コンディション悪化で4ヒートのみで終了。カットオフの13名が決定した(9/2)

【チョープー、タイアラプ/タヒチ（2010年9月1日水曜日）】2010年のASPワールド・ツアー第5戦であるビラボン・プロ・タヒチは大会10日目。過去2日の素晴しかった天候はヘビーな南風と雨のコンディションへと変わり、ラウンド3の残りの4ヒートを完了した後にオフとなった。

今回のビラボン・プロ・チョープーは、ASPワールド・タイトル・ランキングに残るための最後のチャンス。ASPワールド・ツアーフォーマットの変更に伴い、これまでのASPトップ45から34名（トップ32とワイルドカード2名）へと出場枠が縮小。WTに残る選手と切り落とされる選手の明暗が今回のイベントで明らかとなった。

そんな熱い戦いが続くタヒチで、2010年のASPドリーム・ツアー・ルーキーであるパトリック・グダスカス（USA）は、ラウンド3のクリス・デーヴィッドソン（AUS）とのヒート終了間際に、素晴らしいロデオ・フリップを実行し、逆転勝利を収めた。

「本当にタフだった」とグダスカスが言った。「良い波を待つべきかというか、良い波がまだ来るのかさえ分からない状況だったよ。逆転にビッグスコアが必要なのも分かっていたから、何でもやってみようと思ったんだ」

グダスカスのビラボン・プロ・タヒチのラウンド4進出は、自身のキャリア最高となる9位タイを約束し、ASPワールド・タイトル・レース・ランキング32位から24位までアップさせた。「いまの気持ちはタヒチだけど、ワールドツアーでパイプラインとホームのカリフォルニアでやる僕の夢が実現して最高に嬉しいよ。でも、まずはタヒチだね」

ASPワールド・チャンピオンに君臨する現在のASPワールドNo.6であるミック・ファニング（AUS）は、素晴しいフォームだった。しかし、まだ昨年のシーズン後半で見せた、あの強さは取り戻していない。ファニングは、ASPワールド・タイトル防御について昨年を例にあげ冷静だった。

「まだ序盤だからね」とファニングが言った。「昨シーズンとそんなに変わらない。誰もが、いつでも絶好調になる可能性があって、2、3のイベントでできることんだんだ。各ヒートを集中して、自分のベストなサーフィンをする必要があるのさ」

ビラボン・プロ・タヒチ優勝経験者である、過去3回のASPワールド・チャンピオンであるアンディ・アイアンズ（HAW）は、飛ぶ鳥を落とす勢いのルーキー、マット・ウィルキンソン（AUS）との悪化したコンディションで行われた激戦ヒートを生き残った。

「ただ多くの波を掴もうとしていたんだ」とアイアンズが言った。「もう本当に嵐のようだった。ウィルキンソンは本当にワイルドで、ビッグエアもできる。1つの波でヒートをひっくり返すことができるのも分かっていた。クロスヒートだったね」

現在のASPワールドNo.13であるダミアン・ホブグッド（USA）は、カットオフが決定したルーキーのマルコ・ポーロ（BRA）を下した。「本当に接戦だった」とホブグッドが言った。「マルコ（ポーロ）は、先日ボビー（マルチネス）をここで負かした。誰が負けてもおかしくない状況だったからね。バレルを狙っていたんだけど、波は本当に小さかった。勝ち上がれてラッキーだったよ」

今日のマルコ・ポーロ（BRA）のカットオフが決まり、１３名のWTから切り落とされる選手が決定した。


ドリュー・コートニー（AUS）
ネコ・パダラッツ（BRA）
タナー・グダスカス（USA）
ミック・キャンベル（AUS）
キーレン・ペロー（AUS）
トム・ウィッタカー（AUS）
ケコア・バカルソ（HAW）
ブレイク・ソーントン（AUS）
ディーン・モリソン（AUS）
ジェイ・トンプソン（AUS）
ネイト・ヨーマンズ（USA）
ベン・ダン（AUS）
マルコ・ポーロ（BRA）



イベント主催者は、明朝午前6時に再びファーストコール。午前6時30分スタートを目指し準備を進める。

3つの結果のまわりに残っているビラボン・プロ・タヒチ：
ヒート13：ミック・ファニング（AUS）14.50 タマロア・マコーム（PYF）6.83
ヒート14：アンディ・アイアンズ（HAW）9.34 マット・ウィルキンソン（AUS）9.16
ヒート15：ダミアン・ホブグッド（USA）10.77 マルコ・ポーロ（BRA）8.74
ヒート16：パトリック・グダスカス（USA）13.43 クリス・デーヴィッドソン（AUS）13.16

ビラボン・プロ・タヒチ：ラウンド4
ヒート1：デーン・レイノルズ（USA）対C.J.ホブグッド（USA）
ヒート2：ティアゴ・ピレス（PRT）対エイドリアーノ・デ・スザ（BRA）
ヒート3：オーウェン・ライト（AUS）対フレデリック・パターチア（HAW）
ヒート4：ジェレミー・フローレス（FRA）対マノア・ドローレ（PYF）
ヒート5：ケリー・スレーター（USA）対アダム・メリング（AUS）
ヒート6：エイドリアン・バカン（AUS）対ミシェル・ボウレズ（PYF）
ヒート7：ミック・ファニング（AUS）対ダミアン・ホブグッド（USA）
ヒート8：ダミアン・ホブグッド（USA）対パトリック・グダスカス（USA）



※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。