2010年10月7日ー18日 スーパーチューブス、ペニシェ、ポルトガル
ツアールーキーの18歳、カリッサ・ムーア(HAW)が、ファイナルで女王ギルモアを下し、圧勝した。(10/10)
優勝したカリッサ・ムーア
【ラギド、ペニシェ/ポルトガル(2010年10月9日土曜日)】ASPウイメンズ・ワールド・ツアー第6戦「リップ・カール・ウイメンズ・プロ・ポルトガル」が終了。ファイナルで、3度のASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンで現在のASPウイメンズのワールドNo.1のステファニー・ギルモア(AUS)を下した、ツアー・ルーキーの18歳のカリッサ・ムーア(HAW)が優勝した。
ビッグスウェルがヒットしたポルトガルのコーストライン。イベント主催者はメインサイトからバックアップ会場のラギドに会場を移してコンテストを再開。強いオフショアの6~8フィートのコンディションでクライマックスを迎えた。
ヤング・ハワイアンのカリッサ・ムーア(HAW)は、今回のイベントを通して、ラウンドのベストスコアを記録し、イベントが始まった時からナンバーワンの呼び声が高かった。そしてファイナルでは、バックハンドでエクセレントな17.44をスコアした。
「息が止まりそうなくらいエキサイトしたわ」とムーアが言った。「私はヒート毎に勝ち上がることだけを考えていて、優勝なんて考えずに、それぞれヒートで自分のサーフィンが出来るように集中していました。セミとファイナルの間は考える時間もなかった。波が良かったので、間髪を入れずにヒートを行ったの。パドルアウトして、気が付いたら、ステフとのファイナルなんだわって感じだったわ」
桁外れのナチュラルフッターのムーアは、ギルモアとのファイナルまでに、クォーターファイナルでサリー・フィッツギボンズ(AUS)を、セミファイナルでクレア・ベビラックァ(AUS)を下してファイナル進出を果たした。
「サリー(フィッツギボンズ)とは今シーズン、素晴らしいヒートを戦ってきたわ。彼女は全てのイベントで本当に凄いサーフィンをしていたの。だからクォーターファイナルを勝ち上がれてちょっと安心したの」とムーアが言った。「クレア(ベビラックァ)もステフ(ギルモア)も度外視することはできないけど、そのクオーターの勝利は、私に少しだけど自信を与えてくれた」
今日の優勝でムーアは、ASPウイメンズ・ワールド・タイトル・レース・ランキングにおいて、8位から5位にジャンプアップした。前回のペルーでのイベントは、ハイスクールの卒業のために不参加。ムーアはいま、ASPウイメンズ・ワールド・ツアーに100%集中し、エリートツアーの大きな力となった。
「これで学校も何もないから言い訳は出来ないわね」とムーアが言った。「サーフィンとトレーニングのためだけに時間を使えるなんて素晴らしいことよ。いま自分が置かれている場所は最高なの。プエルトリコには、これまで行ったことがないの。それぞれのイベントは、全ての人に新しく出直すチャンスを与えてくれる。プエルトリコは良い波だと聞いたから、楽しみにしているわ」
2位となったギルモアは、4年連続のASPウイメンズ・ワールド・タイトル獲得に向けたトップのポジションを固めた。彼女は、次のプエルトリコで3位に入賞すればワールド・タイトル決定となる。
「このペニシェの波は、いつも凄く楽しいわ」とギルモアが言った。「良い試合を見せられなくて残念。でもカリッサは、そのサーフィンの楽しさをみんなに示した。2位になれて本当にうれしいわ。次のイベントを楽しみにしているの」
3位タイとなったクレア・ベビラックァ(AUS)は、キャリア最高の結果を手に入れた。そして、ASPウイメンズ・ワールド・タイトル・レース・ランキングにおいて13位から11位へ順位を上げた。また、前ASPウイメンズのワールド・チャンピオンのソフィア・ムラノヴィッチ(PER)も3位となり、ランキングを4位から3位へ上げている。
2010年のASPウイメンズ・ワールド・ツアーの次のイベントは、プエルトリコにおいて2010年10月31日から11月4日で開催されるリップ・カール・プロ・サーチである。またメンズのリップ・カール・プロ・ポルトガルは、いまだスタート出来ていないが、ウエイティング期間は10月18日まで。予報では24時間後に20フィートの巨大なスウェルが到着するという予報が出ている。
リップ・カール・ウイメンズ・プロ・ポルトガル結果
優勝:カリッサ・ムーア(HAW)17.44
2位:ステファニー・ギルモア(AUS)8.60
セミファイナル結果:
SF 1:ステファニー・ギルモア(AUS)12.93 ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)8.80
SF 2:カリッサ・ムーア(HAW)17.66 クレア・ベビラックァ(AUS)8.50
クォーターファイナル結果:
QF 1:ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)12.17 def.チェルシー・ヘッジス(AUS)6.40
QF 2:ステファニー・ギルモア(AUS)14.34 def.ページ・ハレブ(NZL)8.17
QF 3:カリッサ・ムーア(HAW)15.10 def.サリー・フィッツギボンズ(AUS)13.33
QF 4:クレア・ベビラックァ(AUS)12.00 def.シルヴァナ・リマ(BRA)9.10
ASPウイメンズ・ワールド・タイトル・レース・トップ5
1. ステファニー・ギルモア(AUS)5688pt
2. サリー・フィッツギボンズ(AUS)4776pt
3. ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)4344pt
4. シルヴァナ・リマ(BRA)4164pt
5. カリッサ・ムーア(HAW)3852pt
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。