた。波数が多くなくて残念だったけど、ヒート中ほとんどが追いつ追われつのゲームになったね。ヘイアリイはあらゆるセットで自分より奥にパドルした。彼は僕から1本ゲットして、それから、もう一つは、自分が奥過ぎた波をアンディが手に入れた。タフなヒートだったよ」

ラウンド1終了後に、続けて行われたラウンド2では多くの番狂わせが発生。現在のASPワールドNo.2で昨年のイベントで2位となったタジ・バロウ(AUS)がワイルドカードのマノア・ドローレ(PYF)(29)に破れた。

「ターンでヒートをスタートしたが、それは良い戦略ではなかったね。タジは凄いターンをするからバレルで勝負しようと思ったのさ。良い波が来て勝ててラッキーだったよ。ここで良い結果を残すことは自分にとって特別な事なんだ」とドローレが言った。

今回のビラボン・プロ・タヒチの後に行われるトップ45から34(5戦終了後のトップ32の選手と2名のワイルドカード)へのシーズン中盤の出場選手枠の縮小によって、生き残りをかけた戦いが繰り広げられ、通常ではあり得ないヒーローを誕生させたようだ。

ASPワールドツアーで1度もラウンドアップしたことがない現在44位のマルコ・ポーロ(BRA)は、ラウンド2で、2度のビラボン・プロ・タヒチ勝利者で現在のASPワールドNo.8であるボビー・マルチネス(USA)を破り、同じ44位のブレイク・ソーントン(AUS)も、ラウンド1を初めて勝ってラウンド3へと勝ち進んだ。

また今朝のラウンド1で破れ、ラウンド2を強いられた現在のASPワールドNo.4のデーン・レイノルズ(USA)は、ラウンド2でイベント最高ヒート・トータル16.27をスコアしてラウンド3へ勝ち進み、ASPワールド・チャンピオンで現在のASPワールドNo.6のミック・ファニング(AUS)も、ラウンド2でトライアル勝利者のタウマタ・プヘティニ(PYF)を下し、ラウンド3へ勝ち上がっている。

イベント主催者は、明朝午前6時に再びファーストコール。午前6時30分スタートを目指し準備を進める。

ビラボン・プロ・タヒチ:ラウンド2結果
ヒート1:マノア・ドローレ(PYF)14.76 タジ・バロウ(AUS)12.33
ヒート2:ミック・ファニング(AUS)15.00 タウマタ・プヘティニ(PYF)7.27
ヒート3:ヘイアリイ・ウィリアムズ(PYF)14.03 ビード・ダービッジ(AUS)13.43
ヒート4:デーン・レイノルズ(USA)16.27 ティム・レイズ(USA)12.50
ヒート5:マルコ・ポーロ(BRA)9.84 ボビー・マルチネス(USA)7.83
ヒート6:ネイト・ヨーマンズ(USA)12.73 ジャドソン・アンドレ(BRA)9.00

残っているビラボン・プロ・タヒチ:ラウンド2
ヒート7:テイラー・ノックス(USA)対ジェイ・トンプソンは(AUS)
ヒート8:クリス・デーヴィッドソン(AUS)対ドリュー・コートニー(AUS)
ヒート9:C.J.ホブグッド(USA)対ネコ・パダラッツ(BRA)
ヒート10:アンディ・アイアンズ(HAW)対タナー・グダスカス(USA)
ヒート11:アダム・メリング(AUS)対ミック・キャンベル(AUS)
ヒート12:キーレン・ペロー(AUS)対トラヴィス・ロジィー(ZAF)
ヒート13:ロイ・パワーズ(HAW)対パトリック・グダスカス(USA)
ヒート14:トム・ホイッティカー(AUS)対ディーン・モリソン(AUS)
ヒート15:ケコア・バカルソ(HAW)対マット・ウィルキンソン(AUS)
ヒート16:ダスティー・ペイン(HAW)対ブレット・シンプソン(USA)


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